巫女時代から、ずっと登りたいと思っていた山がありました。
そのお山の山頂には
古宮(ふるみや)と呼ばれるお祀り跡があるそうで、その場所を一目見てみたいと
後輩の巫女さんと一緒に、お休みの日に登ってみたことがあります。
ですが残念な事に、私たちは道に迷い、
最終的に獣道を通って、元の麓に帰ってくると言う奇跡の方向音痴っぷりを発揮して
神職さんたちを笑わせただけで終わりました
そんなお山に、突然思い立って、突然チャレンジです!
そんな私のチャレンジの記録に、宜しければお付き合いください。
「ちょっと山登ってくる!」
そんな一言から始まった朝。
私はジャージに着替えて、日焼け止めを塗りたくり、
リュックの中に
タオル1枚、おさ湯の入った水筒、ロカボナッツ1袋、ハンカチ、ティッシュ、小銭入れ、携帯、軍手を詰め込みました。
そんな出で立ちの私に、その山にもう何度も登っている父がアドバイスしてくれます。
「杖を持ってった方がいいぞ」
杖?
私は首を傾げた後に、首を振りました。
「え、いいよ。いらんよ。邪魔になるもん」
「斜面が急やけん、滑るぞ。杖いるぞ」
「お母さんの杖があるけん、持って行き。ほら、杖」
「やたらすすめてくるの何なん。大丈夫って!」
「危なかぞ。杖もっていけ」
「そうよ。持って行きなさい、杖」
やたら杖を進めてくる父母。
そんな父母に対する反発心と、良く分からない自分の足腰の力を試してみたいと言う思いから
「いや、いい。大丈夫って。あえて杖なしで行ってみたい。大丈夫、軍手あるけん」
そんな返事を残して私は出発しました。
いざ!お山へ!
お山に至る道
山に登る前に、麓にある神社にお参りに行きます。
中々に長い階段で、ここを登るだけでもう心臓はバクバクと鳴り、息が荒くなっています。
重だるくなったふくらはぎ…。足、腰・・
ふとよぎる
(まだ山に登っても無いけども…山に登る前からこんな状態で大丈夫かいな…?)
という不安…。
ですが、首を振って「まあゆっくり行けばいいさ!」と気を取り直します
階段の下のお供え物
階段の下の方にはいつもお供え物が置いてあります。
おそらくどなたかが、自分の畑で出来たお野菜や果物をお供えされているようです。
大根の形が面白くて、見るたびにほっこりします
(この間は、もの凄い「どすこい大根」が置いてありました)
ここにも杖が…
麓の神社前に来た時もまた「杖」です
ここでも「杖」をすすめられた気がして、私の頭の片隅にふと嫌な予感が過りました。
(やっぱり杖持って行った方が良いんじゃ…?こんなに杖が置いてあるってことは、杖が必要ってことなんじゃ…?)
それでも、半分意地になっている私は、頑なな気持ちのままそのまま進むことを決めました
(いや、あえて私は杖は使わないっ!杖を使わずに登ってみせる…っ!)
麓のお神様
麓のお神様に、お参りをします。
ここで、私が良いと思っている参拝の仕方をお伝えしたいと思います
①まず一礼します。
②そして拝殿の前に進んで、お賽銭を入れます。
お賽銭は投げ入れるのではなく、そっと優しく滑らせるようにお賽銭箱に入れてください。
(自分がお神様だと考えた時にどうでしょう?投げつけられたら嫌ですよね…)
③2回お辞儀をして、2回拍手を打ちます。
④心の中でお神様に呼びかけます。(神様の名前、挨拶、自分の住所と名前を言う)
「○○様(←お神様の名前がわかればお神様の名前)おはようございます。(←その時間にあった挨拶を します)いつもお守りくださってありがとうございます。○○のtoyosakaoriです。(←自分の住所名前を言います)」
⑤お礼を述べた後にお願い事をする。
「お神様のお蔭で、私たち家族一同、いつも元気で楽しく豊かに毎日幸せに過ごすことができております。ありがとうございます。今日は○○山に登りに来ました。どうぞ無事に山を登って降りて来られますように。これからもお守りお導き下さい。よろしくお願い致します。」
そして最後に深く一礼します。
私はこのようにお参りをしています
「神社と言う場所は、本当はお願い事を叶えてもらう場所ではなく、神様に感謝を宣べる場所なんだよ」
と、どなたかに教わった事があります。
それでもお願い事をしたくなるのが人情…
なので、お願い事もしつつお礼も忘れないスタイルがベストだと思います
それはさておき、麓のお神様になんとかお参りを終えた私は、ようやくお山に登り始めます。
長くなりましたので、今日はこのへんで!
ここまで読んでくださりありがとうございました!
どうぞ皆様、楽しい一日をお過ごしください