わたしが好きな作家、長田弘さんの詩集の中に、『カレーのつくりかた』という詩があります。

その冒頭部分の一節。


”そうしなければいけないというんじゃない。そうときまっているわけじゃない。”


まさに、そうなの。

欧風カレー
インドカレー
タイカレー
etc…

カレーと一言で言っても、実際はいろんな種類とジャンルに分かれています。

そしてさらに、味噌汁のように各家庭での『味』があり、アレンジもされていろいろな形になっています。

その中でもわたしが一番好きなのが、家カレー。

家カレーは、家庭ごとに辛さも隠し味も好みの系統も違い、煮るのか炒めるのか、お米は硬めなのか、はたまたナンなのか。

福神漬けなのかキューリのキューちゃんなのか、平皿なのか深皿なのか、、、

果てしなく枝分かれした末に、最後はお母さんのまごころでアレンジされて、できあがり。

同じ市販のルーを使っていても、作り手の気分次第、お腹の空き具合、時間のかけかた、などなど、いろんなことが重なって毎回新しい味に仕上がっているような気がしています。


そうしなければいけないルールも決まりごともほとんどなく、ぜんぶがぜんぶ正解になるという魔法の料理。



会社で行ったシングルの方向性を決める真面目な会議でも、気づけばいつの間にか”うちのカレー談義”に発展していました。笑

みんなそれぞれ、こだわりがあって、好きな具があって、自分にちょうどいい辛さがあって。

そうゆうのを微笑ましくきいていると、飾らずに歌う『walk on Believer♪』の対になる大切なカップリング曲として、誰しもがオンリーワンなこだわりがつまったカレーを題材にするのは、なんだかわたしらしいと思いました。

なので、カップリングは『マイカレー』。笑


今までも何曲も楽曲を提供してくださっている仁科亜弓さんにお願いして、つくってもらいました。

それこそ、夕ごはんを作るときみたいに、わくわくそわそわ、完成して食卓に並ぶのを楽しみにしながら。


何気ない日常の1コマの歌ですが、こだわりも愛情もたっぷり溶け込んだ1曲です。

どうぞ、召し上がれ。



ついに発売日が明後日になりました。
台風が心配だけど、どうかなぁ。

今回もCD封入キャンペーンというのをやらせていただきます。

待ち受け画面やサイン入りポスター、10月に開催予定のリリース記念ミニライブご招待券などをプレゼントさせていただきます。

そんななか、うちのカレーレシピ『マイカレーレシピ』と、カレースプーンをセットにして10名様にお届けする企画なんかもございます。

とよさきさんちのカレー気になるなぁ、という方は、ぜひご応募くださいませ。



写真はジャケのオフショットから1枚。