「不登校」と「親子関係」改善のプロフェッショナル。

 

【とよだ先生】と申します。

 

「誰もが周囲の目を気にせず、自由に生きる社会をつくる」

をミッションに、

 

まずは、大人(親)が気づくことで、親子関係が激変し、

笑顔あふれるご家庭に変わっていくお手伝いをしています。

 

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令和6年5月17日(金)

vol.0046【受験で負けたら、価値はないの?】

 

先日、

とある男性とお話しさせていただいた時のこと。

その方の苦労話を聞きました。

 

公立中学校時代に少し勉強ができたので、

勧められるがままに私立の進学校へ入学。

 

入学前から勉強三昧の日々が始まります。

 

中学受験で入学した子たちに追いつかないといけない

(彼らは中3時点で高1内容まで終わっています)ので、

 

中学受験組に追いつかないといけないからです。

 

 

けれども、

 

高校の勉強の難易度が高く、

彼は、挫折してしまいます。

 

そんな彼の気持ちを知ってか知らずか、

 

親も、先生も、

 

追い打ちをかけるように、

「受験」「偏差値」の話ばっかり…

 

「このままでは国公立大学にはいけない」

「私立大学なんてあり得ない」

 

というプレッシャーを受け続けていた。

 

だいぶ追い詰められていたけれど、

早めに切り替えて、何とか有名私大に合格…

 

それでも周囲の大人は納得せず、

重苦しい空気だったそうです。

 

大学に入って、実家を離れて一人暮らしをして、

ようやく親から解放されたとのことでした。

 

今は、好きなことで仲間をつくって、

楽しそうにに過ごされていました。

 

新たに人を巻き込む企画を進めることで、

失った自信も取り戻していらっしゃいました。

 

親であっても、教師であっても、

「受験の結果しか見ていない」という人は

 

そこそこの割合でいらっしゃいます。

 

 

中学校でそこそこできてしまったから、

何としてもいい大学に行かせたい。

 

国公立でないといけない。

私立なんてとんでもない。

 

と心の底から思っています。

 

 

受験は勝負事です。

当然、勝つ人と負ける人がいます。

 

しかも、大学受験の上位は倍率も高いです。

 

当日のテストだけの一発勝負の試験なので、

運の影響も大きいです。

 

運の影響を受けないレベルまで

学力を高められればいいですが、

 

特に上のレベルでは、

「才能の壁」というものにもぶち当たりますので、

 

余裕を持って当日を迎えることは難しい、

というのが真実です。

 

 

受験での勝ち負けが決した時、

結果はどうであれ、必ず学びがあります。

 

勝った人は、

「がんばったらうまくいく」

 

負けた人は、

「がんばってもうまくいかないことがある」

 

ということを学びます。

 

いずれにせよ、

その学び自体に大きな価値があります。

 

一生懸命戦ったら、結果がどちらでも

「学びがある」という所がポイントです。

 

これは受験に限らず、スポーツの世界でも同じです。

勝てる人はごくわずか。

 

例えば、

 

野球部の子が甲子園に出られなかったからといって、

「3年間が無駄だったのか?」

 

というと、

決してそうではありません。

 

一生懸命やった経験は必ず財産になります。

 

受験やスポーツに限らず、

人生そのものが、「学びの連続」です。

 

 

昨日の話にも出てきた

入試でカンニングをしてしまった子は、

 

ひょっとすると、

 

周りの大人(親や教師)たちに、

「受験を通して、何を学ばせたいのか?」

という意識が希薄であったかもしれません。

 

結果を求めて戦う。

精一杯努力する。

 

結果がどうであれ、

その経験はその後の人生で

必ず生かすことができます。

 

チャレンジする我が子には、

「失敗なんてない」から大丈夫。

「絶対に今後に生かせる」から大丈夫。

 

という気持ちで、

お子さんを見守ってあげてくださいね。