バス運転手1日16時間以上働かせ法令違反 南海バスに行政処分 人手不足が深刻化
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南海バスは運転手を1日に16時間以上働かせていたとして、近畿運輸局から車両の使用停止を伴う行政処分を受けました。
1月11日に近畿運輸局から労働時間の遵守違反(乗務時間等告示の遵守違反)で行政処分を受けたのは、堺市にある南海バスの東山営業所です。
近畿運輸局などによりますと、運転手の労働時間は1日で最大16時間以内などと法令で定められていますが、営業所では1人の運転手について、1日に16時間以上の労働が12件確認されたということです。
近畿運輸局は営業所に対し、延べ20日間にわたり4両の車両の使用停止を命じました。
南海バスによりますと、この行政処分に伴う運行への影響はないということです。
南海バスは今回の原因について「他の運転手の穴を埋めるため時間外労働をお願いして労働時間が積み重なった」としています。
南海バスではコロナ禍以降、運転手の人手不足が深刻化していて、運行に必要な人員に満たない状況が続いているということです。
そのため、南海バスは1月にダイヤの見直しを行い、バスの運行本数を減便するということです