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【能登半島地震・上空ルポ】伝統の街並みが無残な姿に 「白米千枚田」は地割れ 



地震の影響でひび割れた国道249号と「白米千枚田」 陸地に乗り上げた船、倒壊した寺院の回廊、亀裂が走る空港―。


甚大な被害をもたらした能登半島地震の発生から3日が経過した4日、本社ヘリで石川県北部の上空を飛んだ。 


津波の爪痕が残るのは珠洲市の沿岸部。鵜飼漁港では船が岸壁に乗り上げ、飯田港の湾内では複数の船が転覆。


同市宝立(ほうりゅう)町付近では集落の路地をがれきが埋め尽くし、家の2階と思われる部分が浜辺にあった。波にさらわれたようだ。 


国指定の重要伝統的建造物群保存地区である輪島市・黒島地区。黒い瓦屋根の家が連なることで知られるが、空からは黒色と薄茶色のまだら模様に見えた。黒瓦が落ちて野地板がむき出しになり、家がつぶれて木材が散乱したせいだ。


傾き始めた太陽を反射した黒瓦がつやつやと光る中、不自然な薄茶色がのぞいていた。 


近くの曹洞宗大本山総持寺(そうじじ)祖院では、山門から左右に延びる回廊が数十メートルにわたって倒壊している。同寺は2007年の能登半島地震でも被災。約40億円を費やした復興工事は、21年に完了したばかりだった。 


輪島市の名所で国名勝にも指定されている「白米千枚田」では、棚田に入った亀裂を確認できた。こうした観光地への玄関口となる市内の「のと里山空港」も被災。長さ2千メートル、幅45メートルの滑走路上で、職員3人が被災状況を確認していた。


クモの巣状や直線のひび割れが多数あり、揺れの強さを物語っていた。 (高田みのり) 



 津波で流された行方不明者がいることが判明した石川県珠洲市の鵜飼漁港周辺=4日午後、本社ヘリ「あさづる」から(今泉慶太撮影) 



 地震の影響で、伝統的な建物が倒壊した「黒島地区」=4日午後2時48分、石川県輪島市門前町で、本社ヘリ



「あさづる」から倒壊した総持寺祖院の建物=4日午後、石川県輪島市門前町で、本社ヘリ




「あさづる」から地震で倒壊した建物を捜索する消防隊員ら=4日午前10時4分、石川県珠洲市若山町で、本社ヘリ「あさづる」から(今泉慶太撮影)