おはようございます。
教室(家)の近所のダイエーがまさかの25時までやっているということを教室開校15年以上経って初めて知った重本孝です。
#これで今冬、教室での1人鍋がさらに増えます。苦笑
#リブログありがとうございまーーーーーーす!!!
カリキュラムが速いから賢くなるみたいなのはあり得ない。
一昨日、昨日の続きです。
テーマは
カリキュラムは理想論ではなく結果論
・・です。
まず昨日も書きましたが、灘みたいな学校から、その逆サイドに位置する学校に至るまでの、学力面に関する一番大きな差は
記憶保存力
・・であるというのが20数年間塾講師をしてきて、東大生・京大生 ←ーーーーーーーー→ “逆サイド”の子たちを見てきての今のところの結論です。
塾でも学校でも、スーパーサディスティックゴールデンレトリバーデストラーデ絶望的にセンス無い先生って、例えば、
「灘は中学○年のこの時期にもう数学は△△までやっている!!」
みたいな表層的なところを灘が灘たる所以の大きな要因の1つのように感じちゃってると思うんです。
つまり「それくらいのスピードでやらないと東大や医学部は受からない!」みたいな。
でもこれって子どもをたくましく育てたい大人が、その子に室伏広治さんと同じ練習をさせようとするようなもので、
同じ素地が無い子であれば、たくましくなるどころか、むしろいろいろブッ壊れて、子どもは全然トレーニングもしなくなって、結局、、、、、
やる気のないぴろっぴろのカレイみたいな
仕上がりになって終わりです。
#R.I.P.
例えば灘みたいな学校が単元消化スピードが速いのはそのスピードで身につけられる子が多いから結果的にそうなっている、つまり、灘のやる気のある子が“かったるく感じないペース”で教えたら自然とそうなるということなのであって、決して速く進むから灘の子が賢いワケではないです。
これが私の主張である
カリキュラムは理想論ではなく結果論
という言葉の意味するところです。
要は習得できる進度で学んでいった結果として出来上がってるのがカリキュラムなのであって、決して生徒さんの能力を無視して塾や学校の理想を押し付けるのがカリキュラムではないです。
ここで以下の事実をご確認頂きたいです。
(近畿圏以外の方は聞き慣れない高校が多くて申し訳ないです)
【2023京都大学・高校別合格者数上位20校】
※青字が公立高校
※現浪の合計
81人ー北野
76人ー洛南
64人ー東大寺学園
59人ー堀川
56人ー大阪星光学院
47人ー天王寺
47人ー甲陽学院
46人ー膳所
45人ー灘
42人ー西京
39人ー旭丘
39人ー西大和
34人ー明和
34人ー岡崎
29人ー清風南海
29人ー神戸
27人ー金沢泉丘
27人ー洛北
27人ー高槻
27人ー長田
(26人ー茨木)
【2023大阪大学・高校別合格者数上位20校】
※青字が公立高校
※現浪の合計
78人ー茨木
55人ー膳所
53人ー北野
47人ー豊中
46人ー天王寺
41人ー長田
41人ー市立西宮
40人ー大手前
39人ー三国丘
34人ー大阪教育大学附属池田(国立)
33人ー洛南
32人ー奈良
31人ー高津
30人ー金沢泉丘
30人ー清風南海
29人ー藤島
28人ー四條畷
28人ー神戸
26人ー堀川
26人ー加古川東
26人 宝塚北
【2023神戸大学・高校別合格者数上位20校】
※青字が公立高校
※現浪の合計
47人ー兵庫
41人ー神戸
41人ー長田
41人ー市立四宮
41人ー奈良
39人ー茨木
39人ー加古川東
37人ー天王寺
35人ー高津
34人ー須磨学園
33人ー豊中
31人ー大手前
31人ー三国丘
29人ー膳所
29人ー北野
29人ー西大和学園
28人ー金沢泉丘
27人ー西京
27人ー四條畷
25人ー姫路西
もちろん灘や西大和の東大勢や、私立は地方の国公立医医・獣医勢も多いことや、そもそも分母的にも公立高校生の方が多い・・・というのもあります。
#お医者さんはマジでヤバイす震
ただ、逆に言えば「医学部以外の学部で京阪神に行きたい!」という生徒さん、つまり世の中のおそらく大多数の生徒さんを応援するのであれば、どこの塾や中高一貫校でも公立中高のカリキュラムペースで大丈夫ということにはなりませんかね??
それでも中堅〜準難関私学なんかはせっかく入学してくれた多くの生徒さんを犠牲にしてまで中3で数1Aとか突入しないとだめですかね?
私はおもいっきり部外者なのですが、せっかく中学受験頑張った子たちが、センスナッシングトゥーマッチな大人たちにぶっ潰されてる姿が可哀想で可哀想で・・・
#2月の勝者言うてる場合ちゃう
私は教室の場所柄、累積で豊中高校の受験&豊中高校生の大学受験を一番たくさん担当させて頂いているのですが、大手塾時代に中学受験を担当していた肌感では、申し訳ないのですが、豊高生の8割方の子たちは小5小6段階では日能偏差値で55くらいまでいけばいい方で、50いかないだろうなっていう子もゴロゴロいます。
60以上の清風南海クラスとか絶対通らないと思います。。。
それこそちょっと前に記事ネタにした豊中→慶応の男の子なんか小学生の段階ではまず処理速度が全然チビッ子のそれしか無かったので、そもそも中学受験塾の内容についていくことすらままならなかったと思います。。
#性格の良さは偏差値100000だった
ただ結局、豊中高校から受験でサクセスしてる子なんかっていうのは、「適時適育・適時適学」プラス、集中力&自発的な取り組み、受験産業に頼り過ぎなかった・・などなどの結果として(コレ受験で一番大事ッス)、阪大神大を筆頭に、半分弱の子は現役で同志社以上には進学してますし、例年浪人の子も合わせると入学した子の8割は関関同立水準以上には進学している計算となってます。
おそらくこの観点というのは、みんな同じ人間なので、全国的にも一般論として適用可能であると私は考えます。
だからこそ、
カリキュラムは理想論ではなく結果論
だと私は自身の経験も踏まえてそう思ってます。
結局、指導者側がその子の現段階の能力と、意欲などを鑑みた結果として「今日はコレ!次回はコッチやるで〜!」と歩んできた結果を毎年毎年踏まえて、指導者には生徒さんに対する観察眼と、各レベルの生徒さん&志望校に対するカリキュラム感覚が出来上がるものだと思います。
いい加減、カリキュラムネタも飽きられてると思うので、とりあえず明日からは別の話にします。苦笑
ここまでお付き合い下さった皆様、好きです。
いつも読んで下さってありがとうございます。
ではまた。
【究永舎】
2008年6月に豊中市に重本孝が開校した進学教室です。最初は高校受験の塾としてはじまり、2014年シーズンからは大学受験を対象とした高校生クラスを開講。現在は中2〜高3の講座全てを重本が担当するユル〜い個人塾なのに毎年難関校合格者が生まれる摩訶不思議アドベンチャーな教室です。
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