おはようございます。。。
・・ではなく、こんにちは。
土日寝不足からの昨夜のW杯観戦後にベッドで完全に仮死状態と化し、ふつうにブログ更新をサボったにも関わらず投稿の日時を12月6日午前7時とすることで、明日以降ブログをご覧になられる方が見るとパッと見、毎日きっちり更新されている体を装うこすい作戦に出た重本孝です。
箕面高校の進学実績から見る「結局大学で一緒やん!」現象について [後編]
引き続きこちら↓
と今回はこちら↓と
あと各高校のHPも参照して書いていきます。
前回は箕面高校にフォーカスした内容でしたが、今回はその学年の44%が現役で関関同立以上(関関同立よりイージーかな?という国公立も多少ありますが)に進学してるじゃん!という箕面高校と、大阪北摂におけるその周囲の学校との比較で、
「中学の時は正直めちゃめちゃ成績に差があったけど大学受験で結局一緒やん!?」現象
や
「結局“受験”っていうことで言えば、なんやかんやで最後の最後は大学受験なんよね。。。『春の〜 木漏れ日の中で〜、、君の〜 やさ〜しさに〜・・・』」、、、現象
について考察していきます。
なお、北野高校は関関同立への進学者実数を駿台浜学園か!?というくらい頑なに公開しないのでデータが採取できておりませんです、はい。。。
それではまず改めて「結局一緒やん!」現象についてなのですが、これは以前にも似たようネタを取り上げたことがあったので、サラッといきたいと思います。
以下全て関関同立への2022年受験における現役進学者数です。
茨木
※毎年だいたい阪大合格者数1位〜3位くらいの進学校です
同志社 21
立命館 22
関西学院 15
関西 10
合計 68/360
関関同立現役進学者率 18.9%
高校受験突破後1クラス(40人)につき
約7〜8人が3年後に関関同立に進学
豊中
※毎年だいたい阪大合格者数10位〜20位以内くらいの進学校です
同志社 17
立命館 23
関西学院 38
関西 25
合計 103/360
関関同立現役進学者率 28.6%
高校受験突破後1クラス(40人)につき
約11〜12人が3年後に関関同立に進学
池田
同志社 17
立命館 24
関西学院 37
関西 45
合計 123/360
関関同立現役進学者率 34.2%
高校受験突破後1クラス(40人)につき
約13〜14人が3年後に関関同立に進学
箕面
同志社 17
立命館 29
関西学院 27
関西 49
合計 122/360
関関同立現役進学者率 33.9%
高校受験突破後1クラス(40人)につき
約13〜14人が3年後に関関同立に進学
桜塚
同志社 6
立命館 12
関西学院 24
関西 45
合計 87/360
関関同立現役進学者率 24.2%
高校受験突破後1クラス(40人)につき
約9〜10人が3年後に関関同立に進学
ちょっと北摂エリア以外の方は学校がイメージできず、直感的に感じられるものが少ないかもしれませんが、上記のデータを一般化しますと、要は
都道府県の公立高校受験者が受ける一番メジャーな模試において、おおよそ偏差値50〜70くらいの幅にいる子たちが、結局、高校入学から3年後には1クラスにつき10人前後が関関同立で同窓になるということに、、、少なくとも大阪北摂エリアの学校のデータからは言える、、、そういうことになるんじゃないかと思います。
#ですよね?
確かに同志社は他の3つより明らかに難しいですが、それでもなお、これって、、、要は公立中学3年の頃に偏差値50〜70幅にいた子たちのうち、4人に1人は大学受験で結局似たような結果を手にすると捉えておくくらいで丁度いいんじゃないかって、毎年、高校受験生&大学受験生を担当している塾講師としては思います。
そしてこれはオマケのネタなのですが、関西の場合って早慶クラスの私大がないので、浪人してなお国公立に落ちた子って、家から通える大学となると関関同立に行くしかない、、、みたいなところがあるんですね。
そんな浪人の末、関関同立に進学した人数を大阪公立高校のトップ10校文理学科に属する茨木と豊中について確認してみました。
茨木
同志社 8
立命館 6
関西学院 1
関西 2
合計 17/360
関関同立浪人進学者率 4.7%
高校受験突破後1クラス(40人)につき
約1〜2人が浪人の末に関関同立に進学
豊中
同志社 10
立命館 2
関西学院 2
関西 7
合計 21/360
関関同立浪人進学者率 5.8%
高校受験突破後1クラス(40人)につき
約2〜3人が浪人の末に関関同立に進学
つまり憧れの文理学科に合格した!しゃらーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!と心の亀田大毅を発動させた中学生20人に1人は確率論的には4年後に、(今日の資料で言うと)同じ時期に池田〜桜塚に受かった子たちの後輩になるよ、、、と、そういうことになるわけなのです、はい。。。
今日の記事をお読みになられた方の中には、ひょっとすると「なるほど文理学科に受かっても勉強サボったら『高校受験に血道を上げた意ー味なーいじゃーん!』になるねんな。。。」と思われた方もおられるかもしれないのですが、私は必ずしもこれは正しいとは思えません。
確かに「高校入って全然勉強しなかった。」の子もいるとは思いますが、毎年現場に立っている人間として、そして、実際にこれまで文理学科出身の子たちのいろいろな話を聞いている身としては、文理学科において、自他共に認める生粋の“勉強しなかったタイプ”ってむしろ現役で関関同立に行くんですね。
これ、もし該当される方がお読みであれば、重本はビーバップ名物鼻鉛筆を喰らわされるレベルなのですが、現場の肌感としては、浪人の末に森田童子が流れる子って、
(野球バカの私ごときがマジで申し訳ないのですが)実は才能も無いことは無いし、不真面目でも何でもないんですね。それにもちろん当日の運なんて要素も無いとは言えません。ただそれでもしかし、、、、それでもしかし、、、思うことは、、、
ガチもん難関国公立に受かる水準への認識と自己客観視が甘い
というダブル要素がある子が多いように思ってます。
先日、京大から某キー局に就職した子が、職場でご一緒するプロ野球選手たちから聞いた学生時代の生活(練習)について
「先生、○○さんとか○○さんとかが高校時代の話してはったんですけど、ホンマにそんな練習するんですか?」
って聞かれたので、私が「そんなんどこも似たようなもんで、その上でやっぱり才能の差はデカイ。。。」という返事をしたら、その子は
「マジすかw 終わってるじゃないですかwwwwww」
と“信じられん。。。頭おかしいやろ。。”と言わんばかりの反応だったのですが(PL・智辯和歌山は別枠で)、私からすれば、何の因果か自分で運営する塾で実際に生で東大京大阪大神大医学部系にサクッと受かる高校生を見て、毎年心の中で
「マジすかw 終わってるじゃないですかwwwwww」
と白目を向いています。
残酷な話、天才的な何かが無ければ、もちろん休憩をハサミながらも、12〜14時間くらいは普通に勉強する子って、そのレベルなったら普通にいるんですよ。。。
ふ、、ふ、普通にいるんです。。。
#生まれ変わっても近大でいいです真顔
個人的には一部の中学受験塾や高校受験塾の手法は、その後に大学受験産業へスムーズに流れてもらうための、言わば○野屋言うところの「生親子塾漬け戦略」と言っても差し支えないレベルかなと思っています。
当たり前なんですが中学受験・高校受験なんかを「自習」で来なかった子が、高校入ってそんな数ヶ月や1年やそこらで大学受験生レベルでの自習なんて、なかなかできたものではありません。
先日も某ツイッターで「高校入ったら自分でできなアカン!」みたいなことを仰ってる高校受験の先生がおられたのですが、読みながら「う〜ん、マンダム」としか言いようがありませんでしたです、はい。
#「入ったら」の発想でやっちゃダメ
そんなわけで投稿が夕方になってごめんなさい。
ではまた。
【究永舎】
2008年6月に豊中市に重本孝が開校した進学教室です。最初は高校受験の塾としてはじまり、2014年シーズンからは大学受験を対象とした高校生クラスを開講。現在は中2〜高3の講座全てを重本が担当するユル〜い個人塾なのに毎年難関校合格者が生まれる摩訶不思議アドベンチャーな教室です。
ご興味のある方はコチラ。
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