おはようございます。
いまや全国の高校野球予選が1回戦からネットで見られるお陰で、この1ヵ月は仕事の生産性にダウンを来たす野球好きがそれなりにいるとにらんでいる重本孝こと御多分に洩れずです。
# 授業のときだけ本気出す
高校受験生は夏に数学をやり過ぎない方が良い説[後半]
では続きです。
数学が苦手な子は、では、公立入試本番には間に合うのかい?ということなのですが、まずはこの「間に合う」の定義が難しいです。
これは何も屁理屈をこねくり回したいワケではなくて、数学という科目は必ずしも結果が努力に比例するワケでもないと同時に、当日の結果は必ずしもそれまで叩き出してきた偏差値に比例するワケでもないからです。
#英語は基本逆です
実際今春、私が一番「ヤベーかもな・・」と思っていた豊中受験の子は直前の過去問では残念な意味でシャレにならない結果を繰り返していたのですが、人間をお辞めになられた努力の成果あってか、本番においては春からウチに通う北野の子と数学の得点は同じでした。
#8割越え
#私が一番ビビった
結局こうした経験を大なり小なり20年以上の間に複数回しているため、途中経過を点で捉えることに現在では1ミリも価値を感じておらず、結果的に1つの科目の出来不出来にも関心が無く、“その子が一番受かり易いシナリオ”だけにしか意識のスポットは当たっていない感じです。
要はEXIT事件万歳です。
#もっと言えば受験で一番大事なのは大学受験(高1高2)
さて、その数学ですが、そうは言うものの、やはり1点でも多く本番で点が取れれば合格の可能性も上がります。
そこで高校受験生の数学にはどのような打ち手が存在するか?ということなのですが、まず一番は過去問だと私は思ってます。
ここでいう過去問とは赤本のことではありません。
実力テストの過去問です。
世の中で教育委員会の次に一番教科書内容を意識してテストを作るのは誰でしょうか?
私は学校の先生だと思います。
これは私の友人で学校の先生をやっている人も言っていたのですが、学校というところは、塾に行かないと点が取れないようなテストは道理上作れません。
ですから必ず「教科書のここ乗ってるよ」および「夏休みの宿題でこれ出てるよ」の問題、いわば「頼むからこれはできてくれ。」がふんだんに詰め込まれた内容になります。
というかこれは実力テスト系のものなら何にでも言えるかもなのですが、基本作問者というのは7〜8割方は「お願いだからできて頂戴。。。」レベルの問題を出す(実際そう。)ので、それを複数年度を複数回こなせば自ずと「身につけなきゃいけない順」に出くわすようになるので、それ即ち、自ずと入試で必要なものから順に身につくようになっているというアンバイです。
以前も書きましたが、特に理科なんかは(他の地域で当てはまるか不確かですが)実力テストを夏休み中に10年分くらいやるだけで実テはもちろん公立理科7割越えくらいの力は夏終わり頃にはつきます。
# 逆襲
塾だと、得点も出して当時のその学校の分布表をチェックしたり、先輩で何点取った人がその後どんな経緯でどこに受かったかまで先生が話せるので、その辺りは世の中の塾利用者の方は費用対効果として享受できるので有利かもしれません。
当然これは赤本、つまり各高校の入試問題にも言えることで、私は実家の近くの清教学園の過去問を、こちらの生徒さんが受けることはない学校ということで2学期から重宝しており、ここの問題は中学数学内容を総復習するのに非常にほど良いレベルだと感じています。
問題の設定自体に奇抜(変な“毒創性”)なものがなく、中学数学を一通りさらっとナメた程度の人のC問題への足元固めにムいてますし、B問の子なんかは清教でほぐされて、C問で“炒め”られ、あとは直前にB問の過去問で味付けをすれば当日歯応え&味わいともにバッチリです。
ちなみに私立には多いパターンで、証明はありませんが、そもそも公立の証明問題は誰でもできるレベルか、多くの人ができないレベルかの極端な2パターンなのでそこまでシビアになる必要はありません。
数学が苦手な子にとって一番マズイのは夏に夏期講習で1、2年の総復習的なことをやって、2学期から相似以降を丁寧に11月いっぱいくらいまで授業されて、その間に通常の塾の授業とそこで課される宿題だけしかやらずに、1、2年の内容をその間たいして手をつけない体制(夏の内容を忘れていく)で年明け前後まで来ることです。
もちろん教える人の力量や素材選びも重要ですが、とかく入試の過去問というのは「中学内容の中でも特に身につけておきたい内容」てんこ盛りの最高の復習教材なので、毎週やれば毎週中学内容の重要事項を優先的に復習するのと同じなので、そのためにはいったんはサラッと中学内容を夏以内で最後までやるというのが私はイイと思っています。
やっぱり生徒さんを見てましても得点が出る(自分の立場を思い知らされる)方が本気になってくれる速度は早いです。
まとめると、
特に数学(や理科)は実力テストや入試の過去問(学校にもよりますが)は「応用課題」という捉え方ではなく、「受験生なら身に付けておいて欲しい内容満載の“中学内容復習教材”」なので(少なくとも私は授業で“そういう使い方”をします)、複数年度を連打でやることで自然と“常套句”や“常套手段”が身について得点力アップ!」という捉え方で取り組むと良いと思います、、、、です。
P.S.
中3生の方で・・・ってもうさすがにおられないかもしれませんし、そもそも今年のウチは女の子(8人)だけなのですが、もしご興味のある方おられればHPのお問い合わせよりメッセージお待ちしております。
気に入って頂ければ大学受験の塾と、その担当者(モヒカンの41歳独身ですけど)と、高3まで365日朝から晩まで使いたい放題の自習室も確保となります。
ではまた。
【究永舎】
2008年6月に豊中市に重本孝が開校した進学教室です。最初は高校受験の塾としてはじまり、2014年シーズンからは大学受験を対象とした高校生クラスを開講。現在は中2〜高3の講座全てを重本が担当するユル〜い個人塾なのに毎年難関校合格者が生まれる摩訶不思議アドベンチャーな教室です。
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