明日の入学式に出るために、息子の中学のある街に前泊している。

夕食までの間、息子の試験中に合格祈願をした神社にお礼参り。

本殿と、境内に点在する小さな社の一つひとつに、あの日と同じようにお礼参りしていたら、あの時の必死な気持ちが蘇ってきて少し切なくなった。

あの日は、乳がんが見つかって二週間と少し。自分の病気をどうこうする以前に、まず子供の受験で親としての責任を果たさなければ。誰とも共有できない孤独を相手に、ひたすら1人で戦っていた日々だったなあ。

自分頑張った。自分偉かった。いまならそう言っていいんじゃないかな。

これまで一度も自分の病気治癒を神仏に祈ったことはなかったけど、今日初めて自分のために、再発がありませんように、と祈った。