※今日のは3500文字越えなので時間あるときにお楽しみ頂けますと幸いです。
暑過ぎMAXですがみなさまいかがお過ごしでしょうか?
私は面談ウィークも終了し、現在、保護者様から頂いたお菓子をパクつきながらこのブログを書いております。
さて。
そんな面談ウィーク中に
馬渕教室のHPに
という素晴らしい論文が掲載されておりました。笑
馬渕教室には以前のブログ記事
の件における恩もあったり、これまでも毎年卒業生が何人か高校生クラスへ通って下さったりと、小さな個人塾としては少なくない恩がありますので、今回ネタとして取り上げることで微力ながら喜んで頂けるのではないかと思い、くだんの論文を取り上げることと致しました。もしこれにより駿台・浜サイドになんらかの不利益が生じてもそれはドルチェ&ガッバーナのその香水のせいだよ。
ご興味のある方はまずは
をご覧下さい。
・・・で、結局、訴えの要点としては
誤解を招く表記はやめろ!
だと思うのですが、これって言ってることがむちゃくちゃで、そもそも本来合格実績の公表というのはどこの誰がどんな目的で初めたかわかりませんが、少なくとも今現在の大手塾全般においては、
合格実績の掲示というのはその本質は誤解を引き起こすためのものなので、いわばこの駿台・浜学園への抗議は馬渕教室のジャイアニズムMAXの「ライバルはやっちゃダメだけど俺たちだけはやっていい」理論に基づく傲慢以外の何物でもないというのが私の見解です。(どうでもええかもしれないけど)
ええ〜・・、ここまでで「はい?シゲちゃん言ってることよく分からんよ〜」という方のために整理しておきますと、
大手塾のその地域での成り上がり方というのは私の知る限りおおよそ全国どこの地域でも以下の流れとなります。
①資本を活かして1つの地域に校舎を短期間で複数出す。
②広告費をぶっ込んで生徒をかき集める。なお、資本に余裕がある場合はキャンペーンということで格安設定や転塾支援なども絡めて市場心理をくすぐる。とにかく最初はかき集める。
③集まってくれた生徒たちの中にポツポツトップ校に行ける能力を持った子がいるので絶対に途中で2番手校に傾かないようにトップ校を推し続ける。
なおこの頃は、投下資本の回収でも油断ならないため、まだまだ1学年のクラス数が少ないことも活かして中堅〜下位層のクラスにも最低限の戦闘能力がある講師をあてがうことで退学率も上がらないようにする。
④進出から1〜3年でポツポツ出始めたトップ校合格を数字として、一番誤解を誘引できる提示の仕方を検討してそれを打ち出す。つまり"盛る"。またこの際、トップ校合格者をできるだけ名前、および写真付きで、「この塾マンセー!」の合格体験談とともにHPやチラシで打ち出す。
※こんな感じで盛りますw
⑤この段階になると既存の合格者数No.1の大手塾に100%賛同できなかったり、上の子を大手に通わせて不信感を持ったが、かといって「個人塾はなんかよう分からんけど受からん気がする」的な保護者の子どもが新出塾の広告に釣られ初め、どさくさに紛れて1人また1人とトップ校に合格できる能力を持った子がより集まりはじめる。
⑥新出塾に対して、自他共にちょっとした“勢い”が出てくる。なお、社内に一番活気が出てきて出世競争が意識され始めるのもこの頃くらいからである。(ただはっきり言って、この仕事が大好きな若い講師は、この出世競争には絶対に参加してはならない。)
今おそらく駿台・浜学園はこの段階にあると馬渕教室は判断しており、以下の⑦のフェーズに入る前に少しでもその勢いを牽制しておきたい狙いがあると思われます。たぶん個人塾が駿台・浜学園と同じような合格実績の提示の仕方をしても歯牙にもかけないはずなので。知らんけど。
⑦少しずつ流れが変わる。私の知る限り大手塾で新出の追撃を受けて明らかな追い上げを喰らう、すなわちトップ校のパイを喰われはじめた塾でその負の流れを止められた教室は知りません。
大手塾が勢いに乗るのは、合格実績というよりも、展開した教室数と全社員の能力の平均値が受験サービス業として“有りのライン”ギリギリぐらいにあるときであり、その後、教室展開数に社員の平均能力値が追いつかなくなる、すなわち有能な人材採用が追いつかなくなると投下資本の回収に無理が生じ始めます。
そうなるとどうしても有能な人材にしわ寄せが集まり、どこかのタイミングで「え!?あの人辞めるの!!!!????」みたいな桜田門外的なことが起こって社内に動揺が広まり、その後もポツポツと全盛期には中心となってそれなりに活躍して給料は上がったけど、今はもはや人件費の負担でしかないオジさん講師が窓際へ追いやられたり(会社から辞めさせようとされるもそこは辞めないので若手から不満が溜まる元となる)、その代わりに人件費の安い未熟な若手校舎長が1校舎をボロボロにしたり、戦闘能力の高い若手の期待株が一抜けたとばかりに辞めていって組織がひたすら変な方向へ空転する流れとなります。
⑧こうなるともう完全に既存の大手は石田三成状態で、新出塾に一気に追い立てられます。そしてこの⑧のフェーズでは、地域のトップ校の受けさせ合戦となり、その入試倍率がエグくなる時期であると同時に、特攻隊となって散った受験生の御霊の多くが併願校に流れ、併願校の私立は思わぬ恩恵を受ける形となります。(君死にたまふことなかれ・・・by与謝野シゲ子)
⑨倒幕からの新幕府成立。
合格実績No.1の大手塾がその座席を奪われたとき、そこに残るのはボロボロになった各校舎と相次ぐ閉校、そして自ら野に出て狩りをする能力を持たないアニマルゾンビ的な社員だけです。
この段階で旧幕府側は完全に崩壊する前にどこかに買い取ってもらうか、「(アニマルゾンビによる)生きる力をつけさせる」などの宗旨替えを行うことで、わんぱくでもいい、たくましく育って欲しいという流れでやっていくこととなります。
①〜⑨までの流れの中で、まず社員の“教務力”みたいなものは1ミリも関係なくて、重要なのはいかに誤解を誘引する合格実績の打ち出し方をするかと、シンプルに校舎展開をする&それなりの人件費の兵隊を雇う資本力です。
ここまでで改めて復習をしておきますと、やはりあくまで、
合格実績の掲示というのはその本質は誤解を引き起こすためのもの
です。
実際問題、かつて2013〜14年あたりの北野高校受験においては平常は類塾でうけて特訓は馬渕教室で受けるなどという形で両方の北野高校合格者にカウントされている生徒さんなどもそれなりにおられました。
もっとも東大理Ⅲ合格者などはだいたい2〜3つくらいの予備校の合格体験記に載ってたりするものなので、業界的にはそんなの普通なのですが・・・
馬渕教室はHP上で
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ここにおいて馬渕教室が、やむを得ず自社のHPにこのような問題提起をさせていただくのは、生徒・保護者の方々に正しく、誤解の無いように情報を伝えるという、学習塾業界に携わるものとして当然の責務を広く浸透させるべきという思いからです。
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と書いているのですが(うわ〜〜〜〜〜)、要は言いたいのは自塾の利益を損ねたくないので駿台・浜が北野のパイを取るのは許しまへんえ、ということに他なりません。(オレはジャイアン)
まぁ、哲学的に言うとMake you me happy! Oppappy!ってことだと思います。
自塾の合格者公表は誤解を招かないという主張なはずですが、それこそが大いなる誤解でありジャイアニズムです。
本当に誤解を招く表記を糾弾するのであれば、やはりそこは全受験生とその中の全公立受験者数と全ての高校の合格者実数を出さないと筋は通らないでしょう。
いずれにしても私からすれば馬渕のみならず、駿台や東進といった大手塾というのは、それなりの数の受からない体質の受験生を吸い寄せてくれるいわば地球にとっての木星のような存在感なので、やはりその存在はあって欲しいとは思います。
ちなみに私は駿台・浜よりも馬渕教室の方が好きです❤️(理由:高校生になったら毎年何人か究永舎に来てくれて何かと面白いネタの提供してくれるから)
結論としては、少なくともこのブログの読者でいて下さる保護者様のお子様には、大手とか個人とか関係なく、とにかく個人として戦闘能力の高い塾講師と出会い、末長く担当してもらえることを祈ってるでがんす!・・と姑息に最後は数ミリほど好感度上げ狙いのコメントで今日のブログは締めさせて頂くざーます。(華麗にコンボ)
ではまた。
【究永舎】
2008年6月に豊中市に重本孝が開校した進学教室です。最初は高校受験の塾としてはじまり、2014年シーズンからは大学受験を対象とした高校生クラスを開講。現在は中2〜高3の講座全てを重本が担当するユル〜い個人塾なのに毎年難関校合格者が生まれる摩訶不思議アドベンチャーな教室です。
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究永舎 大阪 北摂 豊中市にある高校受験・大学受験で連勝を目指す教室