素朴のグルメ 第四食 西新井「まるす」の鶏白湯ラーメン | パパは過労死寸前〜素朴のグルメ〜

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娘2人に囲まれながら、2015年より小規模な会社を立ち上げて、日々、家事&仕事でフル回転中の男一匹34歳。糖質オフ本を制作したことにより半年で10キロ減に成功。毎日が締め切り的な業務で週に2日は帰れない……。そんな多忙パパの食日記&適当な徒然育児日記。

朝飯→コンビーフ炊き込みご飯、カボチャのスープ
昼飯→鶏白湯ラーメン(まるす)
夜飯→甘辛つくねバーグ、トマトとミョウガのサラダ、ほうれん草のおひたし、焼き鳥、茹で卵、梅キュー
ドリンク→午後の紅茶 おいしい無糖、金麦糖質オフ500ml×2本、ウーロン杯3杯、麦茶杯
仕事→某レシピ本の校正と修正、某書籍の編集
























実は腹は満たされていた。





というのも、朝からガッツリ炭水化物を頂いてきたからだ。





前日に妻が作っていた、「コンビーフの炊き込みご飯」。





なかなかチャレンジャーなメニューだったが、夫婦ともに何かが足りないと感じ、とりあえずブラックペッパーをふりかけてみたり、マヨネーズを混ぜてみたりと微調整しながら実食した。




おそらく、ご飯の量に対してコンビーフが少なかったことと、あとは卵をいれると尚良しだったかもしれない。
















ひとまずドンッ。
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コーンもアレだったのかしら?







いずれにせよ、この料理には何か未来を感じたため、昨日に引き続きはたまた大量に摂取したわけだ。






















つまり、あまり腹は減っていなかった。







けれども、俺はその店と出会ってしまったのだ……。












一期一会。










そう、今日逃してしまったら、二度と出会えないかもしれない。





近隣駅だけど……。












ただし、どうやらここは、スープが切れると閉めてしまう店のようで、土日などは開店後、2時間くらいで閉まってしまうらしい。




そう考えると、ド平日でなければ、店が開いてるところすら見ることができない幻の名店とも呼べるのだ。












よし、動機と言い訳は整った。












ほんの3時間前くらいにガツ飯を頂いていたにもかかわらず、悪魔の囁きに完全に打ち負かされた俺は、駅前とはいえ目立たぬ場所にあったプレハブ小屋のようなその店の、小さなドアを申し訳なさげにユルやかに開いた。
























どどんっ。
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鶏白湯ラーメンの店

「まるす」













小さっ!







という声が聞こえてきそうだが、確かに席はほぼカウンターのみで、10人くらいで満席になる。





調べると、どうやら今年の3月にオープンしたばかりらしく、まさにまだ生まれて間もない雛鳥状態なのだ。




平日にもかかわらず、あとからあとから人が出入りしてくるのも、新店舗マジックということなのか。














ちなみに、鶏白湯。





以前にも何度か書いたが、「トリパイタン」と読む。







とある友人の住むとある街・武蔵浦和にある鶏白湯ラーメンの店ならば、二度ほどこのブログで紹介したが、そこの店以外で鶏白湯ラーメンを出している店は知らなかったので、我が地元近辺にあったという事実だけでも十分感動的だった。




ただ、最近はノッてきてるみたいね、鶏白湯。




しかも、実は、西新井には昔から鶏白湯を出してるラーメン屋があるのだそうだ。









あれ?




そう考えると、なんだか敢えて素朴のグルメに入れるほどの逸材ではないのかもしれないが、とにかくグダグダと綴ってきてしまったので、いい加減、本題に入りたい。





























ぼんっ。
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「まるす」の鶏白湯ラーメン。




具材は、小葱、キクラゲ、チャーシュー、海苔、柚子水煮。




麺はストレートで中細麺。













『純国産丸鶏を強火でぐつぐつ煮込んだ濃厚な「鶏白湯」スープ コラーゲンたっぷりで体にも優しい極みの一杯』






というキャッチフレーズがついているだけに、鶏白湯の濃厚さだけでなくそれをサラっと流し込めるだけの優しさがしっかりと演出されているような気がした。





うん、美味い。









ただ、敢えて毒づいてみるならば、鶏の旨味やコクがそこまで感じられず、どちらかというと見た目も含めて九州博多豚骨に近いような……。





テーブルに並べられた紅生姜を見ると、余計にその想いが強くなる。




確かに柚子が入ったことで、フレッシュさと新感覚さは覚えるが、どこか何かが物足りない気もしないでもない。






今朝のコンビーフ炊き込みご飯みたいだ。







麺も固めではあるのだが、果たしてこのスープのベストセレクションの麺なのかがイマイチ舌にはピンとこないということもあり、辛口的に論するならば、店のキャッチのように"極まっている"わけではなく、"成長途中の一杯"という見方もできるかもしれない。




だからこそ、味変上等な様々な調味料たちが、卓上に並べられているのだろう。




俺が、途中から思わず焦がし玉ねぎを大量に入れてしまったのも、何かどこか物足りなさを感じたからなのか。




腹が中途半端に膨れていたことも、鶏白湯という珍しき逸品への感動を薄くさせたように思われるが、もしかしたら武蔵浦和で食べた鶏白湯が美味すぎてそれを覚えていた舌が、これは違うと感じたともいえるかもしれない。







いずれにせよ、美味いことは美味い。





だからこそ、その通りを歩いていて店が開いていたらシレっとした感じで再び暖簾をくぐるはずだ。





むしろ、隣で常連っぽいオッサンが食べていた、中華そばも気になるし……。


















そんなわけで、腹はとにかく満たされすぎていた。





満腹中枢をヤラれると、人はたいてい眠くなる。





いざ通勤電車に乗りこみ、空席の目立つシートにドッと腰をおろすと、座った瞬間に強烈な睡魔が襲ってきた。










「食べた後にすぐ横になると牛になる」とはよく言われたが、「食べた後にすぐ座ったまま寝たら」いったい人はどうなるのだろう?





そんなあまりにもくだらなく、面白味のないことを、薄れゆく意識の中で考えていた。
























そして俺は、乗り過ごした。

















つまり、色々毒づいてはみたけれど、実はそれだけ腹だけでなく心も満たされていた、ということなのかもしれない。
































2駅分だけね……。




































ぼぼんっ。
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夜のオツマミはこんな感じでした。

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