皆様、こんにちは。
料理家&クリエイターの豊田亜紀子です。
日本列島が寒気に覆われているようで今日も風が冷たくて寒いですね。
そんな時は身体があたたまる飲み物が欲しくなります。
窓の外から聞こえる冷たい風の音をキッチンで聞きながら『今日も寒いけど、きっと日本よりもっと寒い国があるんだろうな・・・』などと考えながら急に思いを馳せたのがフィンランドの雪景色の光景。
フィンランドは雪景色の中で綺麗で幻想的なオーロラを見れる国ですよね。
そこで、今日ご紹介するのはそんなフィンランドで主にクリスマスなどに作られるフルーティーなスパイスドリンク『グロッギ(Glögi)』です。
北欧においては、果汁100%のクランベリージュースは『日本における果汁100%オレンジジュース』のように日常的に飲まれているジュース。
フィンランドでは、そんなクランベリージュースにスパイスやレーズン、アーモンドで風味付けをし、フルーティーなスパイスドリンクにして主にクリスマスなどに飲む習慣があるそうです。
もっとも、フィンランドではグラスにたっぷり注いで飲んでいるのかもしれませんが、おそらく、日本人にとってはクランベリージュースじたいが少々酸味が強すぎるので、私が思うに『食前酒』のような飲み方をするのが一番日本人が幸せを感じる飲み方だと感じています。
フィンランドは実際にとても寒い国ですので、このグロッギをお鍋で温めてからグラスに注いで飲むそうなんですが、私的には加熱によって美肌効果もあるクランベリージュースのビタミンCなどが失われてしまうことが少々気になって・・・(笑)
ですから、我が家ではこのグロッギを冷えたまま小さな食前酒用のグラスに入れて飲んでいます。
温かいグロッギ、冷えたグロッギ、皆さんもお好みでフィンランドのフルーティーなスパイスドリンク『グロッギ』を味わってみて下さいね。
グロッギ(Glögi)
身体を温める
クランベリーのスパイスドリンク
<材料 1回に作る適量分>
●果汁100%クランベリージュース 500ml
●シナモンスティック 1本
●砂糖 80g
●アーモンドスライス 6g程度
●レーズン 20g
●クローブ 2本
<下準備>
①シナモンスティックは手で半分に折ります。(※香りを出すためです。)
②アーモンドスライスはトースターで軽くローストして冷ましておきます。
<作り方>
1.清潔な保存瓶に果汁100%クランベリージュースと砂糖を投入してマドラーでしっかり混ぜます。
2.下準備①②のシナモンスティックとアーモンドスライス、そして、レーズンとクローブを加えて再度よく混ぜ合わせます。
3.2を冷蔵庫で1~2日寝かせます。3日目くらいからグッとおいしくなります。
4.温かくして飲みたい時は、飲む分だけ小鍋で温めてからスパイス類をこし器でこしてカップに注ぎ入れます。冷たくして飲みたい場合は、スパイス類をこし器でこしてそのままいただきます。
<ポイント>
(※1)果汁100%クランベリージュースは成城石井や北野エースで購入できます。そのまま飲むとかなり酸味が強いので加糖が必要だと思います。
(※2)フィンランドではクランベリージュースの代わりに果汁100%りんごジュースで作るケースもあります。その場合は『アップルグロッギ(Omenaglögi)』と呼びます。ただし、色味はクランベリージュースほど綺麗ではないかも?です。(笑)
グロッギはホットで飲むとよりスパイスの香りが立っておいしくなります。
クランベリージュースの酸味もほど良くなります。
私は自分自身が酸味のある食べ物が大好きなので加糖だけして冷たいまま少量をいただいています。
その後、胃のあたりがポカポカしてくるのを感じることが出来ます。
材料中に『アーモンドスライス』とありますが、これを見て「本当にアーモンドスライスは必要なの?」を思われる方がいらっしゃるかもしれませんね。
ハイ!必要なんです!
アーモンドスライスを入れるのと、入れないのとでは、グロッギの味の深みが違うんです。
クランベリージュースだけの時の香りと、スパイス類で漬けこんだ後の香りを比べてみて下さい。
ほど良いアーモンドの香りも確実に加わっていて深い味わいになります。
果汁100%りんごジュースでも代用可能ですから、皆さんもぜひ一度作ってみて下さい。