娘は中学で不登校になった。
その頃娘の学校のことや進学のことを
私が話すと娘はとても不機嫌になりました
うるさい
わかってる
うざい
そんな状態から私たち親子は
すったもんだして
一言では言い表せない経過を辿り
今の形体になりました
今の形体というのは
何事も気楽に話せて
お互い信じ合える親子の形体です
娘との20年弱を思い起こすと
どうも不登校の前後数年だけが
私と娘の関係が変なことになった時期で
その前は
今のような強い信頼関係があったと思う。
娘は何でも疑問を口にして
私に聞いてくる子でした。
私も子供を子供と考えず
娘にだけじゃなく
あまり包み隠さず本当のことを
言ってしまう人間でしたから
でも小さい時から生物の不思議が大好きな娘が
小2の時に
「結婚というのは婚姻届という紙を
区役所に出すだけなのに
なぜそれで人間には子供ができるの？
ただそれだけで私にもパパの血が流れているのは
なぜなの？」って聞いてきて
「ある行為によって
男性と女性の卵が合体して
子供ができるのですが
その行為については
もう少し大人になってから話すわ」と
多少言葉を濁したのでした
ちょっと小2は早いかなって？
でもそのときしつこく聞いてきて
教えなかったらその後
何も聞かないから
多分知りたがりの娘は
何かの方法で真実を知ったと思う
通信制高校に入学した娘に
私は何も口を出さないねって約束しました。
娘の失敗は大切な経験だと思って
見守ってきて
かと言って妙な気も使わず
何か聞かれれば意地悪ではない
本音で接してきました。
そのうち娘は何でも話してくれるようになった
それでね
今娘には彼がいまして
とても優しい彼なんですが
割と彼氏との恋話も私にどんどんしてきまして
それはそれで
ドキドキしてまして
この子どこまで私に話そうと思ってるのかなぁって。
「そんなに具体的なことまでみんな
話さなくてもいいからね
」と伝えたら
「私の話し聞きたくないんだ？
」とか
スネてきたりしまして
「いや、話したいなら聞くけどさ。。。」と
フォローしたりして。。。
なんだこれ
何でも話してくれ過ぎて
悩むってある？
娘にとって私は
多分気楽におしゃべりできる
数少ない相手のひとりなんだと思う。
私も娘が彼氏に優しくされてる話なんかを聞くと
確かに嬉しいんだけど
性的なことをそんなに具体的に知りたいとは
思わないじゃないですか？？
だからね
いつも少しドキドキしてるんだけど
今のところショックを受けるようなことは
話してくることは無いので
娘なりに自制してるのだと思う。
娘の人生は娘のもの。
話してくる内容はただそうなんだと受け止める
それだけなんだけど
ただやっぱり
ふと考えることもある
娘の身体や心は
私たち夫婦にとって宝物だから。
ひとつだけ伝えたの
「望まない妊娠はしないようにね。」
具体的なことは何も知らないけどさ。
娘は
「わかってるよ
」
って言ってました
これ伝えるのは結構勇気いったけど
でも娘はやっぱり守るべき私の宝物で
娘は馬鹿じゃないから信じているけど
でも
その信頼を裏切らないで欲しいって思いは
私もきちんと一度伝えたかったの。
新しいステージに入った娘に伝える
数少ない言葉のひとつとして。
娘も彼氏も
大切に思ってくれる人を
悲しませるようなことはしないと思うけどね。
自分で決めた門限を
勝手に守ってる娘。
何とも言えず不思議な子ですが
中学2年から3年間で
一生分の心配を終わらせてくれたみたいです
変わった子だから
マッドサイエンティストになったらどうしよって
ちょっと思ってたけど
生命倫理の成績がSで安心させてくれた
