おはようございます。
チャリをこいでいるときにカブトムシに正面から顔面にぶつかられたことのある重本孝です。
#そのまま家に持って帰った
受験、仕事、人間関係・・・全ては「量」から「質」への転換である。
これは昨日の最後に中3生に伝えたことのシェアです。
話を聞いてくれていたのが中3生だったので、具体例をたくさん挙げつつ、また違う言い方を採用したのですが、とりあえずここでは大人用の言い方をもってして結論から申せば、
良質な抽象(質)は大量の具体(量)から生じる
・・なのであります。
#まだここで読むのやめないで!
これまでの旧Twitter上の言葉で個人的に一番ブッ刺さったのがこのブログでも何度も引用させていただいている
ーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーー
・・なのですが、なぜ量が大切なのかと言えば、量をこなす、つまりは大量の具体を体験すればするほど、そこから生まれる抽象も、より確かなものになる確率が高いからなのであります。
例えば子どもの頃にコマ無しの自転車に乗り始めた頃というのは、その後何回か転んで、足などに激しい擦りむき傷を作ってしまったみたいな経験を多くの方はされると思います。
そうして複数の「痛って〜〜〜〜〜〜〜・・・」(具体)を経験することで、その後「こういう路面を走るときはこういうハンドル操作、およびこういう漕ぎ方をしたら危険だな・・」(抽象)という自分なりの法則が生まれ、溜まっていき、やがてケガをしない自転車走行、つまりはある意味で効率のよいサイクリングがこなせるようになるということになると思います。
人間関係なんかもそうですよね。いろいろな“人種”と接して、その都度「快」「不快」を経験することで(具体)、「こういう人と付き合うのはヤメておこう。」みたいな自分なりの法則(抽象)ができあがっていくことで大人になっていくにつれて人間関係のストレスは大幅に減っていきます。
個人的にはこれらの究極が「職選び」なんじゃないかと思っていて、生まれた時から20歳過ぎの頃に至るまでのあらゆる経験(具体)を抽象化することで「自分はこういうことをやっているときにテンション上がるな」とか「自分はこういうことなら飽きずに続けられるな」とか「自分は周りからこういうところをよく褒められてきたな」とか「自分は目の前の人にこういう形で喜んでもらうのが好きだな」とかいったことが自覚され、最終的に「こういうことが求められる仕事ならイケるかも!」となり、そこから「じゃあこういう職種だ!」とか「この会社だ!」とか「独立だ!」・・みたいに定まっていくと思います。
#直感とは大量の具体を元にした無意識的な抽象化
ここまで述べてきましたように量をこなすということはそれだけ具体が溜まっていくことであり、具体が多ければ多いほど良質の抽象化(法則化)がなされやすいのであります。
例えば塾講師であれば将来的に北野の最上位層でやっていけるような生徒さん(一番分かりやすいです笑)というのは小6の段階で見たらすぐわかる人も多いと思うのですが、そういうのもやはり大量の具体(いろいろなタイプの生徒さんとの出会い)が脳内データベースにあってこその抽象化(法則化)であると思います。
以上のことから、最後に勉強についてのお話・・・と言うと、もうすでにオチがお分かりの方もおられるかと思うのですが、結局、勉強についても同じことがやはり言えるわけでして、少なくとも同じ人間であれば、大量の「問題を解く」という行為があればあるほど、問題を見た時に「はい答えコレ!」とか「この手の問題はこのミスしないように注意!」とか「この問題は解き方たぶんこれ使う!」とかっていうのが反射的に出てきますし、入試本番という究極的に追い込まれた状況においても身体(脳)に溜まった抽象(自分なりの法則)が正しい解答手順を踏んでくれるのであります。
また最後に補足的なお話として、世の中では一般に「過保護」はよろしくないこととされています。
この本質なども、結局は「過保護」というのは子どもから多くの具体(経験)を大人が奪う行為であり、それが子どもから抽象化(法則化)する機会を奪うことにつながり、結果的にその子が社会に出た際に「どうしたらいいか分からんよーーー・・・」を増やす(生きヅラくする)ことにつながるところにあるのではないでしょうか。
#日曜の朝から暑苦しい話でどうもすいませんぎょぴ。
#大学生の子たちこの本おもしろいよ〜
本日は以上です。
ではまた。
【究永舎】
2008年6月に豊中市に重本孝が開校した進学教室です。最初は高校受験の塾としてはじまり、2014年シーズンからは大学受験を対象とした高校生クラスを開講。現在は中2〜高3の講座全てを重本が担当するユル〜い個人塾なのに毎年難関校合格者が生まれる摩訶不思議アドベンチャーな教室です。
ご興味のある方はコチラ。
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓