昨日のブログ記事より、昨晩の高2クラスでは池田高校の受験結果をもとに大学受験についての考察を授業冒頭で行いました。(要は重本の受験漫談)

 

 

↑受験のお供にお1ついかがでしょうかちゅー

 

 

 

 

 

【浪人しても受からない仕組みを解説】

 

昨日のブログ記事を見てもお分かりのように、浪人すれば1年遅れで受かるのかと言えばやはりそう話は簡単でないのが受験の世界です。

 

昨日の記事に記した浪人生の結果についても受験者実人数で見れば勝率は・・・・

(池高の場合学部別がないのは残念でしたがこの“受験者実人数表示”はむっちゃアツいッス)

 

関西 21/47 勝率44.7%

 

関西学院 2/19 勝率10.5%

 

立命館 18/38 勝率47.4%

 

同志社 9/29 勝率31.0%

 

 

となっており、高2生たちも「えっ?びっくり」て感じであったと思います。

 

もしこれが偏差値30未満とかの高校とかなら、そこまで衝撃は無かったかもしれませんが、池田高校という世間的に見ても関関同立を目指す極々一般的な高校の数字であるところになかなか大学受験の香ばしい香りが漂う感じがしております。

 

 

こういった数字を提示して子どもたちに私は聞くわけですね。

 

「なんで1年プラスアルファでやっててもこうなると思う?」と。

 

これにはたいていの高校生は上手く答えられないのではないでしょうか。

 

私の答えは自己評価傾向ということになります。

 

 

これは以前の

 

高校受験の不合格を努力不足ととらえるとまた同じ過ちを繰り返す。

 

 

 

 

にも書いたのですが、受験の合格の本質は「受かるところを受けた」であり、不合格の本質は「受からないところを受けた」になります。

 

模試の判定がどうだろうと、周りの大人がどう言おうと、最終的に「そこを受ける」と決めるのは受験においては必ず本人です。

 

ですからそこで大事になってくるのは自分の力や伸びしろに対する“自己評価傾向(見積もり能力)”なんです。

 

ざっくり言うと、

 

見積もり能力が甘い→余裕で受かる水準より準備が甘くなる→本番で想定したより力が出せない→不合格

 

というのがおそらく不合格になるパターンの95%くらいなんじゃないかと思います。残りの5%は不合格の可能性を割と正確に見積もった上で受験した上で落ちるというパターンかと思います。

 

ですから、上記の浪人生の勝率に関しても例えば関大に落ちた子というのは1年前にはそもそも関大は受けてない子もまあまあいるのかもしれません。

 

ちょっと厳しい言い方になりますが、1年間で実力はついたのはついたのですが、力がついた上で、また現役のときと同じように、結局、自分の当日発揮できるであろう実力を甘く見積もって出願し、結果不合格という人が多いのではないかと思います。

 

個人的にはこれが浪人してもハッピーエンドにならないよくあるパターンの1つかと思います。

 

 

私は浪人・・どころか真面目に受験生をやった経験すらありませんが、もし自分が究永舎に通ってくれているような高校生だった場合、浪人の果てに・・・という受験生だったであろうことは容易に想像がつくので、理想的な感覚というのは実体験としては分かりません滝汗(すいませんこんなヤツで・・・)

 

 

そこで高2の子には、究永舎の昔の卒業生で、北野から現役で京大経済に進んだK氏の話をしておきました。

 

以前K氏に「国語は(合格に向けて)どうとらえてたん?」と聞きますと、K氏の答えは・・・

 

(2次の)国語は0点でも受かるようにしとこうと思って英数世を仕上げました。」(実際にK氏の合格点から国語の点を引いた数字がほぼその年の京大経済の合格最低点であったという・・・)

 

でした。

(話を聞いた高2生:「 ニヒヒ 」)

 

 

イチローさんも昔のインタビューで

 

「自分が強くないのを分かっているから準備をする」

 

的なことを仰っていて、これなども“自己見積もり力”が甘くない典型的な例だと思います。

 

私の「混んでる可能性を見積もって、麺哲さんには必ず24時以降に行く」というのと根底は同じどす。

 

一般化して言うと、要は辛いの苦手かも・・・と思ってる人は最初から無難にCoCo壱では「ルー“甘め”」で注文しよう!と、まあ、そういう感じでやんす。(いきなりケムンパス)

 

※バルス!(目が〜〜〜〜)

 

 

 

受験指導者としてはこの自己評価傾向が甘い子(頑張り屋さんとか怠け者とかとはまた違うんです)というのは出会ったときから分かる(突然そうなるものではない)ので、なんとかジワジワその子の気づかぬうちに路線を変えていこうという感覚で日々頑張って喋り倒してる感じです。

 

こんなことを365日ごにゃごにゃ考えてるので、正直、たまに「大学受験この世から無くならんかな・・・」と思うこともありますw

 

 

 

ではまた。

 

 

 

 

 

【究永舎】

2008年6月に豊中市に重本孝が開校した進学教室です。最初は高校受験の塾としてはじまり、2014年シーズンからは大学受験を対象とした高校生クラスを開講。現在は中2〜高3の講座全てを重本が担当するユル〜い個人塾なのに毎年難関校合格者が生まれる摩訶不思議アドベンチャーな教室です。

 

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