素朴のグルメ 第27食 新宿「パンとサーカス」のエミューの盛り合わせ | パパは過労死寸前〜素朴のグルメ〜

パパは過労死寸前〜素朴のグルメ〜

娘2人に囲まれながら、2015年より小規模な会社を立ち上げて、日々、家事&仕事でフル回転中の男一匹34歳。糖質オフ本を制作したことにより半年で10キロ減に成功。毎日が締め切り的な業務で週に2日は帰れない……。そんな多忙パパの食日記&適当な徒然育児日記。

朝飯⤴︎納豆、めかぶ、島豆腐、ツナと野菜の煮物
昼飯⤴︎からあげ棒
夜飯⤴︎ジビエ料理
飲物⤴︎水、アイスコーヒー、黒酢ジュース、炭酸水、生ビール、赤ワイン、ハーパー(ロック)、ロイヤルロッホナガー(ストレート)、ハイボール
仕事⤴︎某歴史雑誌の構成案作成























どん。
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ヒンナ!











いきなり何⁉︎



と、ドン引くことなかれ。


上記の絵は、今、徐々にブームになりつつある、『ゴールデンカムイ』なる漫画のワンシーンであり、そこでしょっちゅう使われている言葉が「ヒンナ」。

これは「美味しい」という意味のアイヌの言葉である。

日露戦争後の北海道を舞台に、幻の金塊をめぐって、登場人物たちが争いを繰り広げるのだが、単に歴史漫画やバトル漫画というだけではなく、途中途中で森の中の獣をとらえてそれを調理して食べるというサバイバルグルメ漫画の様相も呈しているのである。

そして、私、もちろんこの漫画に絶賛ハマっており、最近はとにかくこの「ヒンナ」という言葉を使いたくて仕方がない衝動に駆られていた。

そこで私がたどり着いたひとつの答えが……。











ジビエ!


いえす、ジビエ!





というわけで、さっそく実食してみよう!




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塩昆布冷奴、ツナと野菜の煮物、納豆、めかぶ。

木綿豆腐に塩昆布ふりかけて食べたら美味かった。



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夜のために昼は控えめに。

どうせこのあと肉食うんだから、サラダにしときゃ良かったぜ。


では、いざ……。











どん。
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うさぎ肉のサラダ。

バニーガールは好きだけど、実際のウサギさんには興味はないのだけれども、頂くとなると話は別。

命を頂くことへの感謝の気持ちを胸に秘めながら食!

鶏肉のササミ的なお味であり、サラダにすごく合っていた。




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ワニの後ろ足!

ものスゲー迫力。

そして、腕のウロコについては自分たちで剥ぐことになっているらしく、ゴールデンカムイな気分になってがっつり剥がさせていただいた。

こちらも淡白系なお味だが、美味。

特に手の指と指の間の肉が美味しくて、最終的にはむしゃぶりついて食べてもいいくらいだった。



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ヒンナ!



ふぅ~、こいつはヒンナだぜーー。


そう、この肉尽くしはエミューなる鳥さん。





どん。
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要はダチョウ的なヤツである。


どどん。
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左下→砂肝、右下→ヒレ、右上→ハツ、左上→レバーなのだが、とにかく巨体な彼らに相応しく、すべてがデカい。

だからこそ味も大味なのかと思っていたのだが、濃厚!

旨味凝縮!

特に私はレバーちゃんに惚れた。

そう、ウサギやワニに関しては、また食べるかと言われたら、おそらく別のものを頼んでしまうと思われるが、エミューにかんしては何度も食したい気持ちにさせられたのだ。

もう一回言います。











ふぅ~、こいつはヒンナだぜ!











くどい!


とは、言わないでー。

とはいえ、さすがに肉肉しすぎたため、これ以上食べることはできなかったのだが、もうひとつできれば食べてみたかったのが、カンガルーのカツレツである。

隣のカップルが食べてるとこをチラ見していたのだが、やたらと見た目が美味そうで……。

アレも絶対ヒンナだよなぁ。


























どん。

その名の由来は、とある詩人が古代ローマ社会の世相を揶揄して表現した言葉であり、権力者から無償で与えられるパン(食糧)とサーカス(娯楽)によって、大衆を政治的無関心に仕立てあげ、市民が盲目的になっていたことを指す。

つまり、そこから「パンとサーカス」という言葉は、愚民政策の警鐘という意味で使われるようになっていた。

食糧も娯楽も大量に垂れ流されている現代は、古代ローマ時代以上にパンとサーカスと化しているかもしれないが、この店の名前はほかのことには興味を示せないほどに夢中にさせる空間、パンだけでなくサーカスもあるよー、という意味でつけられたのではないかと推測した。

ちなみに系列店として高田馬場には「米とサーカス」という同じくジビエ専門店があり、そのほかゴールデン街には「ゴールデンダスト」という以前我々が取材させて頂いた店もある。

そんな繋がりがあったので、パンサーにいたお店の人とも盛り上がり、楽しさ倍増。

まさに享楽と退廃。

そんな空気を味わってしまったら止まることができなくなるのは当たり前で、予想通り流れ流れて退廃の象徴であるゴールデン街へ……。

仕事にも、政治にも、およそやらなければならないとされるであろう事柄のすべてに無関心になりながら、オバカのように、アホウのように、ひたすら飲みしゃべっていた。
































どどん。
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ふぅ~こいつはヒン













ナ?