タイトルは完全に“釣り感”満載ですが
内容は至って真面目なことを書きます。
まず結論から言えば、
人より短期間で成績を伸ばすということは
“人より短期”というその枕詞の性質上
相対的なものであり、かつ、
その希少性から、
非常にごく一部の人にしかできない芸当
であることが容易に想像できるかと思います。
個人的にはまずここに第一関門があります。
頭のいいタイプの中でも
とりわけ一番その数が多いのが
このことに気づける人ではないかと
受験業界に長らく身を置く人間として
感じられるとことであります。
つまりその客観性故に、
自分が志望校に合格するためには
人より早くコツコツするしかないんだ!
ということに肌感覚で気づき、
かつ、合格できると想定する学力ラインが
「君は講師歴20年オーバーのベテランかい?」
とでも言いたくなるくらい
適切な設定で勉強できる人です。
意外かもしれませんが、
私が見る限り、
旧帝レベルに合格する人の
大半はこういう人です。
じゃあ、表題の人より短期で合格できる人というのは一体どういう人なのかということなのですが、私が思うにこれはシンプルに才能です。
ではそれはどういう才能なのか?
それはズバリ2パターンあります。
圧倒的な処理能力と
抽象思考能力です。
今日は後者について書きます。
抽象思考能力とは
私なりに言い換えさせて頂きますと、
物事の共通項を見出す能力のことです。
ざっくりした例ですが、
例えば抽象思考能力の高いAくんと、
反対に低いBくんがいたとします。
2人は野球部で、
共に本格的に受験勉強を開始しました。
抽象思考能力以外の条件は同じものだとします。
するとだいたいどうなるかと言うと、
例えば塾の先生に支持された時期に、
2人は同じ志望大学・学部の過去問を
3年分解いたとしても、Aくんの方が
Bくんよりもその3年分に共通する
得点を稼ぐためのエッセンスを
より多く的確に見抜くことができます。
その結果、Aくんの方が
無駄が無駄だと分かる部分が多くなり、
残酷な話ですが、2人が同じ勉強時間を
過ごしたとしてもBくんよりもAくんの方が
合格可能性は高まっていきます・・・
これは言わばAくんが
鳥瞰図で考えるのに対し、
Bくんが地面からしかルートを
捉えられないくらいの差があります。
ここが本当に残酷で、
仮に親切なAくんや
経験豊富な塾講師や何かが
“鳥瞰図”から言えるルートを指示したところで
地面目線でしか視界にないBくんは
その言ってることを理解できるでしょうか?
これはなかなか難しいです。
これは鳥が上空、地面の
どちらの眺めも理解できるのに対し、
人間は上空からの眺めを
理解できないのと同じで、
抽象レベルが高い人からは
低い人の目線がある程度想像できるのに対し、
低い人から抽象レベルが高い人の目線は
全く理解できません。
この場合もむしろAくんが
親切でBくんにアドバイスしたところで、
Bくんからしたら
ちょっと何言ってっかわかんない
になるのが関の山です。。。。
結論。
志望校合格のためには
人より早めにスタートを切り、
人よりたくさん勉強しましょう。
図抜けた抽象思考能力が無くとも、
凡人でも量をこなすことで
大事なものは見えてきます。
成績で悩む99%の受験生は
単なる暗記量不足です。
表題に期待した受験生が
いたとしたらごめんなさい。
君のライバルは君がこのブログを読んでる間に数学1問こなしてるゾ❤️
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