参院選に向けて全国の反原発派の諸君へ | 我々少数派

参院選に向けて全国の反原発派の諸君へ

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 どーでもいいが参院選が近づき、参院選自体はどーでもいいのだが全国のマジメな反原発派の諸君がまたヘンに選挙に期待してズッコケるのを見るのは忍びないので、少しでも参考になればと、前回の衆院選で我々がやってまあ好評を博したと云える「原発推進派懲罰遠征」の報告イベントの様子を完全再現(テープ起こし)して公開した。

原発推進派懲罰遠征 http://www.warewaredan.com/chobatsu.html
同・報告イベント http://www.warewaredan.com/chobatsu-repo.html

 が、長いんで要点だけ以下まとめておく(しかし読み物として充分に面白いはずなんで上記もぜひ読んでほしい)。

 ・選挙期間中であっても(選挙管理委員会に政治団体として登録している団体でなければ)街宣車などで政治的な情宣活動をおこなうことは自由である。これは「原発推進派懲罰遠征」で我々が体を張って証明済。
 ・我々が「懲罰遠征」中に何度も警察に「警告」を受けたのは、活動を面白く(?)するために我々が原発推進派候補の選挙カーを追っかけ回したからで、単にフツーに街宣するぶんには、そこらを走ってるプロレス興行やフーゾクやその他の商業的な広報車と同じ扱いである。
 ・要は街宣車などで単に「原発反対」などを訴えたりするのは、選挙期間中であっても完全に合法的である。また、推進派候補の選挙カーを意図的に追っかけたりせず、偶然に出くわした際に「あの人は推進派です」とか「○○サン、もう原発推進は諦めてください」とか云う程度ならセーフである。

 ・ただし気をつけなければいけないのは、直接に「選挙」に関連するフレーズは一切口にしないこと。「原発推進派候補を落選させましょう」とか逆に「反対派候補に投票しましょう」とか、まして「○○サンを落選(あるいは当選)させましょう」的なことは一切云ってはいけない。これをやると公選法違反になる。
 ・「○○サンは原発推進派です」「○○党は原発推進派です」と云って回ることは(「だから落としましょう」とか「当選させましょう」とか云わないかぎりは)まったく問題ない。

 以上は選挙(告示)前でも、投票日当日でも同様である。

 したがって以下のような運動が可能である。

 ・いわゆるサウンドデモの形態は全国各地の反原発派にも拡がっているようだから、街宣車つまりサウンドカーを用意することはそれほど高いハードルではあるまい。
 ・選挙が始まる前に(世間が徐々に選挙を話題にしはじめる、まあ告示一ヶ月前ぐらいからか)もう始めてしまえばよい。出馬しそうな推進派候補を名指しして、「○○さんは原発推進派です!」と頻繁に街宣して回るべきである。もちろん候補者名ではなく政党名でもいい。例を挙げると、「原発事故はまだ収束していません。今度こそ原発問題を争点にしましょう。ちなみに○○さんは(○○党は)原発推進派です」とかアナウンスして回ればいいのである(「参院選」とさえ云ってない)。「選挙」「投票」云々とわざわざ云わなくても趣旨が伝わるような云い回しを今のうちからいろいろ考えておくとよい。
 ・当然、選挙期間中はますます徹底的にやるべきである。
 ・さらに重要なのは、投票日当日にこれをやることである。当日は候補者たちは選挙カーを走らせることができないばかりか、一切の選挙活動ができない。しかしこちらは無関係。カサにかかって攻勢に出るべきである。ちなみに我々が前回の衆院選で投票日当日に使用した街宣フレーズは「原発問題を争点にしましょう。誰が原発推進派なのか教えて回る運動を展開中です。○○サンと○○サン(あるいは、○○党と○○党)は原発推進派です。“何か”の参考にしてください」というもの。「選挙」に直接関連する単語は一切使っておらず、完全に合法的である。 参考:YouTube「原発推進派懲罰遠征05」(13:35あたりから)http://www.youtube.com/watch?v=va9RoLsFRGU
 ・投票日当日は投票所周辺で(選挙期間中も不在者投票所周辺で)重点的に街宣するとよい。誰に入れるか、投票所に行ってから決めるという有権者は意外と多い。

 前回の衆院選での我々の「懲罰遠征」では、我々以外にこんなことをやっている者はおらず、しかも我々も誰か特定の候補を集中攻撃したわけではなく10数名の候補者を1人につき1日ずつ追い回しただけなので、いわゆる落選運動としての実効性は皆無に等しかった(我々自身も、反原発の新しい戦術を、全国の志を同じくする諸君に提示してみせることを主要な目的としていた)。
 だが、全国各地で同時多発的にこういう運動が展開されれば、もしかしたら“効果”もあるかもしれない。各地の反原発派が、それぞれ特定の地区での落選運動に専念して、とことんやってみてほしい。まあ落選させられなかったとしても、こういうイタズラめいた楽しい運動は、選挙後も反原発派の士気を維持する効能はあるから、当選するはずもない理想的な反原発候補を擁立しマジメに選挙運動に挺身して案の定の結果に落胆させられるより、ずっと有意義なはずである。
 ただし、こういう云うまでもないことをわざわざ云わなければならないのだが、例えば石原慎太郎を落選させようとか、そういう、ハナから可能性が微塵もないことを追求してはならない。誰が何をやろうと当選するに決まっている“鉄板”の候補を標的にすべきではないということである。落ち目だったり、本人は落ち目というわけではなくとも対抗馬がそこそこ有力だとかの事情で、できれば当落線上にある、もしかしたら落とせるかもしれない、少なくともそんなに手強くはない推進派候補を狙い撃ちにすべきである。結果が出なくてもいいが、結果が出ないことが最初から分かりきっていることをやっても意味がない。