光干渉膜とステンレス | ステンレス研磨の伝道師。「私たちは金属化粧師です」 

ステンレス研磨の伝道師。「私たちは金属化粧師です」 

いつも、様々な研磨をしているのですが、皆様が見かけるステンレス仕上げはほんの一握りなんです。
ですから! 日々 生まれてくる研磨の表情を少しづつお伝えしていくブログです。 金属好きな人、ご期待ください。

皆様、寒い日が続いておりますが、お体にはお気を付けください。

寒い日に春らしい話もなんですけど。。

 

春先になると、蝶や虫たちが登場し始めます。

きらきらひかる羽や、昆虫の殻(玉虫等)は、光の波長で色がついたように

見え、きらきらと輝きます。 昆虫好きにはたまらないようです。

 

また、宝石などでも光の波長で虹色の輝くものもあります。

遊色効果というようです。 遊色効果

 

そこで、ステンレス表面にこのような加工が出来るかというと出来ます。

一番代表的なのは、ステンレスの表面にある不動態膜の厚みを変える

ことで色を発色する方法があります。

 

私たちはちょっと違う方法で光干渉膜を作っています。

 

日本が生み出した技術でcat-cvd(hw-cvd)という、CVD(化学気相成長法)技術があります。

説明すると長くなるので、簡単に申し上げますと。

 

ガスをバラバラに分子、原子単位に分解して、ステンレスの表面で再構築する。

ちょっと前にテレビでやっていた、"鋼の錬金術師”のようなイメージです。

 

装置の原理は
 となります。

 

見た目は

 

この装置を使って!

 

研磨したステンレスを


CAT-CVD(HW-CVD)装置に入れて、処理すると・・






 

こんなん風になります。

 

塗装しているわけではありません。

とても薄いシリコン(Si)系の膜が付いています。

 

光の波長を吸収して虹色を輝かせます。

 

透明な膜なので、研磨した面は綺麗に輝きます。

 

商品に採用しますと


という風な商品になったりします。

 

 

またいつか、詳しい原理や特徴などを書かせて頂きます。

 

CAT-CVDの原理を詳しくはCAT-CVD研究会

 

お問い合わせ・・・東洋ステンレス研磨工業株式会社

デザインプロダクト・・・mako-products