おはようございます。

 

結局のところ、この世はでっかい宝島なのか、この世はでっかいフライパンなのか、どちらなのかを知りたい重本孝です。

 

#たぶんやけどフライパン

# 中学生のみなさんご卒業おめでとうございます

 

 

母という呪縛 娘という牢獄

 

受験期に「読んでみたいな〜・・」と思って買って、そのまま余裕の“積ん読”(そういえばこれも京大の英作文で“積ん読”を説明せよ!というのがあったっけ...)となっている大量の重本文庫があります。

 

14日の晩は公立の入試問題もひとしきり解いたので、「久しぶりに入試問題以外の文章に触れよう!」・・・、そう心を躍らせてなんとなく手に取ったのがこちら・・

 

 

 

いや〜・・・

 

 

 

 

 

・・・。

 

 

 

 

 

 

・・・。

 

 

 

 

 

 

これを書いてるのが実は先ほど一気読みした直後の夜空ノムコウが見えかけてる頃なんですけれども、正直、読み始めた14日24時頃ってその日1日全力で喋り倒して疲れ果てていたので、「こんな暗そうな内容の本、読んでるうちに“仮死確”だな〜・・」なんて思ってましたら、想像の50不可思議倍程度にはヤバくて止まらんかったです、、、はい。

 

 

なんかその昔の、“深夜に湊かなえさんの『告白』の1章を軽い気持ちで読んでしまったあと・・・”  みたいな感覚がずっと続く感じで、オラもう途中で本閉じれなかったぞ。

 

#いきなり野沢雅子

 

 

 

ただ広く世間に読まれる小説『告白』とは違い、この本は誰もが“入っていける”とは個人的には思っていません。

 

 

とりもなおさず私がこの本の世界に吸い込まれたのは、その内容のリアルさ(母娘の積年のやりとりや、逮捕から2年後に母親の殺害を認めるに至るまでの弁護士さんや実の父親とのやりとりがエグ生々しい)に加え、自身の仕事柄、ここで描かれている親子のあり方が、その方向性という意味では、そこまで珍しいものでは決してないことを、その経験から感じ、おそらく平均よりもはるかにそのリアリティを持ってして読書したから、否、せざるを得なかったからに他ならないと思っています。

 

 

 

本事件の当事者である娘側はこう語っています。

 

 

いずれ、私か母のどちらかが死ななければ終わらなかったと現在でも確信している。

 

 

この文言に多くの人は眉をひそめられると思うのですが、実際に本を読めば言わざるを得ない感想として、誤解を恐れず言えば「然もありなん」・・と感じる読者の方は多いのではないかと予想します。

 

ただ、その実、犯人の今尚残るTwitterを見るとどこにでもいる普通の女性だったんだな〜、と思わされ、「然もありなん」というよりもむしろその運命を呪わざるを得ない気もするのですが・・

 

 

 

 

私が言ったところでその説得力はさしてないのは分かってるのですが、それでも思っていることを書きますと、親子であっても、先生と生徒であっても、その付き合い方のベースは

 

 

己の欲せざるところ 人に施すこと勿れ

 

 

で間違いないと思ってます。

 

 

数々の失敗をしてきた今の結論がこれです。

 

 

 

 

結局、感情に負け、子どもに甘えて、この原則を破れば破る分だけ、理想とはかけ離れていく・・・、そんな風景を受験という現場に他者として立ち会う人間は、それこそ数え切れないくらい目にするものです。

 

 

やや話は逸れますが、昨今よく報道される教育虐待であったり、部活動における指導者の体罰問題であったりというのは、その根の根幹は

 

「相手(子ども)がやり返してこない」

 

「相手(生徒)の今後の学校生活の根っこを自分の方が押さえている」

 

とした絶対的優位な立場から、無自覚的な「言い訳」によって躾や指導ならぬ“攻撃・暴力”が為されるところにあると思います。

 

どんな凶暴な暴言および体罰部活顧問であっても例えばミナミの街を闊歩する“その筋の人”にどれだけ無礼なことをされても、強気な態度で場合によっては暴言を吐いたり手をあげたりはしない、というかできないでしょう。

 

部員に暴言を吐ける、部員に手を挙げられるというのは結局は「自分は罵られない」「自分は殴られない」という立場であることを分かっているからに他ならないと思います。

 

実際、体罰問題というのはほぼほぼ学校教師・部活顧問によるものであると思われ、塾・予備校講師が体罰問題を犯したという話はほぼほぼ聞きません。

 

これは塾・予備校講師の方が倫理観が高く優秀だという理由に依るものではもちろんなく、単に学校の先生や部活の顧問と比べると、塾・予備校講師の方が立場的に(特に経済的立場的において)、同じ「対生徒」でも圧倒的に弱いというのがその要因として挙げられると思います。

 

良いのか悪いのか塾・予備校講師というのは、どれだけ厳しいことを生徒に言おうが、常に心のどこかで、「最終的には自分は評価される側である」ということはよほど向いてない人でない限りちゃんと分かってると思います。

 

 


まあ、個人的にそんなことをチラリと思いもしつつ、それでもこれまでの受験現場での経験(特に大手時代)といいますか、思い出といいますか・・・まあ、とにかくそうしたモロモロが、この本に深く深く数時間取り憑かせてくれたのかなと。。。

 

 

 

いや〜・・・な、なんかスゴかった・・。

 

#語彙語彙スー

#まだなんか頭がモンヤリしてます..

 

 

 

 

 

ていうか

 

娘:芦田愛菜

母親:松雪泰子

父親:滝藤賢一

 

でぜひ映画化すべき。

 

 

 

 

主題歌はもちろん湘南乃風で。

 

#いや、意味分からんやん

 

 

 

 

 

 

ちなみに校内生の方限定にはなりますが、新品で1回しか読んでない↓

 

は差し上げますので、教室にて生徒さんから直接の「『もらってきて。』言われました。」の手段に限り、早い者勝ちで(先の方おられたらホンマごめんなさい!)お渡しさせて頂きます。

 

 

 

 

 

 

 

以上でーす。

 

 

 

 

 

 

 

ではまた。

 

 

 

 

 

 

【究永舎】

2008年6月に豊中市に重本孝が開校した進学教室です。最初は高校受験の塾としてはじまり、2014年シーズンからは大学受験を対象とした高校生クラスを開講。現在は中2〜高3の講座全てを重本が担当するユル〜い個人塾なのに毎年難関校合格者が生まれる摩訶不思議アドベンチャーな教室です。

 

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