お客様が育ててくれる | 夢と理想を持て!愛と勇気のメッセージ -豊秀之-

夢と理想を持て!愛と勇気のメッセージ -豊秀之-

心とは何?人間はうれしいとき心にはワクワクした感覚があります。夢を持ち、理想を持ち愛と勇気で生きてゆこう。人生は必ず開き美容道が日本を救う。

仕事を始めてから、半年くらい過ぎたとき、先輩に言われました。
「とにかくお客様と何でもいいから話をしなさい…。」と。
私は、非常に無口な性格でしたから、お客様ともあまりお話ができなかったわけです。
今も鮮明に記憶に残るエピソードは、あるお客様から「あの子本当にしゃべらないね」と言われた時のこと。
その日私は、1~2時間ぐらい先輩からいろんな事を言われ美容師としてのあるべき姿を教えていただきました。
先輩「美容師になりたかったらお客さんと話しが出来ないのは致命的やな、美容師続けたかったらしゃべらんと無理やで…。」
私「何をしゃべったらいいですか?」
先輩「例えば、今日はいいお天気ですね!とか、今からどこかお出かけですか?とかあるやろう…。」
私「分かりました。」
そして、毎日をそれなりに楽しく過ごしていたある日、いつもご来店いただくお客様とお話をさせていただいた後、先輩に交代しバックヤードで洗濯物を広げていたときの出来事です。
お客様「さっきの子、いつ来ても、今日はどこかにお出かけですか?って聞くよね」
と少し呆れた様子で先輩に問いかけました。
私はその瞬間、また先輩に叱られると感じていました。
その時、先輩が私の人生を変える一言を発しました。
先輩「お客さん、いつも彼をご指導いただいてありがとうございます。あいつはあれでも精一杯なんですよ」と。
私は、後輩の頑張りを「認めている」という先輩の「最幸の心」を感じました。
私は洗濯物を広げながら感動の大粒の涙を流しました。
無口という性格は、なかなか克服できませんでしたが、それも先輩のこの一言で、すっかり改善できました。
人間はみんな変われると、今になってみれば普通に言えることですが、その時は無我夢中の毎日だったのを覚えています。
体験を通して始めてわかることなのですが、変わりたいという思いはどこから来たのか。
先輩が自分の事を直接的ではないが、全力で激励してくれていると感じたとき人は変われると、初めての大きな自分への気づきでした。
人の愛や念いが一人の人間の人生を変える、とても素晴らしい師弟の体験をさせて頂きました。
そして、無口でおとなしいコンプレックスの固まりみたいな、人並みはずれたあかんたれの私が、今では話し出したら止まらない、人と話すことが大好きな人間になるなんて事は、まさかこの時は想像も出来なかったように思います。
間違えなく人は、自分自身を良い方向へと変えようという「変化させる本能」をもっているのです。
  
 第2章「気はどこが作り出す?」
  感じる心はどこにある
私は、願望していたわけでもなく何故かひょんなことで経営者になりました。
 こんな事を言うと叱られますが、四苦八苦しながら毎日を過ごす中で、とにかく私はがむしゃらに判らないまま、学び経営の勉強をしたのです。
自分の考え方や、自分のものの見方を変革する研修があり、私も自分を変えるためにと自己への投資をたくさんしました。
 自信の持てない私は、さまざまな研修に通い詰めました。
 しかし・・・、どこかで自分が弱く感じ、能力的に自分より優れている人が沢山いて、比べるとまだまだで不甲斐ない自分がいることは確かになり、落ち込むことは当然で、自暴自棄の心境もしばしばでした。
 そんな中で、」人には長所と短所がある」気づかせていただいたのも、そのような研修でしたし、それからは学ぶことが楽しくて仕方なくなっけきたのでした。
 音でもなく匂いのようでもない第六感。
理屈ではない感覚的な心の動きが、これからの自分に必要ではないかと考えるようになりました。
ワクワクやモヤモヤ、心が感じること。
どんな事に感動し、どんな時にワクワクするか。
 皆が同じ生き方をしなくても良いし出来るわけもない、それぞれ皆違うし、それでいいのだと思うようの成ったのです。
 私は現在、「未来への希望を持ち、ワクワクした生活を過ごしている姿」を想像して、みなさんで、そのワクワクを持ち寄り、交流する「ワクワク心の時代」だと感じています。
そんな考えを持つようになったきっかけとなったのは、日創研さんの「自己への気づき」という研修でした。
私の人生を大きく変えた研修でした。
自己変革の研修・・・私がもともとそんな環境が好きでどんどん参加したいという、タイプの人間かといえば、そうではありません。
冒頭でお話しをしたように、お客様ともお話しする事も間々ならない始末だった私には、さまざまな研修や自己啓発の講習会は、ある意味で私にとって恐怖に近い事柄でした。
 飲み込みの悪い私にとって今では、その研修で出会った仲間と、日創研の代表には感謝の気持ちでいっぱいです。
そうして自分を変革していると、本当に周りや環境は面白い程変化しました。
考えてみると、皆それぞれに役割とか責任があり、それぞれに特性があるのですから、その特性を生かした責任の果たし方があります。
それを追求していくことが大切だと思います。
私なりに「心の教育」というようなものが、いまこの国にや社会において大切ではないかと考えてきました。
 どうしても最初は、スタッフやその家族の為に、自分自身と会社を変革する必要があったので学びましたが、今後は「心の教育」が社会に浸透して行くと感じています。
 
● ワクワクする心とは何か考えたことはありますか?
心の持ち方、心と脳の関係性などたくさんの考え方や理論もありますが、人が人として日々感じているワクワク感を、どのように毎日作っていくかを考えてゆければと思っています。
● 今では、自分が変われば全てが変わる、こころの革新が人生を変えるのだと確信しています。
傷ついて抑圧されても考え方次第で良い方向へ人間は変化します。
 心の方向で、良い方向にも悪い方向にも人生の駒を進めるのです。
 楽しい事や嬉しい事はその人の意識に良い感情を育みます。
 その時に覚えた、ワクワクの感情が表情になり態度になります。
 とにかく楽しそうで笑顔でいると、だんだんそんな気分になってくるのです。
 表現や態度を変えたら、どんなに歳を重ねても、その嬉しかったワクワクした頃のピュアな感覚が甦ってくるのです。大丈夫、その頃の気分に成ってみてください。