こんばんは。
たまに「過去の分も順番に遡(さかのぼ)って読んでます!」と読者様やお問い合わせの保護者様から言って頂くのですが、それはまるでビフォア・アフターの“ビフォア”を見られちゃってるようで少し恥ずかしい重本孝です。
#今見たらホンマにヒドイ記事ある。。
遅くなっちゃったので短くいきまーす。
まずは大人が一発逆転を狙う発想だとダメだよね。
中高ともに定期テストの季節です。
以前にも書きましたように、大阪の場合、中学生はかつての【内申アウトレイジ】から実質解放されており、「次のテスト外したらヤバイ・・・」みたいな状況はほぼ皆無です。
ですから、直前に大人が“無理やり詰め込んで”暗記物を取らせて・・みたいなことを必要とする場面というのは本来は減っています。
ただ「本来」と書かなきゃいけないくらい、いまだに旧式のスタイルで定期テストに臨もうとする塾と生徒さんは多いと思います。
しかし、この「目先の点を取りに行く」というのは入試制度どうのこうのの次元の話だけではなく、受験産業そのものの構造上の問題であったりもすると思ってます。
つまり、高校受験から大学受験まで通して同じ先生がずっと担当するという構造に多くの高校受験の塾はなっていないのはもはや当然のこととして、塾によっては、今自分が担当している中1・中2の生徒さんを高校受験まで自分が担当するかどうかも怪しい状況で多くの高校受験の先生は生徒さんやその保護者様を担当し、面談などをしています。
そうなると自動的に、担当者からすれば「先のことはともかく、とりあえず今生徒さんの成績を上げないと自分のポイントにならない」という深層心理から、おのずと打ち手としてはどちらかと言わずに「一発逆転発想」で、とにもかくにも「次のテストに向けてなんとかしよう!」となります。
また悲しきかな、そうすることで特に保護者様からは「熱心!」「手厚い!」などの評判を頂くことができ、実際口コミに一番それがなりやすかったりします。
私がそうだったんでよく分かります。
ただこれも実体験なのですが、大学受験をロクに担当したことのない高校受験の先生がその打ち手をぶちかますと、本来中学時代に、目先の点数を気にせず、丁寧に育てていけたはずの自習癖や、生徒さんによっては自習狂への道が結構な確率で閉ざされることも多いと私は思います。
というか私の場合はそうだったなと思います。
これも過去に結構コスったネタですが、よく塾無しとかで文理学科みたいな公立高校に受かって、さらには難関大学にまで受かったりすると周囲からは「ゴイゴイスー!」と評価されるのですが、ある意味、塾無しで上位公立高校に受かってる時点で、その生徒さんは学年内のメンバーの中ではだいぶと難関大に近い位置(難関大に受かりやすい体質)にいると言えます。
ですから、高校入学から3年後に現役で難関大に受かったメンツの中に「塾無し合格の子」がいたとて、それは「ゴイゴイスー!」というよりは、もはや「でしょうね。。」に近い感情を私は抱きます。
あまり大きな声では言えないのですが、、、
正直、ウチから難関大に受かっていった子たち見て、「オレ別に要らんな・・」とは毎回マジで思ってます。。。恥
当たり前ですが、高1になったからと言って何かがリセットされ、何かが再設定されるわけではありません。
中学と高校、高校受験と大学受験はずっと地続きです。
であるなれば、理想を言えば、どうせ塾講師をやる、あるいは生徒さんならどうせ塾に通うのであれば、担当者は生徒さんが中学生(高校受験)の頃から大学受験までずっと生徒さんを担当する、つまり、入塾と同時に大学受験を見据えて必要な能力を生徒さんに説き、その必要性をあの手この手で感じさせ、大学受験に向かって行く教室というのが良いと私は思います。
#その責任は激重だが
今この時間も中学生ですでに土日連続で朝から22時過ぎまで自習室で頑張ってる子も出てきてますし、1人また1人と自習への頻度と滞在時間も増加しています。
#要は例年通りの光景
もしこれを教室キャパや他の学年との兼ね合いの都合などで「○年生は○時〜○時まで!」などとくくられ強制されると、上記のような取り組みは実現していないでしょう。
「テスト対策」が「大学受験のマイナス対策」になる可能性もあるという事実は頭の片隅に置いておいて頂いても損はないかと思います。
本日は以上です。
ではまた。
【究永舎】
2008年6月に豊中市に重本孝が開校した進学教室です。最初は高校受験の塾としてはじまり、2014年シーズンからは大学受験を対象とした高校生クラスを開講。現在は中2〜高3の講座全てを重本が担当するユル〜い個人塾なのに毎年難関校合格者が生まれる摩訶不思議アドベンチャーな教室です。
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