勉強が苦手な中学生専門のプロ教師。

 

「不登校」「親子関係」の改善サポートで家族を整え、

苦手に寄り添う「学習指導」でお子さんを未来へ導く、

 

「ごきげん子育て」の専門家

【とよだ先生】と申します。

 

「誰もが周囲の目を気にせず、自分らしく生きる社会をつくる」

をミッションに、

 

親子ともに充実した人生を送ることのできる、

笑顔あふれるご家庭づくりのお手伝いをしています。

 

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令和6年6月30日(日)

vol.0090【「お試し行動」ってご存知ですか?】

 

保護者の方へ、

「親が先に変わることで劇的に家庭の状態が変わります」

ということをお話をしていると、

 

親が変わった方がいいことはわかりました。

子どもがすんなり受け入れてくれるかどうか不安です。

 

反発してきたり、文句を言ってきたり、

ということはないんでしょうか?

 

というご質問をいただきました。

 

私がよくお話ししていることで、

「自主性」と「主体性」の違いがあります。

 

「自主性」というのは、

大人がやってほしいことを自ら進んでやることです。

 

「自主性」が高いお子さんは、

学校教育でも評価される対象になります。

 

先生が言った通りに宿題をする。

決められた夏休みの宿題を計画を立てて、

きっちり終わらせるイメージです。

 

「主体性」というのは、

お子さんがやりたいことを自分で選んで、決めることです。

世間の常識や人の意見は全く関係ありません。

 

 

お子さんの主体性を育ててる子育てに舵を切ると、

 

「これまでの口出しや、誘導を全て止める」

ということになります。

 

これまで過干渉だった保護者の方は、

ガラッと変わります。

 

いきなり態度を変えてしまうと、

お子さんさんが戸惑ってしまわないか?

 

という心配があるのは当然のことです。

 

もちろん、お子さんにも戸惑いはあります。

 

そこで出てくるのが、

「お試し行動」

と呼ばれるものです。

 

 

極端な例ですが、

 

大人からひどいことをされたり、

傷つけられたりしたりした経験のある子どもは、

 

「本当にこの人は自分のことを許してくれるのか?」

「本当にどんな自分でも愛してくれるのか?」

「口で言っているだけではないのか?」

 

という思いがあるので、

大人の本気を試す行動をします。

 

もし、

 

これまでの過保護、過干渉の子育てをやめたいのなら、

 

わざと反抗してきたり、

困らせることを言ってきたりすることもあるでしょう。

 

子どもは親のことをよく見ていますからね。

親が何を言われたらダメージを受けるかもわかっています。

 

 

そんな時こそ負けてはいけません。

 

それでも、変わったところを見せる。

 

「お母さんは決めない、あなたが決めなさい」

「あなたの課題に、私は踏み込まない」

 

という姿勢を貫く。

 

そうやって続けているうちに、お子さんにも伝わって、

本格的に親子関係が改善されていきます。

 

「お試し行動があるかもしれない」

というのを想定しておくと、乗り越えやすくなるかなと思い、

 

お話しさせていただきました。