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帰る事を決めた私の前に、第三の試練が立ちはだかります。

(今までの軌跡はこちらから→山頂のお神様に会いたくて① 山頂のお神様に会いたくて② 山頂のお神様に会いたくて③ 

 

いきはよいよい、かえりは‥‥不安

 

通りゃんせの歌が私の頭の中に流れてきます不安

 

行きに苦戦した落ち葉の道や、桜の絨毯の道が、さらに難易度を上げて私の前に立ちはだかります不安

 

そう、下り坂です!!

 

さらに足元が危ない!さらに滑る泣き笑い

 

写真では伝わりにくいかもしれませんが、かなりの急斜面で、蹴とばしてしまった石が

凄い勢いでローリングストーン!!

 

あまりの恐ろしさに、動揺を隠せない私です不安

(どうしよう?行きでさえあれだったのに、帰れるの私?)

ですが戻るしかありません。

(進むと言う選択肢はありませんちょっと不満!できれば「戻ると言う選択肢は無い」と言いたかった‥)

 

細心の注意で、恐る恐る下り始めます。

中腰姿勢で全身のバランスを使って、腰と膝への負担たるや…!!

両手両足をプルプル震わせながらの

生まれたての子鹿の体勢!!

とにかく全集中の呼吸!!

カッと目を見開いて足元を凝視です!!

滑ったら命が無いですから!!

 

そんな時、

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私の前に、分かれ道が…。

 

 

近いけど急な斜面右の道と、少し遠回りだけど少しなだらかな左の道が現れました。

 

行きにもこの選択肢はあったのですが、私は迷わずなだらかな道一択で登ってきました。

 

もちろん、帰りもなだらかな道一択!!!

 

そう思っていたのですが…。

ブーンブーン!!

不穏な羽音に私は体を竦ませました。

「!?」

スズメバチです!!魂が抜ける

しかも結構な大きなサイズのスズメバチが、よりにもよって!なだらかな道の方を飛んでいる驚き!!!

二匹もいる無気力!!

一刻の猶予もありませんでした!

 

恐怖に支配された私は走り出します。

 

急斜面の右の道を?

 

いいえ、何を思ったかスズメバチのいる方の道に突撃して駆け抜けました!!

 

恐怖に怯えた私は、疲労や足元の悪さをものともせずそのまま一直線に山を駆け下りたのです。

 

気づいたら、山の入り口付近に立っていました…にっこり

 

あんなに慎重に登った落ち葉の道も、桜の絨毯の道もいつの間にか越えていますあんぐり

 

このように、私たちには「火事場の馬鹿力」と言うような力が備わっています。

切迫した情況に置かれると、普段には想像できないような力を無意識に発揮することができるのです。

 

普段人間の脳には筋肉や骨の損傷を防ぐために、安全装置がかけられており、

意識的に発揮できる力には制限がかかっていますが、緊急事態に遭遇すると、安全装置が解除され

アドレナリンが分泌され、本来持っている潜在的な力が発揮される…。

 

それを身をもって経験した出来事でした。

とにかく必死でした…。

 

この後の帰り道で、行きには目に入る事が無かった看板が突如目に入ってきました。

 

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あっ、何だか親近感…。

 

「いや~!」泣き笑いと駆け抜けてきている私のようだと思いました…。

 

今回のチャレンジでは、結局山頂まで登ることはできませんでしたが、

自分の中の潜在能力に気づくことができ、貴重な体験ができましたニコニコ

また近いうちにもう一度チャレンジしてみたいと思います!

その時こそは山頂の写真を皆様にお届けできると信じたい…!

山頂の写真を期待してくださった方々すみませんでした!!

それにも関わらず、ここまで読んでくださった皆様、本当にありがとうございました!ニコニコ

 

皆様の中にもまだ見ぬ力が眠っています!

あなたは本当は凄い存在なんです!

今日も自分の力を信じて進みましょう愛飛び出すハート