おはようございます。
今夜の月は明るくて丸い、最後の夜を思い出すな〜・・みたいなメロい思い出は特にない重本孝です。
#Saucy Dog 「コンタクトケース」
たぶん今日の内容は文理学科の先生方が印刷して夏休み前のホームルームで高3生に配っていいんじゃないかなと。真顔
彼は言った「友だちに『予備校の化学の講座取った方がいい』って言われたんですけど・・」
昨日、最近入塾してくれた高3の子が私に相談事があるということで話をしたのですが、そのやりとりが一般的にも何らかの有益性を持つ可能性も・・・・無くは無いので本日のテーマとさせていただきます。
まず、その相談事の内容というのはすでに表題に記しました通り、その子曰く「『(現状一番足を引っ張っている)化学を予備校の夏期講座を受講してみてはどうか?』と友だちに提案されて少しどうしようかと迷っている・・」ということでした。
まず個人的には一般論として非常によくある話であると思ったと同時に、改めて、やはり同じ生徒さんであれば付き合いが長ければ長いほど、以下のようなやりとりをせずに済む(自分の哲学を刷り込める)ので互いにいいよな〜・・と痛感しました。
#教室キャパが小さいのが無念
・・というのも、その子もそうなのですが、
①高1高2で理由の如何を問わずとにかく勉強量が十分で無い状態である
②部活引退後受験勉強をはじめる
③そうしていざやりはじめるとなかなか前に進んでる感触がなく日々焦りが募る
④予備校の授業を受ければ流れが変わるのではないかと発想する・・
という世界的に有名なパターンというのがあって、バビロン法典にもその記載がなされていることはみなさんもご存知の通りです。
要は完全にイシュー(真の解決課題)を取り違えた、いわゆる間違った問いからは間違った答えしかない手に入らない現象で、こうした地雷を両足で踏んづける人は特に大学受験においてはめちゃくちゃ多いです。
#大学受験生の真夏の方程式
さらに以下、その子と私のやりとりです。
ちょっと厳しく言ってしまいました。。。
しげ「なるほど。結論から言えば先生は反対かな。申し訳ないけど先生的にはもう10年以上前から答えは出てるのよ・・・」
生徒「そ、、そうですか。。。」
しげ「まず誤解しないで欲しいのは、実際ここの塾には化学の正式な講座はないし、申し訳ないけど先生は大学受験の化学は分からないから質問も答えてあげられへん。だから化学の講座を受けて合格に近づくんなら誰のためにもなるわけやから迷わず受講をススメると思うわ。」
生徒「・・。」
しげ「ただここで絶対やってはいかんのは真の解決課題と偽の解決課題を混同することやねん。」
生徒「・・。」
しげ「今、X(生徒さん)は確かに化学が志望校に対して思いっきり足引っ張ってるのは間違いない。キツイこと言うし、比べるようで悪いけど、高校入学段階では(高3で現在同じ学校の学年最上位層で同級生の)YちゃんとかZちゃんとかと化学の知識がほぼ同じようなレベルからスタートしたはずやのにこの2年ちょいでだいぶ差がついてるわ。」
生徒「・・はい。」
しげ「それでな、ここで考えて欲しいのは、じゃあなんで現状みたいになってるねん?ってことやねん。YちゃんもZちゃんも才能があるのは間違いないけど、それだけで今みたいにできるようになったんかな??」
生徒「・・。」
しげ「差はなんでついた?」
生徒「・・やっぱり、、、1、2年の頃からの勉強量。。。」
しげ「・・。」
生徒「・・。」
しげ「答え出たな。」
生徒「・・。」
しげ「そうやろ?まずシンプルに勉強量やろ?例えばその友だちが勧めてくれた予備校の化学の夏期講座ってたぶん5日間とかそんなんやんな?」
生徒「・・はい、たぶんそうです。」
しげ「1、2年の勉強量の差を1日数時間の授業を5日間受けて相当埋められるんやったらキミの先輩誰も大量に浪人してへん。」
生徒「・・。」
しげ「今、X(生徒さん)の化学の学力に関して言うたら、結果的に、予備校の化学の先生10人集めたら10人が口揃えて『これは覚えるしかない』いうレベルのことがちゃんと身についてない状態やと思うねん。ていうかどの科目も偏差値で65切るようなレベルやったら、それ言えるわ。」
生徒「・・。」
しげ「だからX(生徒さん)が今せなあかんのは圧倒的な勉強量の確保と、とりあえずこの夏に関しては『やらないこと』をいったん決めて、化学に思い切った比重を置いてやることや。そのために参考書も買って渡したんやで。これからも受験だけやなくて何事も“真の解決課題”にはこだわった方がええで。」
生徒「はい。」
#金属バット存分に振り回す握力と足腰ない子がプロ野球選手から野球教わるのはまだちと早い
以上のやりとりは相当キツイことも言ってますが、いつもそうですが一応、、、、、相手は選んで言葉のセレクトや話の強度は調整してるつもりです。(くだんの生徒さんはゴリゴリの体育会系です)
#調整ミスってたらみんなごめん!!
とかく一発逆転を狙う高3で以下の流れを踏んじゃう子っていうのはホントに全世界に多くて、再度復習しておきましょう。
ドラゴンクエスト序曲を脳内に流しながらお読みください。
#BGM
◻️◼️◻️◼️◻️◼️◻️◼️◻️◼️
①高1高2で理由の如何を問わずとにかく勉強量が十分で無い状態である
②部活引退後受験勉強をはじめる
③そうしていざやりはじめるとなかなか前に進んでる感触がなく日々焦りが募る
④予備校の授業を受ければ流れが変わるのではないかと発想する・・
◻️◼️◻️◼️◻️◼️◻️◼️◻️◼️
例えるなれば、受験クエストに勇んで旅立とうとしたものの、受験筋力の足りない我が身に焦りを抱き、何らかの“特殊装備”を求めたところ、剣、鎧、盾と、あらゆる装備を使いこなす絶対的な筋力がないがゆえにそれらを結局使いこなせないという、ありがちな・・・
・・状態に陥ります。
イモムシがサナギの過程を経ずしてバタフライになれないのと同様、模試で偏差値が65もない、ましてやそれよりもっと未満であるという高3生は、焦る気持ちは分かるのですが、どうか冷静さを取り戻し、まずは地道な足場固めに阿修羅の如く取り組んで欲しいと思います。
#保護者様はどうかお家が勇者たちの安らぎの空間となるようにしていただけたらと・・小声
とにかく基本知識の徹底暗記、基本問題は目つむってもできるレベルで繰り返し演習、そしてもう少し難しいのをやってみたくなったタイミングで問題集をワンランク上げる・・・ということを、苦手科目は1日、1週間、1ヵ月の大半の時間を割いて実行しましょう。
そもそも1、2年次に費やす時間の足りなかった人、志望校に全然届いてない人が一般的に“ふつうの発想”に基づいてやってたら“ふつうの結果”、つまり志望校を下げるか、浪人しか待たないので、クレイジーにやるしかありません。
#“高3になって甲子園を目指す野球部員”にならないようにしよう
究永舎なら毎日7時〜22時過ぎまで自習室が開いていてコピー機、レンジ、冷蔵庫、赤本、模試の過去問が使い放題なのでクレイジーな受験生にはピッタリです。
本日は以上です。
ではまた。
【究永舎】
2008年6月に豊中市に重本孝が開校した進学教室です。最初は高校受験の塾としてはじまり、2014年シーズンからは大学受験を対象とした高校生クラスを開講。現在は中2〜高3の講座全てを重本が担当するユル〜い個人塾なのに毎年難関校合格者が生まれる摩訶不思議アドベンチャーな教室です。
ご興味のある方はコチラ。
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓