おはようございます。
全統模試にて豊中高校(阪大合格者数全国4位)の数学校内順位トップ3のうち1位と3位に塾生がランクインしたことで改めて理系講師を探しまくっていた過去の自分をドツき回したくなった重本孝です。
#気づけば校内文系トップ20のうち5人ランクインしてた
#来年度80期の皆さんもお待ちしております
#リブログありがとうございます!!!!
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高2クラスでお会いしましょう。
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語彙力についての覚書。
昨日、YouTubeにて、ヨーロッパの人たちが顔写真だけでその人が何人か(同じくヨーロッパエリア)を当てるというクイズを見ていて、ふと国語力とのつながりに思い当たり本日の記事ネタにすることと致しました。
私が見た動画においては、当然と言うべきか何と言うべきか、演者の外国人の方達は、行動範囲が江戸時代の村人並みと言われる私より数百倍の精度で写真の人が何人かを当てたり、あるいは惜しかったりしている感じで、「やっぱヨーロッパの人ってヨーロッパエリアの中で北欧系だとかスラブ系だとかブルガリア系だとかそういう区別分かるねんな・・」と感心しておりました。
そしてその動画を見ながらこれまた塾講師の性(さが)で、何でも受験に結びつけてしまう癖が発動し、「これって国語で語彙力がある人とない人みたいなもんやな・・」と思った次第です。
先述のクイズに関して、ヨーロッパの人たちというのは“○○人の特徴”というのがそれぞれイメージとして頭にあるが故に、顔写真を見せられたらその判別が可能なわけですが、私のように、例えば「ブルガリ人の雰囲気!」とか言われてもその概念めいたものが脳のデータに保管されていない場合は、ブルガリ人もスペイン人もスカンジナビア系もみんなまとめて「ヨーロッパ系の人」という雑いくくりでしか捉えられないんですね。
#雑い
この“何人?当てクイズ”と同じことが語彙の多い人少ない人にも言えるわけでございまして、簡単な例で言えば、「赤色」以外に「朱色」「えんじ色」「ピンク色」の語彙(もちろん概念込みで)がある人と、「赤色」しか語彙がない人とでは、前者は「朱色」を見たときに、少なくとも「赤色」や「ピンク色」ではないというのはすぐ分かるのですが、後者の場合は「朱色」「えんじ色」「ピンク色」を目にしても「これって・・・まあ、赤色ですかね。。」という反応が精一杯みたいなところがあるかと思うんです。要は厳密に言葉が捉えられないという状況です。
塾の先生とかなら分かると思うのですが、国語がガチで苦手な子って総じて「読み方粗っっ!?」と思わされることが多いのですが、その一要因として、語彙レベル100の人なら明確に区別できる単語、表現、ニュアンスも、語彙レベル3の子とかだとその区別がついてない可能性ってあるよねと。。。
そうであるが故に文脈把握がゆるゆるになって、問題として聞かれている箇所の意味合いの捉え方が結果的に雑な形となり、分かる人からしたら明らかにダミーな選択肢を選んでしまうんじゃないかと思います。
なのでよく巷では国語を方法論で突破しようという試みが為されるわけですが、今ひとつどの方法論もブレイクスルーしないのは、そもそも根本治癒が必要ところは語彙語彙スー!なので、説明する人、および解説書きが「ここに“朱色”とあって・・」などと唱えたところで、受けて側に「朱色」の語彙がない場合、そこで受けて側の脳では「赤色ってこも?」みたいに変換されて情報を読み取るしかないので、なかなかどこまでいっても大小の読み取りのズレはつきまとい続けることとなります。
国語の方法論がことさら好きな方などはここまでの内容を否定したい向きもあるかと思うのですが、講師の方はそれはそれで各自が自分の信じる道で生徒さんのために頑張って頂ければ良いので、少なくとも私は「方法論」は生徒さんを遠回りさせるだけだと思い、一切その手の話は授業では行いませんです、はい。。。
#トータルの得点で受かることしか考えてまてん
#ホントに「すんごい方法」で成績が伸びるんだったらさすがにもっと世間に周知されるはず
今日の最後に、ではどうやって語彙を増やしていくのかという根本的な話になるのですが、まずはできるだけ多くの言葉に触れるのがその初手と考えるべきでしょう。
ですから語彙力を増やすためには読書でも問題を解いていくでもいいのでまずはほんのちょっぴり背伸びしたような文章(言葉)に触れて、いろんな言葉と出会うことが大切かなと思います。
#国語できる子って「その年でそんな本読んでんのかい!」みたいな本読んでる場合多くね?
そして次にできる限り「だいたい分かる」とかじゃなくて厳密に言葉の意味を辞書なども駆使して把握するよう努めることが大事です。(めちゃ大事)
何年か前の灘出身の東大理3の首席の方が合格体験記で「国語は日頃の言葉の扱いが基礎になると思っていたので、日頃から言葉の意味に厳密な態度を取り、正確に読み取ったり伝えたりするよう心掛けました。」みたいなことを書かれていて、塾・予備校講師よりよっぽどまともなこと言うな・・ 齢18歳でさすが・・と感動した記憶があります。
#カリスマ現代文講師の天敵である
この方が仰ったように、総じて教室現場においても国語ができる子というのは会話をしていても、話し相手に対して「言いたいこと分かってくれ〜」という話し方というか、甘えみたいなのは一切なく、「伝えたい内容をそのまま相手に分からせる」という話し方をしますし、言葉の受け取り方も厳密で、話していても「そんなこと言ってないよね?」と言わざるを得ない返しは全くないです。(特に男の子のお母様はお子様のセリフの拙いところを補いながらお話にならないようご注意を!「説明下手くそか!」って突っ込んであげて下さいw)
#君のコミュ障を食べたい
北野女子が「高校に入ってから楽になった♨️」や京阪神など上位国公立に入った生徒さんがこれまた「高校よりさらに楽になった♨️」みたいなのを言うことが多いのはこの辺にもその要因はあるのかもしれません。爆
ちなみにどうでもいい話ですが、私が子どもの頃というのは、実家では常に母親がテレビの前の小さなテーブルに数種類の辞書を置いており、「(テレビで)知らん言葉出てきてもお母さんに聞くな!辞書に聞きやがれ!」な態度を徹底していたのですが、今思うとあれは実行に何のデメリットも発生しない、ネットが無かった当時としてはなかなか良いアイデアだったのではないかとこれを書きながらふと思い出しました。
#おかげでこんな無駄口の多い男になれました.. 泣
本日は以上です。
ではまた。
【究永舎】
2008年6月に豊中市に重本孝が開校した進学教室です。最初は高校受験の塾としてはじまり、2014年シーズンからは大学受験を対象とした高校生クラスを開講。現在は中2〜高3の講座全てを重本が担当するユル〜い個人塾なのに毎年難関校合格者が生まれる摩訶不思議アドベンチャーな教室です。
ご興味のある方はコチラ。
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