☆食いしん坊万歳事件☆
今までご紹介してきたママさんとは、別のママさんのお話。
今回ご登場していただくママさんもなかなかの美人さんだとか。
しかし、なぜか5歳の息子くんはなかなかの肥えっぷりだという。
パパも太っているわけではないので、DNA的なものではなく、単純に食いしん坊ということか。
案の定、彼は体格同様、とにかくご飯を食べる量がハンパないらしい。
しかも雑食なので、好き嫌いはなく、口にできるものなら何でもウエルカムなのだ。
必要以上のエネルギーを摂取してるわけだから、そりゃあ肥えずにはいられないだろう。
まぁでも、幼少期にいくら太っていても、思春期あたりで突然変異のように激やせする人もいるように、このくらいの時期は食べて食べて食べまくってくれた方が安心なのかもしれないが……。
少なくとも栄養不足でどうにかなってしまうことはないし……。
ある日、保育園から帰宅し、ママさんが台所で夕食の準備をしていると、太っちょ君が勢い良く走ってきた。
もちろん、リビングからキッチンまでは目と鼻の先だが、お肉ちゃん特有の息切れでママを圧倒させる。
「ママ、ママ、ゼェゼェハァハァ……」
「なぁに?」
女神のように微笑むママさん。
「ママ、ママ…あのね、ゼェゼェハァハァ」
「どうしたの?」
女神スマイル健在。
「ママママ! 教えて欲しいんだけど…ゼェゼェハァハァ」
「さっさとしゃべれや!」
と、女神ママさんが突っ込んだかはわかりませんが、ちょっとやってみたかっただけなので許してください。
さぁ、改めてもう一度。
「ねぇ、ママ……」
「ん?」
「ほ、ほ、ほくろうって食べられるかな? 美味いかな?」
めちゃくちゃ天真爛漫の笑顔で質問してくる太っちょ君。
もちろん、鼻息も全開だ。
「ほっ??????」
ママは一瞬、意味がわからない。
「うん、ほ、ほくろう!」
うんうん、元気いっぱいだ。
「ほくろうは、美味しいのかなぁって思って……」
「………」
あれ、ママ?
ほら、早く、ちゃんと突っ込んであげなきゃ!
えっ? 無理?
そ、それじゃあ代わりにワタクシが……。
コ、コホンっ。
あ、あの、ボクちゃん?
オジさん、よくわかってないんだけど……。
たぶん色々間違ってると思うよ?
あゝ、こういうとき何て言ったらいいのか……。
とりあえず、ソレ、食えないし、美味しくないと思うけど何か?
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