おはようございます。

 

カメムシの・・・・“匂いはするのに姿が見えない現象”に軽いストレスを感じる重本孝です。

 

#出てきなさい

 

 

 

 

本題に入る前に・・・

 

 

昨日の記事をお読みになられた、お子様が北野や天王寺にお通いの読者様より「ほんまソレ(高校は毎回ちゃんと立ち位置教えて〜)」なご感想をメールで頂きました。

 

確かに北野も天王寺も大半は馬渕教室出身の子たちということで、中学時代は成績順で座らされていたような子たちですから、順位の公表は無しでとにかく学校生活を楽しんで!・・って何をいまさら感は拭えません。

 

仮に馬渕出身でないにせよ、大手塾ではまずどこもそれなりの頻度で模試があって毎回順位は出ますし、現在北野や天王寺の子たちが中学時代毎回イイ立ち位置にいたその模試で頻繁に“ヤヴェ〜順位(ぼくは勉強ができない)”を突きつけられて、「・・・。」となっていた子たちは常にいたわけですが、今度は逆に高校生になって自分がそのヤヴェ〜順位“になった途端に学校に来なくなったり病むのだとしたら、それは順位云々とは違うところの修正が必要で、そういった修正を図るのがこの10代というゴールデンタイムです。

 

「自分はそれほど〇〇じゃない・・」というレベルのどうせどこかで味わう絶望は受け入れるのに時間はかかるので、早くそういう感情を経験するのはマイナスだけではないはずです。

 

また何より学校の先生方は順位を出すことのデメリットに目がいってると思うのですが、逆に順位を出さないことのデメリット、つまり、性格が前向きな子や、「うおっ!今回101位!!??・・・つ、、次は絶対最低でも2ケタ順位必達や!!!」みたいな性格の子の長所を活かさない形になってるということは分かった上で今の形を選んでいるのかい? おい、俺の筋肉ということは気にはなります。

 

#私がどうこうできる問題でないのが残念です

 

 

 

 

さて、そんなわけで今日の本題です。

 

 

岡田監督のこの記事は塾講師への天啓 〜私が遠隔指導をしない決定的な理由〜

 

 

野球に興味のない方は記事はすっ飛ばしてお読み頂いても大丈夫なように書いてありますのでご無理なさらずに記事をすっ飛ばして重本的パンチラインの後からお読み下さい。

 

 

 

 

---- 重本的パンチライン ----

 

 岡田監督は、「佐藤はどこいったんや?」とコーチ陣に聞いた。  

 そのとき、佐藤はミラールームで素振りをしていたわけでもなく、横浜スタジアムのベンチの裏にあるロッカールームのテレビで試合を見ていたという。  岡田監督は「こりゃあかんわ」と思った。 「なんでオレがスタメン落ちなんやと思ったのか。それともなんも考えていなかったのか。理由はしらん。途中出場の準備をする前に、ベンチの前に座って、声を出して、スタメンではない選手がチームのために何ができるかを考えなあかんやろ。もちろんプロ野球はアマチュア野球とは違う。ひとりひとりが個人事業主よ。でも個人競技ではない。目標はなんや。アレやろ。タイトルホルダーが何人出ようと、勝たなきゃ、その価値なんかないやん。野球人として、あるべき姿が佐藤には、欠けとったんよ」  

 岡田監督は、背中に目がある男である。いや、そこら中に目がついていると言ったほうがいいかもしれない。試合前からグラウンドの端から端まで目配りして、選手の所作から、異常をすぐに見抜き、報道陣の誰がきていて、誰がきていない、までを把握している。試合中は、相手ベンチの様子、監督の動きや表情、そして自軍の選手のベンチでの並びから、誰と誰が話をしているのか、までを細かくチェックしている。  指揮官は佐藤がチームで孤立していると感じていた。

 

〜中略〜 

 

 ただ岡田監督は佐藤に直接には何も話していない。平田ヘッドが佐藤に「プレー以外のところも見られているぞ」と、遠回しに伝えたのみである。  それは佐藤が自分自身で気づかねばならないことだと岡田監督は考えていた。

 

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昨日メールを下さった読者様もそうでしたし、これまでも「遠過ぎて究永舎通えなーーーーい!!!」と言って下さる方から「リモート授業とかって。。。」とのオファーをコロナ期間以降、複数頂いてきました。

 

ホントにありがたき幸せです。

 

 

ただ、

 

誠に心苦しい限りなのですが現在の段階で「リモート」は予定しておりません。

 

この件についてはご要望に添えず本当に申し訳なく思います。

 

 

しかし、、、、ではなぜそこまで「リモート」をしようとしないのでしょうか?

 

 

個人的には、今回、岡田阪神がセ・リーグ優勝を飾ったことや、またオリックスが今の中嶋監督になってから急にパ・リーグを3連覇したことなどといった、要はスポーツ界隈でちょいちょい見られる「監督変わった途端突如としてチームが強くなる現象」というのは、私が「反リモート指導」であるのとその通底するシリアスな部分は同じだと思っているので、それを書きます。

 

 

で、早速結論になってしまうのですが、俗に「指導者」と呼ばれる立場の人に最も求められる能力の1つが、「生徒(保護者様)・選手」を見る目、すなわち洞察力だと思います。

 

 

これは伝わりにくいニュアンスになるのですが、先ほどの重本的パンチラインの青文字にした部分のように、全身に「目」と「センサー(およびスカウター)」がついてるタイプの指導者というのは基本そこにいるだけで空気が変わりますし、逆に言うと「伝えなくても伝わる」に近い現象が度々起こります。


当然先生が怖くなくても自然とクラス(集団)はシマリます。



私はスポーツチームの監督をやったことはないので憶測ですが、おそらく「監督変わった途端突如としてチームが強くなる現象」を引き起こす指導者と、そうでない指導者との決定的な違いというのは、個々の選手を見抜いて、その状態を把握し、例えば野球であれば、所属選手のうちどの9人で試合を始めて、試合展開や、明日以降のことを考えた際にどのタイミングで誰にどんな仕事を任せれば勝つ確率が上がるのかのイメージが的中する確率が他の指導者より決定的に高いのだと思います。

 

要は所属する全選手をどう組み合わせるのかの最適解を導き出す力とでも言いましょうか。

 

そしてその根幹にあるものこそが洞察力だと私は考えています。



そこで話を自分の本業に移させて頂くと、もう分かりかもしれませんが、私の感覚だとリモートだとどうしても「見れない」んですね。

 

やはり内面の動きとか、今言葉をどう感じ、どう受け取ってるかなどがやはり対面と比べると鈍ります。

 

これは保護者様との面談なんかも同じで、「リモートにSAY YES!」とお考えの方もおられるかと思うのですが、ご不便お掛けして申し訳ないのですが、これだとどうも私が怖いんです。保護者様が私の言葉にどう反応しておられるかとか、また、保護者様がはっきりとは仰られないけれど内面で発動されている感情など、対面であれば受け取れていたはずのものを受け取れないのが、、、、怖いの!

 

#いきなり浅野温子

 


 

コロナ真っ只中のとき、よくそこかしこで塾講師が「リモートでも教室と変わらないレベルで授業可能です!」と言っていたのですが、それって絶対に「天才」か「詭弁」か「何も考えてない」かのどれかだとか意地の悪いことを感じていたのですが、やはり私は絶対「教室で生徒さんを見る」のと「画面越しに生徒さんを見る」って全然違うんじゃね?って思います。


少なくとも私は全然違います。

 

 


 

とりあえず体中に目がついている私はこれ書いてる背後でカメムシが挑発してくる気配を感じてるので、抹殺してから自習室掃除して帰ります。

 

 

 

 

 

 

本日は以上です。

 

 

 

 

 

ではまた。

 

 

 

 

 

 

【究永舎】

2008年6月に豊中市に重本孝が開校した進学教室です。最初は高校受験の塾としてはじまり、2014年シーズンからは大学受験を対象とした高校生クラスを開講。現在は中2〜高3の講座全てを重本が担当するユル〜い個人塾なのに毎年難関校合格者が生まれる摩訶不思議アドベンチャーな教室です。

 

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