皆様、こんばんは。
料理家&クリエイターの豊田亜紀子です。
今日は7月27日、土用の丑の日。
皆さんのご家庭でも晩ごはんのおかずに鰻がのぼったことだろうと思います。
実はわたくしも鰻に関してはちょっとうるさい方なんです。
鰻を買うお店は毎回決まっているので、正直な話、そのお店以外の鰻はほとんど食べれないんですよね。
幼少の頃から決して魚介類などの食べ物が得意ではなかったわたくし・・・
そのような自分の性質上、魚介類はもちろん鰻に関しても、ちょっとでも泥臭いとすぐさま思いっきり不機嫌な顔をして箸を置いてしまって『食べることを放棄する』というワガママぶりは私の近しい人たちの間では有名なんです。(笑)
ですから、鰻もそのお気に入りのお店のものじゃないと食べることが出来ない・・・
でも、今日はあいにくの台風のお天気・・・
・・・ということで、鰻を買いに行くことじたいを放棄しました。
偶然にも、とても鮮度が良く、皮目がキラキラを綺麗に光っている鰯の背開きがあったので、それを使って『鰯の蒲焼丼』を作って家族に食べさせました。
意外にも家族は大喜び♪
『その代わりに、今度、お天気になったら、ちゃ~んと鰻の蒲焼を買ってきますからね!』と言って家族の了解を得たので、我が家の『2019年の土用の丑の日』は『鰯の蒲焼丼』で良いのです。
最近では、鰻の高騰が問題になっていますから、『ウナギは値段が高くて手が出ない。(泣)』と言って嘆いている方々にもお薦めです。
気分だけでもしっかりと『土用の丑の日』をエンジョイして下さいね。
鰯(イワシ)の蒲焼丼
<材料4人分>
●温かいごはん 茶碗4杯
●鰯の背開き 4枚
●万能ねぎの輪切り たっぷり適量
●塩 ほんの少々
●薄力粉 小さじ2程度
●ごま油 大さじ1
~タレ~
●しょうゆ 大さじ1
●砂糖 大さじ1
●みりん 大さじ1
●酒 大さじ1
<下準備>
①鰯の背開きは尾を切り落として、縦半分にカットして、それぞれを3~4等分にカットします。
②タレの材料(しょうゆ、砂糖、みりん、酒)はあらかじめよく混ぜ合わせておきます。
<作り方>
1.鰯の背開きの両面に軽く塩してから薄力粉を茶こしで振ります(両面)。
2.フライパンを中火で熱し、ごま油を引き、下準備①の鰯を両面色よく焼きます。
3.余分が油をキッチンペーパーで取り除いてから下準備②のタレを回しかけて全体両面にからめ、少しとろみがついてきたら火を止めます。
4.茶碗に温かいごはんを人数分よそってから3の鰯を等分に乗せ、万能ねぎの輪切りを散らしていただきます。
<ポイント>
(※1)タレは甘く仕上げるのがコツです。タレが中途半端な甘さだとごはんとの相性が悪くなるのでご家族やゲストさんにお出した時に『??』と思われてしまうので要注意です。
我が家ではしょっちゅう作っているお料理ですが、改めて思うのは、子供たちに魚を食べさせる方法はこのレシピが一番なんですよね。
健康のために糖分を気にする方々も多いんですが、幼少期に糖分を多く含んだ状態の調理でまずは魚料理になじませていくと、後々には塩焼きでも何でも魚料理を素直に食べてくれるようになるものなのだと思います。
我が家もそんな手法で子育てをしてきて、今では子供たちはほぼ食べ物の好き嫌いがありません。
骨を丈夫にするためにはカルシウムが必要です。
そのカルシウムは魚から摂取するのが一番吸収率が高いと言われていますよね。
ですから、『鰻は値段が高いから・・・』という時に『いつも通り、お肉料理を出す』というよりは、安価な鰯を使用して当レシピのような『鰯の蒲焼丼』を作って子供たちにせめて『丼もの気分』を味あわせてあげて下さい。
そんな方々のための『助っ人レシピ♪』として、本日は『鰯の蒲焼丼』のレシピをご紹介させて頂きました。
ぜひともご活用下さい。