「塾に行っているけれど、成績が上がらなくて困っている中学生」

「不登校で困っている中学生」の専門家。

 

「とよだ先生」と申します。

 

成績アップを通じて、生涯にわたって大切な

「楽しみながら、自分に勝つ力」を育み、

 

「笑顔の絶えないご家庭づくり」

のお手伝いをしています。

 

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令和6年4月27日(土)

vol.0026【勉強が苦手なお子さんが必ず言うのは…】

 

できない問題に出会ったとき、

 

考えることが習慣になっていないお子さんや、

他責でいやいや勉強をしているお子さんからは、

 

必ずこのセリフが出てきます。

 

それは、

 

「習ってない」です。

 

たしかに、

習っていないものはできません。

 

因数分解を全く知らないお子さんに、

「因数分解」をしなさい。

 

と言っても、

 

それは習っていないからできません。

 

けれども、因数分解を習ったあとで、

 

例えば

「9991を素因数分解しなさい」

 

ーーーちょっと説明しますーーー

 

※ちなみに

「因数分解」と「素因数分解」は

言葉は近いですが【違うもの】です。

 

※この問題には、

「因数分解しなさい」とは一言も書いていませんが、

因数分解を使うと、気持ちよく解ける問題です。

 

ーーー説明終わりますーーー

 

のような問題が出ると、

急に「習っていない」といってしまうのです。

 

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因数分解を使ってやればできる問題なのに、

どうして「習っていない」というかというと、

 

それは

「そんな問題を見たことがないから」です。

 

これまでの知識を合わせればできる問題に対しても、

 

見たことがないという理由だけで、

「習ってない」と言ってしまう。

 

やり方を知っていることはできるけれど、

やり方を知らないもの、

自分で考えないといけないもの

 

にはシャッターを閉じてしまう。

 

 

日本人の創造性がなくなってきているのは

「受験勉強の弊害」などと言われますが、

 

実際のところ、

「見たことがある=習っている」

 

という認識パターンができてしまっている

ことが危ないと思っています。

 

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この原因を子どもたちだけに

押し付けてしまうのはかわいそうです。

 

学校の授業で行われているのは、

基本的には「やり方」の指導です。

 

考えることはほとんどなく、

やり方を習って、

 

あとはそれをドリル形式で

演習するだけ。

 

もちろんそれも必要なことなのですが、

それだけに終始してしまうと、

 

勉強というものを

「やり方を知っていることをルール通りにやること」

と無意識のうちに決めてしまい、

 

それ以外のものはやりたくないという思考になってしまいます。

 

こちらの記事

【vol.0019 子どもが思考停止する恐ろしい環境】

https://ameblo.jp/toyoda-edu/entry-12849157421.html

 

でもお伝えしているのですが、

 

学校のテストでも、授業でも、

「これまで習ったことを統合して考える」

 

という機会がほとんどないために、

 

見たことがない問題を見ただけで、

脳が拒絶してしまいます。

 

必ず、

 

「考え方→行動→結果」という順番です。

 

最初の考え方がズレていたら、

いくら行動(勉強)しても、結果は出ません。

 

「習ってない」という言葉が出たら要注意。

 

成績を上げるためにも、

考え方を整えていくというところが大切なのです。