朝飯→納豆ご飯
昼飯→イカとタラコのスパゲティ
夜飯→青じゃこと小ネギの炒飯
酒肴→昨夜のポテサラ、エビカツ、キャベツ千切り、アジの刺身
ドリンク→むぎ茶、コーラ、午後の紅茶 おいしい無糖、金麦500ml×2本
仕事→某アイドル雑誌の企画ページ仕込み、某書籍の表紙再構築
いざ、決戦は月曜日。
早めに旧宅へ乗り込むと、最終的にもう一度「原状回復」についておさらいをした。
基本的に、日常的に出来てしまった傷や凹みに関しては、「通常損耗」や「経年変化」と言って、家賃にそれらの補償が含まれているため、特に減点対象とはならない。
だが、業者によっては、相手が無知なのをいいことに、あーだこーだとまくしたてて、そんな部分まで含めて追求してくることがあるという。
そうなってくると、敷金を取り戻すことはおろか、むしろ追徴金を取られるというトンデモない展開まで待っているのだ。
その辺りでナメられないためにも、やはりこのくらいの理論武装はしなければ、まともに戦うことすらできない。
臨戦モードで待機していると遠くの方から2つの足音が徐々に近づいてくるのが聞こえてきた。
とうとうヤツらがやって来た。
パターン青。
使徒です。
あっ、もうエヴァネタはイイって!?
はい。
自粛します。
というわけで、やって来たのは管理会社の方と提携のクリーニング業者の方の2名。
簡単に挨拶を済ませて旧宅にあがっていただくと、彼らは特にわたくしを気にする様子もなく、上がりこむなりいきなり好き勝手に住居内を調べだした。
おぉ、おぉ、マニュアル通りの反応しやがって。
「あれ、もうはじめられてるんですか? その前にお2人の御名刺をいただいてもよろしいでしょうか?」
極力嫌味っぽくなく、かつ冷静に、そう問いかけた。
案の定、焦りまくる2人。
いそいそと名刺を取り出し手渡ししてくるも、突然のことにテンパる様子が伺えた。
そして、さらに追い打ちをかけるように……。
「トラブル防止のために、ビデオカメラをまわさせていただきますが、音声と傷だけを撮影するのでご了承ください」
うぁ、この人、めちゃくちゃ嫌なヤツじゃーん!
って思わないで(>_<)
だってソレモコレモ家族や家計を守るため。
そのためならば、パパはどんなに嫌味なことでも厭わず実行あるのみです。
そして、おかげさまで、この追い打ち攻撃によって、完全に主導権はコチラのものとなっていた。
元々、借りていた物件自体が築年数がかなりあるため、管理会社もどこまでが以前からあった傷で、どこまでがその後つけられた傷かの判断がつきにくくなっているのもわざわいした。
特にコレといったツッコミは起こらずに立ち会いは進んでいく。
昨日何度もシュミレーションした天井問題は何ひとつ質問なく、唯一間接照明で焦がしてしまった畳一枚と子どもらがこじ開けた障子のみが過失対象となった。
しかし、それはむしろ想定内。
さらに「経年変化」だと思われる箇所を、こちらからドンドン自己申告することで、そちらに注目がいき、こちらの過失がうまいこと発見されないという素敵な展開に。
管理会社の人
「このフローリングも元々こんな感じだったんですよね?」
わたくし
「はい、入居時からこうでした」
管理会社の人
「ですよねー」
ん~ナイス!
あんまり具体的に書くとアレなんでアレですが、こういう流れで過失と思われる部分もさりげなくチェック項目から外れていった。
そんなわけで、「子ども」「ペット」という危険キーワードがあった旧宅チェックにおいて、1対2というめちゃくちゃ不利な状況にも関わらず、たいした問題もなく、ひとまず立ち会いは終了した。
「大家さん次第なのですが、もしかしたら畳一枚と障子分だけ追徴金が発生するかもしれません」
最後にそう告げる管理会社の担当さん。
へへっ、悔し紛れの憎まれ口か!
なんて思いながら、勝利の笑みを浮かべそうになっている瞬間、担当さんの胸元からキラキラと輝く金のネックレスが目に入ってきた。
あまりの興奮状態だったため、冷静になってよく見ると、この担当さん、なかなかイカツイ風貌をしている。
そして、作業着の下から覗く恐ろしげな金のネックレス。
もしかして、この人、ちょっと怖い人系????
終わり間際になって突然放たれ出した妙な圧力が、わたくしの強がっていた気持ちを崩し出す。
しかし、ここで崩壊してしまっては意味がない。
に、逃げちゃ……
くどい!
ということで、大変遅くなりましたが、本日のお食事を。
はい。
今日のバトルに向けて気合いいれるつもりで、いつもの納豆ご飯。
意外とこの納豆は美味い。
はい。
戦いを終えて一息つきたい気持ちになり、地元のジョナでタラコスパ。
保守派なわたくしはだいたいコレ。
はい。
一日終えて飲みたい気分になったので、スーパーで半額になっていたアジの刺身。
恐ろしく不味い。
はい。
あまりのアジの不味さに三切れくらいで食べるのを止め、物足りなくなっていたところに現れた妻子たちの残り物のエビカツと千切りキャベツ。
コレ、非常にイイ。
と、そんな多大なる精神的プレッシャーのかかる大事な一戦を終え、あまりの虚脱感で本日は仕事に身が入らなかった。
しかし、コレで終わらないのが補完計画。
明日は、新居に地デジ工事屋がやってきて、見積もりとりつつ、イイ値段だったらGOしてもらうという第2ラウンドが待っている。
連日に渡ってヤレヤレな展開だ。
しかし、ナニハトモアレ退去終了。
最後に4年間お世話になった旧宅に向けて一言だけ言わせて頂こう。
「ま、恋の始まりには理由はないが、終わりには理由があるってことだな」
意味わかんねーよ!
&言いたかっただけじゃねーか!!!!
はい。
そんなわけで、この次も……
サービスサービスー!
ホント、くどいな、このオッサン……。
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