おはようございます。
高校生の打ち上げによく利用される飲食店でバイトしている子曰く、、、、
A高校(文理学科)の支払い
みんなから集めた大量の千円札を幹事の人が1万円札で両替してくれていたりなど、小銭も合わせて最速で数えられる形にしてくれており会計がスムーズ。
B高校(五ツ木偏差値54)の支払い
みんなから集めた大量の千円札を幹事の人が10枚単位で分けてくれていたりなど会計がまあまあスムーズ。
C高校(五ツ木偏差値42)の支払い
みんなから集めた大量の千円札と小銭を無造作に「お店の人おねしゃーす!」で会計がノット・スムーズ。
・・とのことで、何をか言わんやな重本孝です。
#ご感想はあなた次第です
本日は受験生全体に通づるお話です。
北野高校が今年から第3回の校内模試を無くすって聞いたんだけど無くすべきは第2回じゃね?
まずは背景知識としてなのですが、これまで北野高校はG.W.前、夏休み明け、10月か11月頃と、年間で計3回の校内模試をやっており、詳細な成績表、問題レベルのエグさ、受験層=北野生オンリーというアウトレイジ具合、これらの要素から毎年私も北野生の客観的資料としてありがたく思っておりました。
ところがどっこいなんと今年から秋の第3回を無くすというではありませんか。。。
これについて、個人的な感想としては「年間2回にするのはよいとして、なんで春と秋じゃなくて春と夏なの??」といったところでございまして。。。
もし仮にその理由が秋は冠模試のナイアガラや〜・・ということなのであれば、じゃあいっそ春のだけでよくね?と思います。
そしてそう思うのはなぜかと申しますと、夏明けってまだ受験生(現役生)の学力が全然熟してないからなのであります。
学力というのは、基本的にはある習得項目が完全に自分のものになるまでにはそれなりの反復回数が必要です。
最低でも力が付いてきたと実感できるのが3〜4回目に同じような問題にコンニチハしたときで、完全に自分のものになる、すなわち「なんで以前はこんな簡単な問題を『ムズイ・・』とかって思ってたんやろ。。。」という領域にくるまでには5〜7回以上の反復はいるかなと思います。
このことを私は「歌がアカペラで歌えるようになるまでのプロセスと同じ感覚」であると教室でよく言っております。具体的には以下のような感じです。
1st
歌:歌を聴く。
勉強:こんな問題(暗記事項)あるんや・・・
2nd
歌:歌詞を見ながら何回か聴いたり歌ってみる
勉強:理解すべきことを理解し、暗記すべきことを暗記しようとする
3rd
歌:改めて、よく聴き取れないところなどを歌詞を確認しながら繰り返し歌う
勉強:問題を解くがまだ秒殺まではいかないし自信も持てない。
4th
歌:その後生活の中で何回か聴いて口ずさむ。歌詞を見ずにまあまあ歌える
勉強:完全に1つのパターンとして脳が認識するのが以前より早くなっていることを実感。
・・・とまあ、ここまで来て、じゃあ例えば歌であればアカペラで間違わずに歌えるかって言ったら、まだ微妙かもしれませんし、勉強面で言っても、だいぶと解けるんだけど、まだ「試験」になるとめちゃくちゃ余裕あるまではいかなかったりすると思います。
受験生というのは部活引退後や、夏休みから量をこなす人が多いと思いますが、そういう人たちが夏明けにテストを受けるとどうなるかと言うと、言っても上記の1stから2ndくらいまでの段階の人が多いので、着実に力はついてきているのだがそれがまだ顕在化には至らずという状況になります。
そしてここで問題なのはこの数ヶ月でやっと勉強の量を増やしたような人というのは、自分の中で「これまでの自分を変えた!」という実感はありますし、事実そうですから、どうしてもリターンへの期待値が大きくなります。
どれくらい大きくなるかと言うと、社運を賭けて、手元の全資産を阪神競馬の最終レースにぶっ込む、倒産寸前の中小企業の社長が馬券的中を期待する気持ちくらい大きくなるんです。
#結構デカい..
そりゃそうだと思います。1年や2年の頃からずっとやってきた人というのはたくさん勉強することというのはもはや「ふつう」のことなので、そこへの期待値もやはり「ふつう」なのでありますが、これまでやってこなかった人にとって努力するというのは「大変なこと」だったりするので、そこにはどうしてもリターンを現実的なものよりも大きめに期待してしまうというのが人情というものです。
ただ、やっぱり先述しましたように1st〜4thくらいではまだまだ完璧に身についたとまではいかず、せいぜい3rd〜4thまでのプロセスを経てやっと「力ついてきたな〜」という実感が得られる程度です。
理想を言えば9月10月で夏の続きとしての3rd、4thがあって、冬のラストスパートで5th以降をやっていき直前でさらにビュッ!と学力が伸びるのが理想です。
ちなみに夏の段階では「・・む、、無理かな。。。」っていう子が受かるパターンってほぼこの流れで、ホントに試験の2、3週間前とかの答案で「あれ?これもしかしたら、、、あるぞ。。。」っていう感覚があります。
とりあえずそんなわけですから、模試で言えばやはり10月中旬以降の模試が一つの見所で、努力型の子も才能型の子も、とりあえずここで”萌芽”を感じさせてくれる子っていうのはイケてる側の受験生です。
私はそう思いますので、どうせ校内模試やるなら夏明けじゃなくて秋にやってその伸びていく角度を確認すればいいのにと思います。
本日は以上です。
ではまた。
【究永舎】
2008年6月に豊中市に重本孝が開校した進学教室です。最初は高校受験の塾としてはじまり、2014年シーズンからは大学受験を対象とした高校生クラスを開講。現在は中2〜高3の講座全てを重本が担当するユル〜い個人塾なのに毎年難関校合格者が生まれる摩訶不思議アドベンチャーな教室です。
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