皆様、こんばんは。
料理家&クリエイターの豊田亜紀子です。
本日は『退位の日』、平成最後の日ですね。
ひとつの時代がまた過ぎ去っていきます。
天皇陛下と皇后様の仲睦まじいお姿が国民の皆様の心にもずっと残っていくことと思います。
今日は、さすがに華やかなお料理をご紹介するという気持ちにはなれず、どうしたものか?と考えた末、かつおだしをたっぷり効かせた『卵豆腐』を作ることにしたんです。
天皇陛下と皇后様が大切にされていたのは何よりも日本が平和であること、そして、世界が平和であること。
私の中では卵というのは平和の象徴、また、繁栄の象徴でもあるような気がしたからです。
『命を育む』という大切さ、そして、その命は平和の中で大切に育てられるべきもの。
私もこの歳になってようやくそのようなことを改めて感じさせられております。
戦後の復興から日本の成長をしかと見届け、長年に渡って平和に貢献する活動及び職務を全うされた天皇皇后両陛下に心から感謝の意を表し、『本当にお疲れ様でございました。』と言ってさしあげたい気持ちでいっぱいです。
本日の一皿はそんな両陛下に出してさしあげたい『卵豆腐』です。
卵豆腐
<材料 流し缶1缶分>
~卵豆腐~
●卵 3個
●かつおだし(A) 250ml
●白だし 大さじ1
●みりん(A) 大さじ1
●塩 小さじ1/3
~かけ出汁~
●かつおだし(B) 100ml
●しょうゆ 大さじ1/2
●みりん(B) 大さじ1/2
~仕上げ~
●木の芽 適宜
<下準備>
①卵は調理の30分前には常温に出しておきます。
②かけ出汁の材料(かつおだし(B)、しょうゆ、みりん(B))はあらかじめよく混ぜ合わせておきます。
<作り方>
1.ボールにかつおだし(A)、白だし、みりん(A)、塩を入れてよく混ぜ合わせます。
2.別のボールに下準備①の卵を割り入れ、よく溶きほぐします。
3.2に1を加えてながらよく混ぜ合わせ、こし器でこして流し缶に流し入れます。
4.3を沸騰させた蒸し器に入れ、弱火で15分蒸し上げます。
5.蒸しあがったら取り出してそのまま冷まします。
6.包丁でカットして器に盛り付け、下準備②のかけ出汁をかけて木の芽を飾ります。
<ポイント>
(※1)市販の卵豆腐と比べると、食感が濃厚で、少々、固めです。しかしながら、これ以上、かつおだしの分量を多くすると、カットして盛り付けをするまでの間に型崩れしてしまいますので注意して下さい。
材料も比較的簡単なのですが、お味は天下一品です。
市販の卵豆腐と何が違うのか?
それは、卵の濃度が高いこと、そして、市販の卵豆腐に比べて少々固めの仕上がりです。
カップに入っている場合は、ゆるゆるっとした食感に仕上げてもその後ナイフでカットすることは無いので特に問題はありませんが、流し缶で作る場合は、必ず最後に個別で取り分けるので包丁でカットすることになるわけです。
ですから、少々固めに仕上げていかないと盛り付けの段階で型崩れしてしまいます。
その旨、どうかご理解下さいませね。
先程、天皇皇后両陛下の退位の式典が終了致しました。
折しも、今日のお天気は両陛下の退位を国民皆が偲んでいるかのような雨のお天気でした。
明日はいよいよ皇太子様、雅子妃殿下の『即位の日』。
新しい時代『令和』の始まりです。
明日は大安吉日、きっと晴れ晴れしいお天気になることでしょう。
私たち国民に変わって大変な重責を担って下さっている方々がいらっしゃることに改めて感謝の意を表したいと思います。
卵豆腐、召し上がって頂けたらいいな・・・と思います。