おはようございます。

 

 

↑を教室に買ってしまい、今後“仮死”によるブログの更新遅延慢性化が怪しまれる重本孝です。

 

#経費でいいですね?

 

 

 

 

数学が苦手・・・だが、情熱はある。

 

 

 

 

このブログでは再三に渡り数学は才能の影響がデカい!と書いてきました。

 

要は同じような努力でも結果へのハネ返り方が全然違うと。。。


脳科学的なことは分かりませんが、英語と違って、数学においては努力10の子が努力1の子に試験によっては負けてしまうような事態を現場で度々目撃してきております。

 

 

ちなみに、本番で偏差値70の子と偏差値50の子が同じ点数という事態が起こり得るのも数学のおもしろいところなのですが、それはまた別の機会に。

 

 

 

話を戻します。

 

 

とりあえずそんな数学なのですが、受験科目である以上、知識の【記憶】と【適用】が機能すれば理論上は誰でも問題は解けるはず、すなわち100mを10秒台で走るのは一生ムリだという人はたくさんいても、一生数学の入試問題が解けるようにならないという人はそこまでいないのではないかというのが私の予想です。

 

ただ、受験とは時間との勝負なのであり、基本的にはタイムリミットがあるし、またタイムリミットはあるべきだろうとも思います。

 

なのでどうしてもそれが12歳、15歳、18歳それぞれのタイムリミットの範囲内ではどこまで身につけられるかに限度があるというのはあって、それが正直、入試の結果に反映される部分は多分にあると言えるでしょう。

 

そんな数学なので、現場で見ている感触としても、基本的には“「だが、情熱はある」の子”のボトルネックというのはやはり【記憶】と【適用】に、その障壁があると現段階では思っています。

 

そこで今回、実際そうだとして、もし【記憶】と【適用】の部分にメスを入れられるのであれば、サクッと切り開いていくことで、学習者の“情熱”を効率よく燃料化し、その歩みを進めることにつながるわけなので、その点についてこれまでの自身の学習経験と、生徒さんの学習観察の経験から個人的見解を述べていこうと思います。

 

 

 

まず【記憶】・・・についてなのですが、最初にここでいう【記憶】の定義という点で皆様と足並みを揃えさせて頂きたいと思います。

 

私の言う【記憶】というのは意味も分からず解き方や作業方を棒暗記するという意味ではなく、できる限り理屈を腹落ちさせるという経過を辿った結果として、その知識が脳に残っている状態のことです。

 

どなたにもお心辺りはあるかと思うのですが、何かを暗記する際、“何らかの説得および、納得材料”が有るのと無いのとでは全然脳への知識や写像の残存率が違います。

 

これは何も学術的な理論や理屈だけのことを言うのではありません。

 

例えば社会の年号暗記でよくあるように、語呂合わせなんかの類も記憶の定着という意味では含んでよいと思います。

 

その社会なんかで「1932年は【5・15事件】! 1936年は【2・26事件】!」とただお経のように唱えるというよりも、

 

もちろん事件の概要も知った上で、、、

 

1932(ヒドクザンニン)5・15、

1936(ヒドクサムいよ)2・26

 

などとやった方がリズミカルだし、何より1936は「ヒドクサムいよ」だから2・26(2月で寒い時期!)の方が1936年だな・・・と、お経暗記と比べても、「どっちがどっちやったっけ?」問題も発生しません。

 

基本的に英語や理科や社会を教えるのが上手い先生というのは、あらゆる手を尽くしてこのような「記憶のトリガー」を提示するのに長(た)けているところはあるでしょう。

 

 

ただ、数学に関しては基本的には語句や構文や出来事の暗記というよりも、記号が何を表しているかを記憶する(脳に浸透させる)側面が強い科目です。

 

 

例えば、

 

①お皿にリンゴが1つありました。そこへもう1つリンゴを追加しました。これによりお皿にはリンゴが2つあります。

 

②駐車場に車が1台停まっています。そこにもう1台車が停車しました。これで駐車場には車が2台です。

 

 

国語の場合、これらは【お皿のリンゴ】と【駐車場の車】という異なる事象のように扱うのですが、数学的にはこれらはまとめて

 

1+1=2

 

という、ある事象を極度に抽象化させた記号で表すこととなります。

 

また、数字だけでなく、正方形の形をした10平方メートルの田んぼの1辺の長さは、3.1622776・・・となり、このままの表記では実用としては扱いズラいので、√10(ルート10)という言わば「2乗したら10になる値ですよ」という意味の記号で表現するというお約束になっています。

 

#数学と離れて久しい方、がんばってついてきて下さい

 

 

算数・数学というのは結局学年が上がるにつれてどんどんこの記号による表現が増殖していき、また、そもそもの記号が表す元の内容自体の話も複雑になります。

 

 

ですから先の社会の知識の例と比べても超絶怒涛に算数・数学の方が記憶には定着しづらい人の方が多いですし、高校数学以上になると、記号があまりにただただ記号過ぎて脳には何もナッシング・トゥ・マッチ、オーマイゴットファーザー降臨・・・よいしょ〜!という人が一気に人口爆発するというのがおよそ一般的な流れかと思います。

 

 



話が長くなりそうなので続きはまた明日にします。

 

 

 

今日の最後に、これまでの塾講師人生で私がMAXのゲシュタルト崩壊を起こした、灘から理三に現役合格を果たされた生徒さんの体験記(研伸館)を貼り付けておきます。

 

 

#中学の頃

 

 

 

 

 

 

ではまた。

 

 

 

 

 

 

【究永舎】

2008年6月に豊中市に重本孝が開校した進学教室です。最初は高校受験の塾としてはじまり、2014年シーズンからは大学受験を対象とした高校生クラスを開講。現在は中2〜高3の講座全てを重本が担当するユル〜い個人塾なのに毎年難関校合格者が生まれる摩訶不思議アドベンチャーな教室です。

 

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