皆様、こんばんは。

 

料理家&クリエイターの豊田亜紀子です。

 

今日は1月4日、仕事始めの方々も多いのではないでしょうか。

 

私は子供たちのスケジュールの忙しさにも振り回されております。

 

さて、さっそく本日のレシピのご紹介です。

 

表題がけっこうショッキングと言いますか、皆さんの心を引き付けるキャッチーな内容になっているかと思います。(笑)

 

関東の嫁が作る『究極の名古屋のお雑煮』

 

そうですね・・・あの衝撃から18年ですか・・・

 

関東出身の私が名古屋のお雑煮を初めて見たのは18年前のこと。

 

焼き餅の下に菜っ葉が入っているだけのお雑煮を見て大きな衝撃を受けたことを今でもハッキリと覚えています。(笑)

 

名古屋に嫁に来るまでは全く知らなかったんです。

 

しかしながら、このシンプル過ぎるほどシンプルな名古屋のお雑煮にはきちんとした由来があります。

 

私がそれを知ったのは4~5年前のことでしょうか。

 

焼き餅の下に押さえつけられるように入っているもち菜(正月菜)。

 

そのもち菜(正月菜)を箸で焼き餅の上に引き上げて食べることで『名(菜)を上げる』という出世の意味があるんだそうです。

 

その素晴らしい出世にまつわるゲン担ぎの話を聞いた時、私は決意したのです。

 

名古屋で子育てをするからには、名古屋のお雑煮を子供たちに食べさせねば・・・と。

 

それからというもの、私は毎年、主人や子供たちの立身出世を心から願って名古屋のお雑煮を作るようになったのでした。

 

それまでは、私の習慣として関東のお雑煮を家族にふるまっておりました。

 

名古屋のお雑煮も素晴らしいのですが、関東のお雑煮に慣れ親しんできた私としては何かやはり物足りない部分もあったのです。

 

そうこうしていく中、私なりに名古屋のお雑煮を少し改善してみたのです。

 

本来の名古屋のお雑煮は一番出汁か、かつお出汁だけでお雑煮を作りますが、私はこの出汁の在り方に目を付けたのです。

 

『この出汁を改善すれば私自身も100%納得のいく名古屋のお雑煮になるに違いない!』

そう思った私はおせち料理作りの流れ作業に目を付けました。

 

『この工程を利用して出汁を改善できる!』と思った私は、お煮しめ作りの時に使用する『鶏もも肉』と『干し椎茸の戻し汁』を名古屋のお雑煮の出汁に加えれば良いのだと思い立ちました。

 

関東のお雑煮の出汁の在り方を利用して名古屋のお雑煮を作れば間違いなくもっとおいしくなるはず!

 

そんな思いで改善したお雑煮レシピなんです。

 

それが

関東の嫁が作る『究極の名古屋のお雑煮』

パー照れ

 

 

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関東の嫁が作る

『究極の名古屋のお雑煮』

 

 

 

<材料4人分>

 

●餅 4個

●もち菜(正月菜) 1束

(※小松菜で代用可能)

●花かつお ひとつかみ×4人分

 

~お出汁~

●鶏もも肉 1枚(250~300g程度)

(※おせちのお煮しめ用で出汁を取ってからお煮しめの煮汁に投入すれば良いのです。)

●水 800ml

●かつお節 2つかみ

●干し椎茸の戻し汁 70ml

(※おせち料理のお煮しめ用のものを戻し汁のみ調達すること。)

●白だし 大さじ4

 

<下準備>

 

※このレシピはおせち料理のお煮しめ作りの工程を利用して作るレシピです。

 

①もち菜は、薄い塩水を沸騰させ、軽く湯がいてから冷水にさらして手で絞って水気を切り、5㎝幅にカットします。

②鶏もも肉はひと口大の大きさにカットします。(後でお煮しめを作る為)

③お煮しめ作りの材料になる干し椎茸を戻した戻し汁を70ml使用します。

④餅は綺麗な焼き色が薄っすら付くように焼いておきます。

 

<作り方>

 

1.お雑煮の出汁を作ります。

鍋に水、下準備②の鶏もも肉、下準備③の干し椎茸の戻し汁を投入して中火にかけて沸騰させます。

 

2.1が沸騰したら1の鶏もも肉を取り出し(この後、お煮しめの工程の煮汁に投入します。)、かつお節を投入して2~3分沸騰させ、別の鍋にこし器でこします。

 

3.2の鍋を中火にかけて沸騰させ、白だしを加え再度沸騰させて火を止めます。

 

4.汁椀に下準備①のもち菜をそれぞれ適量敷き詰め、その上に下準備④の焼き餅を乗せます。

 

5.4に3のお雑煮の出汁をかけて、上から花かつおを散らして供します。

 

<ポイント>

 

(※1)かつお節は沸騰してから入れ、しっかり香りを出すようにして下さい。

 

 

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年末のおせち料理のお煮しめ作りの工程の段階で新年に供するお雑煮の出汁を一緒に作ってしまおうという考えから生まれたこのレシピ。

 

同じ名古屋のお雑煮でも出汁を変えるだけでさらなる極上の味に生まれ変わります。

 

私が目を付けたのは、名古屋のお雑煮の素材のシンプルさなんです。

 

シンプルだからこそ、鶏出汁がよく合う!!

 

そのことに気が付く前は私も濃いかつお出汁で名古屋のお雑煮を作っていたのですが、この鶏出汁方式にしてからは『関東のお雑煮の出汁』×『名古屋のお雑煮の具材』で関東出身の私も大満足できる名古屋のお雑煮がお正月に食べられるようになったのです。

 

本当においしいので名古屋ご出身の皆様もぜひ一度ご賞味下さいね。

 

関東の嫁が作る『究極の名古屋のお雑煮』

皆さんもぜひとも作ってみて下さい。