皆様、こんばんは。
料理家&クリエイターの豊田亜紀子です。
『本日はイースター』と言って各所で日本人の方々がイースター関連画像の投稿をしているようですが、正直申し上げて『あなたは何人ですか?あなたの宗教は何ですか?』という気持ちで眺めております。
私は真の国際人として『異文化としてのイースター』という話以外はしないつもりでおりますので宜しくご了承下さいませ。
私がキッパリとこう言ってのけることが出来るのは、異文化を学問として学んできた経緯があるからです。
私自身の料理教室においては『アメリカ文化としてのイースター』として取り扱い、キリスト教の概念やアメリカ国内での習慣などのお話をさせて頂くつもりでおります。
旧ブログでも新ブログでも申し上げている通り、異教徒である日本人が他国の宗教の概念を勝手な解釈で利益や商売に結び付けようとする行為は私は断じて許すことが出来ないのです。
ちょうどイースターの時期、私は当時アメリカにいて現地でイースターのデコレーション等を学びました。
彼らにとって大切な意味のあるイースターという神聖なる宗教的な行事を汚すことは私には出来ないのです。
この思いをぜひとも多くの方々にご理解頂きたいと思っております。
さて、続いて本日のレシピのご紹介です。
本日ご紹介するレシピは『クインシーメロンゼリー』です。
我が家は本当にメロンの戴き物が多く、毎年ありがたくそのメロンを頂戴して胃袋の中にしっかりと収めております。
そして、今日のレシピのポイントは、調理法。
メロンのようにタンパク質分解酵素を多く含むフルーツをゼラチンを使用してゼリーにする時に注意すべき点をレシピを通してご説明致します。
クインシーメロンゼリー
<材料 クインシーメロン1/2個分>
●クインシーメロン 1個
●砂糖 大さじ2
●熱湯 60ml
●粉ゼラチン 10g
●市販のホイップクリーム 適量
●ミントの葉 数枚
<下準備>
①メロンは半分にカットして種を取り除き、フルーツカービング用のピーラーで丸く8個分を取り出しておきます。
②皮に残った果実はグレープフルーツ用のスプーンで取り出し、果汁ごとボールに移します。
③果実を取り出したクインシーメロンの皮型は半分残しておきます。
<作り方>
1.ミキサーに下準備②のクインシーメロン果実と果汁を投入して砂糖を加え、スイッチを押して攪拌します。
2.1を鍋に入れます。(クインシーメロン果汁500mlの状態)
3.2を中火にかけて時折泡立て器で混ぜながら沸騰させます。必ず沸点まで持っていくようにしてから火を止めて下さい。
4.耐熱容器に粉ゼラチンを投入し、熱湯を加えてよく溶かしてから3に加えてよく混ぜ合わせたらそのまま冷まします。
5.冷やす前にミキサーで攪拌した時に生じた表面に浮いた泡を取り除きます。
6.5を下準備③のクインシーメロン型に流し入れ、冷蔵庫で半日冷やし固めます。
(※余ったぜゼリー液は別容器に入れて冷やし固めて下さい。)
7.クインシーメロン型のゼリーが固まったら下準備①の球状のクインシーメロンボールを飾り、外周部分に市販のホイップクリームを絞って、最後にミントの葉を飾ります。
<ポイント>
(※1)粉ゼラチンを使用する場合は、メロンは一度加熱して沸騰させないとゼリーとして固まらないので要注意です。
クインシーメロンやアンデスメロン等、メロンには『ククミシン』というタンパク質分解酵素が含まれています。
ですから、メロン類を食べ過ぎると口腔内がピリピリと痛みを生じる時があります。
そして、成熟すればするほどそのタンパク質分解酵素の量も増えてしまうのです。
私も時折経験するんですが、つい冷蔵庫に入れっぱなしにしてしまってかなり熟してしまった状態のメロンを食べると甘いというよりも苦みを感じるようになります。
ですから、少し熟したくらいの状態ですぐに食べてしまった方が良いわけです。
メロンというと富良野など北海道を思い浮かべる人が多いと思うのですが、実はメロンの収穫量が近年一番多いのは茨木県なんですよね。
一方、世界においては、中国がナンバーワンです。
続いて、トルコ、イラン、エジプト、インドと続きます。
日本は21位なんだそうです。
この順位にはちょっとビックリですよね!?
これから初夏に向かうにつれてメロンが旬になってきます。
実は私もメロンを直植え栽培したことがあります。(笑)
そして、メロンをゼリーにする時は必ず『沸点まで加熱』ですよ!
しっかり覚えておいて下さいね。