私が乳がんを告知された時、我が家には二人の小学生が。6年生の息子と、3年生の娘。

上の子の中学受験が2週間後に迫っていました。

 

告知までの流れを思い出すと、

2023年11月13日 人間ドック受診

11月下旬 人間ドックを受けた施設から電話。人間ドックの結果について説明したいから、再訪して医師と話すよう、伝えられる。

12月5日 マンモグラフィーの結果、石灰化が見つかったので精密検査することに。施設と連携している病院の乳腺外科を紹介されれる。

12月11日 乳腺外科でドクターKと対面。高精度マンモグラフィーとエコーで、やはりしこりがあるとのこと。次回MRIをやってから、生検をするかどうか考えましょう、と言われる。

12月18日 造影剤つきMRI、のち針生検。MRIは下を向いてやるタイプで、胃や胸が圧迫されてしんどかった。しこりの位置と大きさを確認してから、針生検。局所麻酔を刺してから間髪入れずにコアニードルを刺されてびっくりする。でも痛くない!バチン、バチン、と3,4回細胞をとってもらって、これを検査して最終的に癌かどうか判定。先生に「どのくらいの確率で癌だと思いますか?」と聞くと、「3-7かな?いや、5-5かな。でも癌だとしても、ごく初期ですから。」と言われる。この言葉で、ほぼ覚悟を決める。このころから癌について勉強をし始める。

12月25日 乳腺外科に結果を聞きに行くと、待たされることなく呼ばれる。ドクターKに「乳がんです」と明瞭かつ簡潔に告知される。詳しい生検の結果が出るまでにもう少し時間がかかるらしく、2日後に再診。とりあえずCTを撮って、遠隔転移がないことを確認する。

12月27日 夫に同席してもらい、生検の結果を聞く。当初、非浸潤と思われていたが、浸潤していた。ステージ1。ホルモン陽性、Ki67スコアは24%。Ki67はグレーゾーンに属する数値だが、ドクターKは「限りなくルミナルAに近いと思います。」という表現をしていた。

したがって、この時点では手術、放射線、ホルモン療法というのが標準治療となる。ドクターKには、オンコタイプDXを受けるかどうか、考えておいてほしいと伝えられる。オンコタイプDXの結果、抗がん剤による再発予防効果が高い、ということになれば、抗がん剤を使うことになるだろう。すっごく気が思いけど。

 

この間、息子はというと、22日までは学校+塾、23日からは冬期講習。途中、大阪にある塾の本部にも行った。

いま、つくづく思う。もし、息子の中学受験が、親と二人三脚のような受験だったら、直前期のこの時期に私が癌になったことで、完全に共倒れになっていただろう。幸い、息子は自分で自分の勉強を管理できるタイプだった。私はプリント整理すら、していなかった。癌になったことを隠し通せば、息子は平常心で当日を迎えられる、と確信した。


そして、完全に非科学的なことなのだけど、私が癌になったのだから、ひょっとして息子は第1志望に合格するのではないか、と思った。一家に不運なことが同時に重なる、というのは、あまり起こらないことだ。私に不運なことが起きたのだから、きっと息子にはラッキーなことが起きるだろう。なぜか、そんな風にやらたポジティブにとらえることのできる癌告知だった。