おはようございます。
生まれた頃からスタバのある今の若い子たちに「彼女はいつもミルクティーyeah 駅のそばの喫茶店で・・」という歌詞が脳内でどうイメージされるのか聞いてみたい重本孝です。
#でもたぶんひやかされるからやめとこう
#リブログ並びに身に余るお言葉を頂戴し汗顔の至りであります。
改めて思うに英検の英語と大学受験の英語ってB'zとWANDZくらい違う。
とりあえず令和の高校生ガン無視のタイトルなのは最初に学生のみなさんに謝っておきます。
パッと浮かんだのでそのまま採用しました。
以前もお話ししましたように今年から英検2級の素材を使って英文読解の授業を実施しています。
そんな中、昨日扱った素材に以下のような文が出てきました。
These sites make it possible for people to contact family members that they have never heard of before.
※ these sites ・・SNSのこと
例えばこれを全統模試偏差値70前後の高校生に和訳を頼むと概ね・・・
SNSのおかげでこれまで聞いたこともなかったような親戚と連絡を取ることができるようになった。
などと、速い子だったら5〜10秒以内でやってくれると思います。
少なくとも東京阪神狙いで英語で苦労するつもりはないレベルの高3生であれば、
These sitesをみて
→無生物主語ゆえ原因として処理
make it possible
→itを仮目的語と即座に判断し、後ろに不定詞を予測
for peple to contact
→for 名詞 to Vの構文なのでSVとして処理。ただしpeopleは一般を表すので和訳に反映させずともよい
family members that they have never heard of before
→that はheard of の目的格で関係代名詞。和訳の際はthat〜beforeをfamily membersにかけて処理。なお、ここでのofはknow of やthink ofなどと同様のaboutと同義のof。
以上と合わせて、構文全体としては
S・・these sites
V・・make
O・・it → for people to contact family members that they have never heard of before
C・・possible
なお、SVOC文型の処理は
①SはOがCだと思う
②Sが原因でOはCになる
③Sが原因でOはCする
が基本路線(今回は②を採用)
などといったことを踏まえて和訳としては
SNSのおかげでこれまで聞いたこともなかったような親戚と連絡を取ることができるようになった。
ぐらいが適当と判断・・
まあ、、、人にもよりますが概ね今述べたような処理をササっと実戦やオープンなどの冠模試(大学名がついた難関大専用の模試)で英語の成績がよい人というのはするものです。
#難関大受験生からしたら「赤子の手」レベルです
例えば今これをお子様がこれから英検2級取得を狙っておられるお家の保護者様がご覧になられたらどのようにお感じなられるでしょうか?
「しぇーーーー!!!!???中学生でそんなイカツイことしないといけないの??オーマイゴッドファーザー降臨!よいしょーーーーーーーっっっっっ!!!!」
となられる方もおられるかもしれません。
ただ、毎年のように大手塾で英検2級を取得して文理学科に合格した高校生を教えている経験から言わせて頂くと、おそらく上記で述べた知識のうち、高1生が分かっているのは関係代名詞くらいで、あとは「は??なんのこっちゃ・・・???」だと思います。
逆に今これを文理学科受験のために英検2級をすでに取得された中2や中3のお子様がおられる保護者様が「あんたコレ和訳できるのかい??おい、俺の筋肉。」とやって頂くと、内容的には似たような訳をされると思うのですが、おそらく「仮目的語」とか「無生物主語は原因として処理」などといった難関大受験生であれば誰でも知っているようなことは高校受験の英検対策の授業では一切触れられておらず、あるいは少なくとも1ミリも身についてはいないので「どうしよう授業の内容はこんなとき全然使えません。厳しいね英検というのは・・・」状態かと思います。
要は結局のところ現在の英検(次年度から内容改定)というのは、特に2級レベルでは、高校生以降(大学受験)の英語という観点から言えば、知ってる単語がちょっと増えるくらいで(早く取り過ぎた子はそれすら忘れるが・・)、高校生活スタートの段階ではぶっちゃけ1ミリも学力には寄与しないというのは知っておいて損にはならない悲しい情報だろうと思います。
いやはや・・ホントに大阪の場合、特に文理学科などはその英検2級を多くの人が塾の煽りもあって必死に取りに行くという地獄の地獄と化しており、高校サイドすれば「困るね・・先生・・・とても。」だと思われます。
ぶっちゃけ2017年度からはじまったこの大阪府の英検設定については、私は当初甘く見ていて、おそらく2020年になるかならないかくらいで、昔の前期入試の文理学科小論文や前期普通科入試と同様に「こんなのダメだ・・ゼロがいい、ゼロになろう・・もう1回!」だと思ってましたが、いやはやこのままいけば世界が終わるまでは続きそうなノリですよね。。。
#B'zもWANDZも知らな人、今日の回はホントにごめんなさい
私の場合は中学生の生徒さんも大学受験まで自分が担当することを前提に授業ができるのですが、こうした英検の、いわば「大学受験でめちゃめちゃ大事だけど英検を取ることのみで考えれば感覚でいっちゃって〜・・」みたいなところって、例えば馬渕とか駿浜とかどんな感じでやってるのかは気になるところなので担当の先生と話をしてみたいけれどヤボな性格がバレちゃマズい、、、ということで慎みます。
ちなみに繰り返しになるのですが中学時代に英検2級を取って、高校からウチに来てる子たちはほぼ100%の確率で今日出てきたような知識は授業中に聞いても・・・
「知らんw
」
・・となります。
なので中学生のお子様が「英検は感覚でいった笑」となられていてもそれはある種昨今の大阪のスタンダードなので相対的にはマイナスではないのかなと..
#身についた知識は見た目にはZERO
ではまた。
【究永舎】
2008年6月に豊中市に重本孝が開校した進学教室です。最初は高校受験の塾としてはじまり、2014年シーズンからは大学受験を対象とした高校生クラスを開講。現在は中2〜高3の講座全てを重本が担当するユル〜い個人塾なのに毎年難関校合格者が生まれる摩訶不思議アドベンチャーな教室です。
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