東北は祭りシーズンで、東北新幹線の下り列車は満席。普段はビジネス客が多いが、今日は圧倒的に家族連れが多い。仙台よりも先に向かう乗客が多いのは、東北の祭りも見に行くためか、帰省か。仙台駅は構内に大きな七夕飾りがあり、人目を引いていた。
目黒区内にある博物館の一つで未訪問だった東京大学の駒場博物館を初訪問。駒場の教養学部の門を入って右側にある、歴史的な建物。
>「小石川植物園と植物学の世界」展が開催され、江戸時代からの由来、近代の科学への貢献、昨年話題になった大きなコンニャクの花に関する展示を見ることができる。
会津若松での仕事があり出張。若松で下車するのは、中学校の修学旅行以来。夕刻に職場を出発し、大宮から新幹線、郡山駅で快速電車に乗車。特急に使用されていた懐かしい国鉄色の車両。若松には21時頃に到着。早速、駅周辺の居酒屋で馬刺しと会津の地酒を楽しむ。
翌日は昼過ぎに仕事を終え、市内を少し歩く。福島原発の風評被害で東北への観光客が減っているとは聞いたが、若松駅前も閑散としている。帰路は新幹線でなく、会津鉄道で鬼怒川経由にした。15時発の鬼怒川温泉行の快速列車に乗車。若松駅では、新藤原までの乗車券しか販売していないので、車内で車掌から、北千住までの乗車券と特急券を購入。途中の車窓の景色も、新緑の季節と言うこともあり、なかなかよい。会津盆地から川沿いに山間部に入り、会津田島を通って、栃木県に入っていく。

ホテルのすぐ近くの景山公園に行ってみる、入場料2元。日曜日ということもあるのか、グループで体操などをしている人たちを多数見かける。景山という丘の上に上り、南側の故宮を眺める。
故宮の北口から、王府井を経由するトロリーバスで北京駅へ。ここは相変わらずの人混み。近くの安食堂で粥を食べて、路線バス403系統で終点の還行鉄道で下車。環行鉄道とは、環状にレールが敷かれた実験線。
その線路脇に鉄道博物館がある。バス停からは10分以上歩くが、案内板もあるので迷わずに行くことができる。博物館内の線路と環行鉄道の線路が、今もつながっている。入場料20元。子供連れの家族が多い。
館内は、実際に中国の鉄路を走っていた機関車、客車がのそのまま手にされている、海外からの輸入車両が多い。旧ソ連から輸入された機関車は、最初は「友好号」だったが、文革時代に「反修号」に改称させられたり、毛沢東号、朱徳号といった名称の機関車があるなど、中国の政治動向を反映しているのが興味深い。
博物館から、再びバスで三元橋に戻り、地下鉄で北京空港へ。予定よりも早かったが、空港内は無料で無線LANも使用できるので、時間つぶしには困らなかった。ANA1256便で羽田に向かい帰国。
再び天津駅まで戻り、9:05発の和諧号で北京南駅へ。駅構内のファストフード永和大王で朝食。駅から路線バス458番で、盧溝新橋まで約1時間乗車。高層建築が立ち並ぶ市街から離れ、中国らしい雑然とした雰囲気になる。
パス停から少し歩くと日中戦争の戦端が開かれた盧溝橋がある。もともとは、北京の出入口だったところ。2008年にも訪問しているので入場せずに、門をくぐって城内に入る、
城内の一角に中国人民抗日戦争記念館がある。入場は無料だが、パスポートの提示と荷物検査がある。

日本国内では、展示内容も含めて論議のある記念館であり、少々緊張して入館。最初に設立趣旨、そして日中戦争に至る経過、中国国内での抗日の動き、日本軍の残虐行為、戦争の終結、海外との連帯、その後の日中の友好関係の樹立といった流れで展示が構成されている。人によって捉え方は様々だろうが、過去の歴史に目をそむけず、新しい関係を築くという視点が盛り込まれているように感じる。
再びバスに乗車して、天安門広場の南側にある前門で下車。気温は30度以上に上がっているようで、結構暑い。前門の南側は、北京オリンピックを機に整備され、歩行者専用路になり、観光用の路面電車が運行されている。

天安門広場は、入るときに荷物のチェックがある。以前は自由に入場できたのだが。89年の天安門事件から、ちょうど22年目にあたる日だからか?それとも、最近の中国の爆弾事件などのテロ対策なのか?警官隊も多く配置されている。


地下鉄を乗り継ぎ、円明園へ。清朝の離宮跡の広大な庭園。大きな池もあり、在りし日の皇帝の栄華が偲ばれるが、アヘン戦争の際に英仏軍から徹底的に破壊されたたため、石造の建物の遺物が残っている。
円明園から超満員のバスで市内に戻る。途中の北京大学周辺を見ることができたのはよかったが、地下鉄にすればよかった。バス停からホテルに行くまでに北海公園の入口と故宮の北側にある神武門の前を通る。きれいにライトアップされている。21時過ぎに予約していた華育賓館に到着。値段の割にきれいで設備の整ったホテル。
6月3-5日に3連休を取って、羽田空港から北京に往復。ANA905便で北京首都空港に到着し、地下鉄を乗り継いで北京南駅へ。まずは、天津行の中国高速鉄道(CRH)和諧号のチケットを購入する。チケット売場には、かなりの人が並んでいるが、当日及び翌日の列車の時刻表と空席数が売場の上に表示される。
天津行は、一時間に3~4本はあるので、2本後位の列車ならば空席があった。チケット購入時の注意としては、身分証明書(外国人はパスポート)が必須であること。テロ対策なのかもしれないが、パスポート№を登録してから発券される。2等で58元。X線検査などのチェックもあり、空港のロビーのような大きな待合室へ。
発車15分前位から改札が始まり、チケットを改札機に通してホームへ。列車はCRH3型で、外見はドイツICEにそっくり。シーメンスのヴェラロの技術移転によるもの。ホームに降りたところに車掌長の女性が立ち、乗客を出迎える。
内部に入ると、2等は、通路を挟んで2列・3列の座席で、日本の新幹線とほぼ同じ座席。各国でどつらの列車にも乗ったことがあるので複雑な気分。
最高時速330kmで、天津まで30分。定刻通りの到着。天津駅も大きいが、北京行のチケットを求める人で溢れているので、復路のチケットは明日買うことにした。
天津は海に面し、商都として栄えたところ。駅前から、運河にかかる跳開橋だった解放橋を渡る。このあたりは輪タクが屯していて声をかけてくる。解放路という道をすすむと、第二次大戦前に建てられた銀行などの建物が残され、今も使われている。内部に入るとシャンデリアなども見事で、列強の租界があった時代の富の集中の面影が残っている。

旧市街を抜けると高層ビルが立ち並ぶ南京路周辺へ。ネットで予約した富藍特大酒店に宿泊。荷物を置いて、5大道エリアに行く。ここは、イギリス疎開もあった、当時の高級住宅地で、今もしゃれた洋館が残されている。行政が建物ごとにランクをつけて保存を意識しているようだ。夕食は狗不理総店で、名物の包子を食べてみる。あまり大きくない8個とビールで51元なので安くはないが、スープが詰まっていておいしい。

目黒から東急バス黒02系統で終点の二子玉川へ。ここ数年、駅南側で大規模な工事が行われていたが、二子玉川ライズがオープン。地下の食品コーナーが充実している。
東急バスを乗り継いで、川崎市民ミュージアムへ。川崎の歴史、古代から現代までの展示がある常設展は無料。












