おはようございます。
自分の教室を持つ1つのメリットとして深夜にボリュームMAXで好きなだけ歌える場所の確保を挙げたい重本孝こと高校球児時代に「声」だけで背番号をもらったヤツです。
#今日はひとり「玉置浩二」。
北野の分布表で得る知見②
昨日の続きです。
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2023年5月15日
分布表の写真を北野高校からの削除依頼を受け削除
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また、教室で昨日中3の子たちに北野、豊中、池田の高1の分布表を「1年後こんなノリだよーん」と見せながら話した内容でもあります。
昨日も書きましたが、分布表でこれだけの差が開くのはまず素質の差ではありません。
もちろん素質の差が全く関わっていないわけではないのですが、そもそも論として、高1というのはホントにテスト前に勉強をしなくなります。
究永舎みたいな塾は、そこを前提に高校受験、大学受験までのコース設計をしないといけないんです。
で、その勉強しなくなるポイントって1つではないと思うのですが、これまでの経験上、私が大きいと思っているのは、多くの子は高校内容というのが、中学内容の感じでは頭に収まっていかないということを甘く捉えている、というかそもそも身につけるのに必要な努力水準を根本的に勘違いしているということです。
私はよく生徒さんに悩まなくていいことで悩んでいたら損だよ的な話をします。
「先生がジャニーズ事務所にタレント希望の履歴書送って落とされて凹んで、病んで、泣いてたらおかしいよね・・」と。
ただ高校1年生というのは放っておいたらこの“ジャニーズ”の例と同じ状態に陥る子が非常に多いです。
つまり、悩まなくてよいのに悩んでいる状態です。
進学校に受かる子というのは中学時代にみんなこの時期からこういう感じで勉強したら定期テストで平均90や平均95くらいは取れる!みたいな感覚があります。
そしてその感覚をもってして「2匹目のドジョウ」を狙いにかかります。
ところが高校内容というのはいわばそもそも「ドジョウ」ではありません。
最低でも「カジキマグロ」程度はあります。
# 多くの子が想定しているのは“鯉“みたいなサイズ
とてもじゃありませんが中学時代の感覚では太刀打ちできません。
実際、北野の高2で上位の子に「普段の(分布表上位ほ)点数取ろ思たら英数は中学時代と比べて何倍くらいテスト勉強せなアカン感覚なん?」と、重本って何の仕事してる人だっけ風味な質問をしたところ、返ってきた返事は
「数学は中学時代はテスト前に特に何かした記憶はないので比べられないですけど、英語は10倍くらいの量は詰め込んでます。」
とのことでした。
この事例からもお分かりの通り、とかく求められる努力水準が変わっているわけでして、特に数学などはごく一部の子を除けば、北野レベルの子であっても、「青チャを1周したくらいではとてもじゃないが頭には何も残らん・・」的な感じですから、それに準ずる学校の子であれば何をかいわんやです。
ところがたぶん多くの高校生の子というのはそういうことが分かっておらず、全部「やる気」のせいにします。
つまり「やる気」が高校入ってイマイチだから成績がオッパッピーなんだと。でもそんなの関係ねー!で、今日は高校の友だちとUSJに行くんだと。
ただマズイのはその考え方をしていると「やる気を出す」が問題点なんだと勘違いされたままで、いつまで経っても「高校内容を身につける」のに必要な努力水準を肌感で掴めないまま3年生になり、そこへ受験産業マーケティングが「逆転合格」「爆伸び」「神授業」「参考書ルート」「最短合格への自習計画設計」「直前でプラス○点上げる志望校別講座」などのシズル感のナイアガラで襲い掛かります。
そういう受験産業を支えてきた先輩たちの轍を歩まないためにも、できるだけ早い段階から中3や高1の子には、高校に入ったら暗記量・頭に浸透しない感(特に理系科目)ともにレベチになるざーます、というのはあの手この手で想像させて臨場感を持たせてあげないといけません。
勉強するしないは次の問題で、とにもかくにも「身につかないのが普通」ということを高1の子なんかには認識してもらう必要があります。
私がよく中3の子たちに話すのは、中3数学から高1数学(特に2学期期末以降)に変わるというのは、、、、
小1の子が
「お皿にリンゴが2つあります。そこへお母さんがリンゴを2つ買ってきて同じお皿に入れたので、お皿のリンゴは全部で4つになりました。」
と教わっていたのが、
次の学年になった途端、
「このルート10というのは『2乗したら10になる数』という意味の記号です。よってルート9というのはプラス3およびマイナス3です。」
という説明を喰らうくらいのギャップ感がある!(たぶん)みたいなことを言って、とりあえず「とんでもないことになるんだな・・」とあの手この手で覚悟しといてもらえるように頑張ります。
昨日も書きましたが、個人的な現場感覚としては、やはりそうした、言わば高校生以降への「布石」を打つという行為に、その効果をかなり感じています。
また、実際自習室には文理学科や池田の成績上位層の子たちが毎年誰かしらいて身近に感じられるのも中学生や高1の子たちにとってはイイ環境なんじゃないかなと思ってます。
本日は以上です。
ではまた。
【究永舎】
2008年6月に豊中市に重本孝が開校した進学教室です。最初は高校受験の塾としてはじまり、2014年シーズンからは大学受験を対象とした高校生クラスを開講。現在は中2〜高3の講座全てを重本が担当するユル〜い個人塾なのに毎年難関校合格者が生まれる摩訶不思議アドベンチャーな教室です。
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