朝飯→ナシ
昼飯→ナシ
夜飯→ナシ
飲物→お茶、お湯
入院前日の夜、なぜだか長女が妙にハイテンションになっており、パパにとっては不謹慎極まりないセリフをぶちまけていた。
こちとら、テンション、ガタ落ち中だっつーの!!!!!!!!
はい、ご飯………。
って、食べてねぇ!!!!!!!!
と、いうことで、いくら手術をするからとはいえ、一日絶食はなかなか強烈だったし、今もお腹がグーグー悲鳴をあげているのを誤魔化すようにブログを書いている。
さて、昨日の記事を読んでくれた方たちは、その後、痔瘻という病をググって頂けただろうか。
まぁ、つまり、ザックリ説明すると、要するに、お尻の中に本来ならばナイはずの管、パイプのようなものができてしまうという、なんとも悍ましい病なのである。
どんな体質や生活習慣がこの病を招くかについても、きっとGoogle先生が教えてくれるので割愛させて頂くが、とにかくここからは、今後私と同じ運命にあってしまった方たちのために、どんな手術でどんな入院生活を送っていたのかを、綴っていければと思っている。
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午前10時。
予定通り、病院へ到着。
大雨降りしきる中、トランクをゴミ袋で包んでの強行軍だったため、嫌な疲労感がつきまとっていた。
受け付けに行くと、すぐに名前を呼ぶので待っていて欲しい、と、チャキチャキな感じのオバ……お姉さんにそう言われ、ひとまず椅子に腰掛けて呼ばれるのを待った。
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午前11時。
一時間経っているにもかかわらず、名を呼ばれない。
おかしいなとは思うも、確かにいまだに受け付けの混雑っぷりは凄まじかったので、そういうもんなんだと自分に言い聞かせて、再び待つことにした。
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午前11時半。
まだ呼ばれない。
いい加減、ツッコミどころ満載だということに気づき、受け付けで先ほどのお姉さんにそのことを告げる。
「あっ………」っとした表情。
ちょ、お、お、オバさん!?
ま、マジで忘れてやがったのかよ!
ということで、本当に私のことを忘れていたらしく、色々謝られてから、すぐに入院手続きを済ませ、手術前の診察を受けた。
医師からも改めて謝られたのだが、覚悟を決めて望んでいるだけに、こういった予想外の展開は精神的にクル……。
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午後12時。
いわゆる、「浣腸」というものを撃ち込まれる。
その弾丸を食らった部屋には、すぐ目の前のカーテンの向こう側に便器が用意されており、撃たれた直後に看護師さんは部屋から出ていく手はずとなっていた。
お腹の中にゴロゴロゴロと雷鳴のごとき勢いで、人生初の衝撃が走る。
便器に座すとほんの数秒で……むにゃむにゃむにゃむにゃ。
と、とにかくココは、スゲーの一言で終わらせておこう。
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午後12時半。
入院する病室に案内され、手術着に着替え、点滴を投入される。
さらに、手術までの間で作っておいて欲しいものがあると説明され、とあるものの制作をすることに。
それは術後、お尻を保護するためのナプキン。
ガーゼを三重くらいに重ねたもので、確かにトイレに行く度にいちいち作っていたのでは面倒なので、事前に仕込んでおくのは効率が良い。
けれども、これから手術が待っているという状況で、精神的には追い込まれているわけなので、淡々とコレを作るのはなかなかキツイ作業だった。
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午後13時。
あと20分くらいで手術室へ移動するから、それまでにトイレを済ませておくようにと言われる。
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午後13時半。
歩いて移動。
手術室の目の前のベッドで待機する。
中からは、現在、手術している音や声が聞こえてくる。
「あっ、痛い……」
パチン、パチン……。
きょ、恐怖すぎんだろ、その音。。。
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午後14時。
手術室へ促され、一度、ほぼ全裸になり(紙パンツのみ着用)、腰に麻酔を撃ち込まれる。
コレが最も痛いとされるものなのだが、どういうわけか、男性看護師が二度も撃ち込みに失敗し、三度腰に針をぶっ刺されるという酷い展開に。
なんか、俺に怨みでもあるのか! と。
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午後14時10分。
ことごとく世知辛い流れが続く中、半ばやさぐれ気味に覚悟を決めていると、下半身に感覚がなくなっていき、とうとう手術が開始される。
チョキチョキ。
パチンパチン。
聞こえてくる音は、限りなく途方もなく嫌すぎる。
だが、確かに痛みはない。
けれども、何か器具のようなものを突っ込まれ、空気っぽいものを吹き込まれ、体の内部から強制的に膨らませられている状況が、とてつもなく不快感ではあり、その圧迫感を味わう度に、気持ちの悪い思いはさせられていた。
そして、「もし、今麻酔が効いてなかったら……」、「もし、麻酔がない時代にこの手術を受けることになっていたら……」、などと、余計なことを想像して、余計に気分が悪くなってしまったりもした。
だが、何度も言うけれども、痛みという痛みはまったく感じなかったのも事実である。
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午後14時40分くらい。
手術終了。
取り出された管のようなものを見せられ、ベッドに移され、そのまま病室まで運ばれる。
麻酔がきれるまでは動けないので、しばらくの間、休んでいることに。
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午後17時。
点滴終了。
まだ足の痺れが残っている。
少しずつ患部に痛みが走りはじめる。
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午後17時半。
ナースコールをして、動けるかどうかを判断して頂く。
トイレの前まで付き添ってもらい、大丈夫なことを確認してもらえば、これよりは、一応、自由に動いて良いことになる。
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午後18時。
ようやく水分を補給し、少し落ち着く。
しかし、ここからは麻酔がさらにきれていくため、徐々に患部には激痛が……。
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午後19時。
燃えるような痛みに耐えきれず、痛み止めの薬を飲む。
が、ほぼ効かない……。
そこから数時間は大苦悶。
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午後21時。
消灯。
眠れるわけもなく、読書をして気を紛らわすも、痛みで集中できず……。
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午後22時。
もう一度、トイレへ。
再び、お湯を飲む。
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午後23時。
痛みを誤魔化すように、本日のブログを書き始める。
外から聞こえてくる雷の音らしきものが凄い。
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以上。
コレがまさにタイムリーな今現在である。
総括を一言で申し上げるならば、「手術は想像よりは恐ろしくなかったが、麻酔がきれてからの激痛は、正直けっこうしんどかった」という感じだろうか。
この痛みがいつまで続くのか、それ次第で、この入院生活は天国にも地獄にも変わる。
できれば、天国までとは言わないまでも、地獄にはならないことを願いたいものなのだが………。
どどどどん。
意外とキレイで広くてビックリ!
ただし、隣りの50代のとっつぁんのイビキがうるせーうるせー……。
耳栓買っておいてよかったぜ!