皆様、おはようございます。
料理家&クリエイターの豊田亜紀子です。
今日は気温が低いですが快晴のお天気でとても気持ちが良く清々しい朝を迎えています。
農園などでもきっと春の訪れを感じられ、今頃は種まきの時期なのでしょうね。
さて、本日ご紹介するのは、そんな清々しい朝に田園風景を眺めながら朝食でいただきたい和風定食のレシピ。
純和風の食事は鮮やかな緑の温かい緑茶とよく合います。
炊き立てのごはんと合わせていただくヘルシーな和食メニューは、心も身体もスッキリと整えてくれます。
ママさんであれば、これから新しい会社で新入社員として入社の日を迎える我が子に食べさせてあげたい栄養満点メニューです。
鰯は、たんぱく質・カルシウムを多く含む健康食材。
梅は、クエン酸を多く含み、抗酸化作用があります。
そして、ごぼう、大根、にんじんなどの根菜は食物繊維が豊富に含まれ、体内の老廃物をスッキリと除去してくれる働きがあります。
ダイエット中のお嬢様にもさりげなく出してあげたい和風デトックススープ。
このような献立なら元気が出ないわけはないですよね。
鰯の梅煮
&
根菜のデトックススープ
鰯の梅煮
<材料4人分>
●鰯 8尾
●長ねぎ 1本
●梅干し 5個
~煮汁~
●水 1カップ
●しょうゆ 大さじ2
●砂糖 大さじ2
●酒 大さじ2
<下準備>
★梅干しは塩分8%のものを使用しています。
①鰯は包丁で頭と内臓を落とし、汚れを水で綺麗に洗ってからグリルで両面、皮目だけを薄っすら焼きます。こうすると鰯の皮の臭みが煮汁に落ちません。
②長ねぎは7㎝幅にカットします。
<作り方>
1.圧力鍋に水、しょうゆ、砂糖、酒を投入してよく混ぜ合わせてから下準備①の鰯を並べます。
2.梅干しと下準備②の長ねぎをまんべんなく置いていきます。
3.2がセットできたら圧力鍋の蓋をして高圧にかけていきます。
4.圧力が下がったら蓋を開け、器に盛り付けます。
<ポイント>
(※1)鰯は柔らかく、身が崩れやすいので取り扱う時はそっと行って下さい。
根菜のデトックススープ
<材料4人分>
●大根 1/5本
●にんじん 1本
●ごぼう 2本
●長ねぎ 1本
●万能ねぎので輪切り 適量
~出汁スープ~
●一番出汁 1リットル
●白だし 小さじ1
●塩 小さじ3/4
<下準備>
★このレシピは一番出汁の風味がしっかり味わえる薄味のスープのレシピです。
①大根、にんじん、ごぼうは、それぞれ皮をむいて乱切りにします。
②長ねぎは4㎝幅にカットします。
<作り方>
1.下準備①②を鍋に入れ、一番出汁、白だし、塩を加えて中火で沸騰させてコトコトと30分くらい煮込んでいきます。(スローフード的調理法がおいしさの秘訣!)
2.最後に味見をして薄いと感じる用であれば塩を加えて味を調えます。
3.お椀によそり、仕上げに万能ねぎの輪切りを散らします。
<ポイント>
(※1)一番出汁(いちばんだし)の作り方
A. 水1リットルにだし昆布2枚を入れ、弱火で煮出して沸騰直前に取り出します。
B. 今度は強火にして鰹節をひとつかみ入れて2~3分沸騰させてしっかりと泳がせます。
C. 火を止めて再度、だし昆布を戻し入れてそのまま冷まします。
鰯の梅煮は圧力鍋を使用して骨まで軟らかく煮ることで鰯の骨に含まれる豊富なカルシウムまでしっかりといただくことが出来ます。
そして、根菜のデトックススープは、スローフード的な調理法でコトコトと時間をかけて煮込んでいくことで根菜に含まれる天然の甘味を最大限に引き出すことが出来るのです。
身体に優しいメニューとは、まさにこのような食卓のことを言います。
私自身も大好きな日本料理です。
私はアメリカ料理専門ですが、日本料理を放棄しているわけではありません。
むしろ、アメリカ料理の利便性を知っているからこそ、日本料理の極みの美しさ、そして、のどかな田園風景が似合う和食の素晴らしさをより理解しているのです。
ただ、その日本料理が粗野であってはいけないと感じています。
『極みの美学』
それが私が日本料理に求めている美しさなのです。
その点はこれからも絶対に妥協したくないと思っています。
味に口うるさい私だからこそ伝えられるお料理レシピです。
皆さんもぜひ作ってみて下さい。