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をお手伝いしています。

 

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令和6年4月19日(金)

vol.0018【「東大生のアドバイス」って本当に役に立つの?】

 

こんな記事が目に留まりました。

 

『東大生が断言「定期テストを軽視する」は危険なワケ』

https://toyokeizai.net/articles/-/747313

 

 

こちらの記事にもあるように、

 

まずは

「学校の定期テストをがんばった方がいい?」

 

それとも

「学校は無視して受験勉強をした方がいい?」

 

という議論はよくされます。

 

結論から言うと、

まずこれは大学受験の話ですので、

 

「お子さんが通っている高校による」

ということになります。

 

 

 

そもそも高校によって、

授業やテストのレベルが全く違います。

 

東大生が語っている時点で、

「レベルが高い高校である」

 

という前提がありますから、

「定期テストが大切」というのは納得がいきます。

 

ただ、この記事だけで、

 

「とにかく定期テストが大切だ」

 

と結論づけてしまうのは

かなり危ないです。

 

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公立の上位校

(地域にもよりますがギリギリ2番手くらい)

でなければ、

 

学校の勉強は

大学受験にはつながりません。

 

下のレベルの公立高校では、

 

基本的には、

中学校の時点で勉強が苦手だった人

が集まっているので、

 

高校のカリキュラム

(本気でやったら難しいです)

 

をまともにやったら、

点数を取ることができません。

 

単位が取れるよう、

卒業ができるよう、

 

に組まれています。

 

例えば、英語の授業では、

 

「教科書が簡単」

「単語を覚える課題も出ない」

「文法もさらっと触れる程度」

「英会話教室みたいにしゃべるだけ」

 

テストも、

基本は決まったところから出題され、

 

先生が言ったところを、

真面目に暗記さえやっていれば、

点数を取らせてくれる。

 

ように設定されています。

 

そういう環境で、いくらがんばっても、

学校内での順位は上がるかもしれませんが、

 

大学受験では、

 

そこそこのレベルの私立文系

(MARCHや関関同立、いや、それ以下でも)

 

になると、

 

全く歯が立たないというのが現実です。

 

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中学校の内容をある程度、理解できているのは

ざっくり上位20%くらいのお子さんです。

 

本当にできるのはさらにその20%。

つまり、上位4%くらいです。

 

大学受験を上位で戦うというのは、

 

その4%の子たちと、

しのぎを削る戦いになるわけです。

 

この記事のような、

「東大生のアドバイス」

が役に立つお子さんはごくわずか。

 

けれども、

 

彼らの発言のパワーが大きいので、

「一般化されて伝わって」しまいます。

 

 

このように、

 

教育について語られるとき、

前提条件が揃っていないことがよくあります。

 

どういう立場の人が、

どういう前提で、

 

発信していることなのか?

 

ということに注意を払う必要があるのです。