すべての家族に通じる… <The son/息子> | 五味箱〈ゴミバコ〉

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五味裕子が
各種エンタメ 見たもの・聞いたもの・好きなものについて
感じるまま・つれづれなるまま・独自の視点で・好き放題に語ってゆきます

 

 

 

 

血が凍るような感覚…

 

 

 

 

 

 

 

 

<ファーザー> ↓ の監督の

 

 

同じく【家族】に焦点を当てた作品

 

 

 

 

 

 

 

今作も、なかなかの内容だった

 

 

 

 

よくある家族の物語

 

よくある息子の思春期…のように最初は感じるが

 

【息子】を中心として、取り囲む家族の心情をそれぞれ

淡々と・丁寧に描いてゆき

 

胸つまされるラストへと向かう

 

 

まったく予備知識なく観たので

いろんな意味で撃ち抜かれて・打ちのめされた

 

 

 

前作同様、いちばんコワイのはそのリアリティ

 

誰にでも・どこの家族にも起こりうること・と思わされるところ

 

 

 

 

医師が

 

今、息子さんに必要なのは 治療 です

愛だけでは治せない

 

といったことを両親に告げるシーンがあった

 

 

家族の立場からしたらかなりショックな言葉

 

 

なんなら家族の愛情を否定されたようにも聞えてしまう

 

 

でも、そうではない

 

 

例えば、認知症だとか、アルコール中毒といったものに侵されてしまった時

その家族や、パートナーが、自分達の力でなんとかしようと

頑張ってしまうことがよくある気がするのだけれど

 

私は、なるべく早い段階で

プロフェッショナルの力/医療・福祉の力を

どんどん借りていくべきと思っている

 

 

 

 

【息子】の父親役がヒュー・ジャックマン

 

そして、その父親ももちろん誰かの【息子】であり

 

その父親役が、アンソニー・ホプキンスという

贅沢すぎるキャスティングだった

 

 

 

 

 

近頃、重苦し~いテーマの作品はシンドくなってきて

映画観るならスカっと痛快エンターテイメント系がいいな

ってなってきてるけど

 

それでも、見逃せない・目を逸らしてはいけないものが

いくつもあって… そのうちのひとつでした