高校・大学受験塾を経営している
私がすっごい苦手な質問ていうのがあります。
それが・・・
◯◯に対してどういった対策を取られてますか?系の質問です。
これはお問い合わせの保護者様は
もちろんのこと、話聞きたいって
言って下さる同業の方からも
たまに聞いて頂くのですが、
ホンっっっっっっっっっと
答えにくいです。
それはなぜかと言ったら
対策なんかしていないからです。
当然、受験校の過去問なんかは
かなりやりますがこれって絶対
どこでも誰でもやってると思いますし・・・
どんな世界でも
“所属先が◯◯してくれない思考の人”って
ほぼ100パー伸びないです。
そういう人は、
今と違う結果を出すためには
自分がコツコツ変わるしかないってことを
全く分かってないし、
そういう話をしても
聞く耳持たないし、
欠点指摘しようものなら
大なり小なり逆上するので
もう放っておくしかないです。
私が365日意識するのは
いかに“受かる人”になってもらうか?
ってことです。
そしてそのために私が悩むのは
いかに自分に向き合ってもらうかってことです。
自分に向き合う受験生に
なってもらえる先生になるために
私も自分と向き合います。
ポイントはたくさんありますが、
「最終的にどこ受けるかは分からないけど、
この子は100%最後第一志望に受かって終わるな」
っていう子の特徴は見込みが甘くない子です。
例えば、先日、K氏(北野→現役京大経済)と
大学受験の頃の話をしていたときに、
彼は「最悪(不安な)国語が0点でも
受かるようにしとこうと思ってたんで。」
(つまりセンターと英数世で合格最低に
到達する水準を目指して勉強したということ)
とティモテで髪洗ったバリにマイルドに
サラっと話していたのですが、
ふつうはこういう発想はしません。
実際彼の京大本番での得点は
その年の合格最低プラス国語の得点分と
ほぼ同じで、相当余裕はありました。
ちなみに彼は高3の2学期の
体育の授業中に利き手を
骨折したのですが、、、
曰く、この段階で少なくとも
英数は京大水準に達していたので、
むしろセンター対策に思ったより
時間割く(記号◯するだけで解けるから)ことが
できて予定よりセンター取れたんで
良かったです(笑)とのことでした・・・
本人はいたってふつうにティモt(もうええわ)
言ってましたが、まぁ、話聞きながら
私はビビって手足震えてましたよね・・・
これ、普通は全部発想逆で、、、
国語の対策してくれるカリスマ講師〜〜〜〜〜〜〜〜・・・・
とか
ああああああああああああああああ・・・・・・
なんでこのタイミングで骨折ーーーーーーーーーーー
ってなると思うんですよ。
私が彼の立場なら
林修氏の自宅に押しかけるし、
ぶつかった相手の男の子の家に
むこう50年は毎年正月に
年賀状に見せかけた不幸の手紙送って、
ツイッターでは成績が良かった
模試の成績アップしまくって
自分がいかに運が無いか
つぶやきシローよりも
つぶやきながらアニメのアイコンで
トプ画に意味分からんこと
書き連ねまくった東大京大不合格者の
アカウントと傷の舐め合いしまくると
思うんですよね・・・
私は授業内容以上に、
実はこういった、
多くの生徒諸氏が知らない
受験という自分たちが
これから登ろうする
1つの山の頂上付近に
君臨する人たちの
発想や努力する姿勢を
知ってもらって何らかの
刺激にしてもらうことの方が
より大事だと思っています。
だから私が365日考えるのは
生徒さんにどうしたら“受かる人”に
なってもらえるのか?ということになるので、
◯◯対策は?って聞かれても
絶対に相手の方が期待する返事が
できないのが分かるので
なかなか回答に困るんです・・・
まぁ、全部先生の魅力の問題にはなってきます。