昨日は教室を16時で
閉めさせてもらい、
究永舎に興味を持ってくれた
青年と梅田で寿司→カフェと
互いに飲み食いしながら
大いに話しまくったのでした。
夜のお仕事で友人も少なく、
かつ、出不精という全ての
引きこもりの生みの親のような
私にとって・・・、
休日の阪急梅田21時頃の
改札というのは
本当に久しぶりで、
どこか懐かしさすら
感じつつ切符を買って
改札をスルーしようとしたその瞬間、
ふだん見慣れぬ、ある光景が
私の目の前に立ちはだかりました・・・
それは改札を挟んで
別れを惜しんでいる
20代前半〜半ばくらいの
カップルの姿でした・・・
優しげな視線で
彼女を見送りつつも
どこかたたずまいが
寂しげな彼氏。
ただただこの瞬間の
別れを目を真っ赤にして
寂しがる彼女・・・
おそらく彼氏は神大出身、
彼女は関学出身で、
バイトを通じて
知り合った2人は
付き合いはじめて早3年・・・
(全部妄想)
しかし昨春、彼氏は
かねてからの希望であった
大手出版社への就職を機に上京。
(全部妄想)
今春地元企業に就職した
年が1つ下の彼女とは
もうかれこれ1年以上の
遠距離恋愛。
(全部妄想)
慣れない社会人生活に
緊張の連続で疲れていた
最近の彼女にとって、
久々に彼氏と過ごす時間は
何物にも代えがたい
至福のひととき。
(全部妄想)
しかし時は無情にも過ぎていき、
今この瞬間2人は再び離れ離れに
なろうとしている・・・
頑張って優しげな視線をむける彼氏。
改札のこちら側と向こう側。
今目の前に隔たる
“物理的な距離以上の何か”を
この再会中に感じていた彼女。
「久しぶり」という言葉だけでは
説明のつかない“その何か”に
心が触れないようここまで
頑張ってきた彼女には
自分でも知らぬ間に
もう説明のつかない限界に
到達していたのでした・・・
・・・まぁ、そんなところでしょう、ええ。
ていうかそうに違いありません。(ここで私も泣く
あまりに彼女が
目を真っ赤にしているので
私も彼氏と一緒に見送って
あげたかったのですが、
いかんせん私も改札を通って
彼女と同じく阪急に乗って
帰らないといけない身でしたし、
今日の自習に備えて
自習室の掃除も夜中に
しておきたかったので
2人には申し訳なかったのですが、
そっと彼氏、改札、彼女の横を
通り過ぎて宝塚行きの
急行に飛び乗ったのでした。
彼女の横を通過しながら
私は確信しました。
この女の子・・・
絶対に帰りの電車で
aiko聞きながら帰るなと。
(挿入歌:三国駅)
そんな2人をどこか懐かしく、
いや、羨ましく思いながら
電車は12、3分後には豊中へ。
どこか温かくも
切ない気持ちに
包まれながら
電車をおり、
アズナスで
コーヒーを買い、
研伸館前の階段を
降りて道を渡ろうとした
そのとき・・・・
先生っ!?
私「おうっ、○○(教え子の女子大生)やんっ!(イヤフォンを外す)」
教え子「ミスチル聴いてるんですか?笑」
私「う、うん、よう分かったな〜笑」
教え子「先生、教室掃除してるときとかよくかけてましたもんね。笑」
私「そうやな〜。笑 ていうか単位ちゃんと取れてる?」
教え子「はい、先生みたいにはならないですww」
私「やかまし!笑」「じゃあ頑張ってね。」
教え子「失礼しま〜す。」
私「・・・。」
いや〜、卒業後教え子が元気そうなのは
いつ会っても嬉しいですね。
その子の背中を見送りながら、
私の手元のイヤフォンからは
実はaikoの三国駅が流れておりました・・・
(正直に言って“おっさんキモッ!”って思われるのが怖かったんです...)