多くの方がご存知のように、
大阪府の公立高校入試の
英語は前回から形式が
『きこりの泉』入水ビフォー
アフターのジャイアン並みに
変わっちゃったんですね。
一般的にはただただ
ムズい!ムズい!と
言われているわけでありますが、
実際にC問題を課す高校を
受験するレベルの中3生の子の
一般的な学力に対して、
どう難しくなったのか?
という正確なところはあまり
認知されていないような気が
勝手にしており、今ここに
独断と偏見に基づいた
何がムズいのか?
というポイントを
書いていこうかと思います。
筆記に関して一言で申しますと
一番大変なのは時間です。
とにかく時間がない・・・
ですからこれまで
学校のテストなどで
英語がいくら得意でも
体質的に“じっくり系”の子には
結構キツイです。
例えば高3生が受ける
センター試験の英語なんかと
比べましても、おそらく
偏差値70以上の学生さんや
予備校講師の方が受けられますと、
15〜20分前後時間は
余るんじゃないかと思うのですが、
このC問題、私がやっても時間は
5分ちょいしか余らない・・・汗
しかもライティングなどを
迷いなくスラスラ書いての
時間なので、一般的な中3の
子には相当キツイと思います。
ていうか五ッ木で
偏差値65くらいまでの
子だったら、とにかく
終わらせるのが
やっとじゃないかと・・・
あと、リスニングなのですが、
こちらはこちらで、以前は
問題文→質問を
2回繰り返して
くれていたのですが、
昨年度からは
問題文を2回読んでからの
質問なので、中学生の子から
すれば2回目の問題文も
以前とは違って、どの情報に
着目(着耳?)して聞けば
よいのかが分かりません。
つまり中3生にとっては
大問2以降、なかなかに長い
英文を聞き取ると同時に
内容もある程度覚えて
おかないとダメですので、
ま〜〜〜〜〜大変です。
問題の1つ1つの質自体は
H23〜H27年度の
前期英語と同等か、
特に英作という観点では
全然簡単になっていると思います。
つまりただただ単純に
読めたら受かる!聞けたら受かる!
という、ある意味非常にシンプルな
作りになったと言えます。
(以前は記述力が相当必要だったので・・)
そして最後に・・・、
ここが一番のネックなのですが、
この新形式の問題は
過去問がありません。
時間配分を一番練習したいのに、
その練習材料がない・・・
現在、一般的には昨年度の問題と、
教育委員会が載せてるサンプルと、
赤本製作会社さんの予想問題(3回分)しか
テストという形式でガッツリ練習できる
ものはありません。
(つまり5回分)
それ以外では、
塾が作った予想問題などが
人によってはあるかもしれませんが、
場合によってはその質に
難ありのものもあります。
私が検討した結果、
塾専用教材を作成されている
会社さんの中で、質量ともに
誠に僭越ながら“使える!”
というものが2社で
合計8回分ほど
ございました。
解答解説和訳もガッツリ
つけてくれています。
これにより
C問題の形式練習は
13回分可能となり、
かつ、究永舎生は私が
授業&答案1枚1枚を
全チェックしますから
はっきり言って
準備としては十二分です。
正直、最終的には英語は
公立高校レベルは割と短期で
得点能力も高まった実感を得て
子供たちは春から高校生に
なられるわけですが、
大学受験は暗記という名の
ホワイトアウトだということだけは
再度こちらにも記しておきます・・
しかも今年の中3生の学年から
大学受験も4技能テストですから、
これまた準備のあり方も変わって
くるかと思われます。