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SNSでジェンダー問題発信 声上げる女性へやまぬ攻撃 ゆがむ日本 


毎日新聞 

 オンライン署名を郵送する前に記者会見した元受講生の女性(右端)=2022年6月、署名活動を展開した発起人提供 


SNSの急速な普及で、スマートフォンさえあれば誰でも簡単に発信し、社会に影響を与えられる時代になった

だが、ジェンダーに関して女性が声を上げる時、過剰なバッシングを受ける事例も相次いでいる


物申す女性が見たネット社会の風景とは――。


気軽さの影で暴言にさらされた当事者に話を聞き、日本の現在地を考えたい。


 【写真】実際に投稿したバニーガールの広告肌露出イラスト批判に「殺す」 


  「2022年の日本、女性の性的なイラストが堂々と駅出口で広告になるのか…。」 


 22年11月下旬、JR大阪駅構内に貼られたオンラインゲーム広告について、立憲民主党の元衆院議員、尾辻かな子さん(48)がツイッターに投稿した。 


  広告は、漫画のキャラクターがバニーガールの服装や水着などを着て肌を露出させているもので「萌(も)え絵」などと呼ばれるジャンルだ。


尾辻さんの投稿は多くの人が利用する公共空間に、性的なイラストが多数掲出されていることへの批判だった。 


  この投稿は1万4000件以上リツイート(再投稿)されるなど反響を呼んだ。


尾辻さんに賛同する声もあったが、「あなたが性的に見ているだけ」「だから落選する」などの意見も寄せられた。 


尾辻さんによると「狂ったフェミニストを殺す」などと脅迫するメッセージも直接送られてきたという。 


  尾辻さんは「老若男女が通る大阪の玄関口がこれでいいのかと言っただけなのに攻撃が止まらず、しんどい。批判の自由が奪われているのではないか」と問題視する。

議員経験があり、以前にも批判されることはあったが「ここまでの攻撃は初めて」と話す。


精神的に追い詰められて食事が喉を通らないこともあり、殺害をほのめかす投稿には身の危険を感じて警察に相談しているという。


 吉野家幹部「生娘をシャブ漬け」 


  日本社会のゆがんだジェンダー意識を感じる出来事は前にもあった。 


牛丼チェーン大手「吉野家」の常務取締役(当時)が22年4月、大学の社会人向けマーケティング講座で放った女性蔑視発言だ。 


元常務は若い女性に牛丼を好きになってもらう戦略を説明する際に、薬物中毒に例えて「生娘をシャブ漬け戦略」と表現した。 

この発言が公となったのは、IT企業に勤める東京都内の30代女性がSNSに投稿したことがきっかけだ。 


  女性は専門知識を深めたいと講座を受講。初回の4月16日に講師として登壇した元常務が「右も左もわからない若い女の子を生娘なうちに牛丼中毒にする。男に高い飯をおごってもらうようになれば絶対に食べない」などと言ったことに驚いた。 

  取材に対し、女性は「頭が真っ白になった。こんな高レベルの差別発言を教育機関で聞くことになるとは思わなかった」と話す。


女性は10年ほどのキャリアの中で、セクハラや女性蔑視を繰り返し受けてきた。その悔しさをばねに「実力を付けよう」と思って受講しただけになおさらだ。


 講座終了後に事務局に抗議し、友人や知人に向けてSNSで経緯を説明。


「何でこんな思いをしながら、この社会で働いたり学んだりしないといけないんだろう。(中略)聞き流すことをせず、アクションしました」と投稿すると、瞬く間に反響が広がった。 


投稿から3日後に吉野家ホールディングスは「人権・ジェンダー問題の観点からも到底許容されるものではない」と謝罪し、発言した常務を解任。


講座を主催した早稲田大もウェブサイト上でおわびを発表した。 


  女性の抗議にSNS上で多くの賛同が寄せられたが、「高い飯をおごってもらったら牛丼を食べなくなるタイプの女だ」と決めつけたり、所属先を根拠なく推測しておとしめたりする人もいた。


「9割ぐらいが応援で、中傷は1割ぐらいだったが、読んでいると心が疲れてしまった」と女性は明かす。 


女性はそれらの中傷に「声を上げた人を潰したい意図が見て取れた」といい、男性中心社会のミソジニー(女性嫌悪)を根深く感じたという。 


  女性は5月から吉野家や早稲田大などに意識改革などを求めるオンライン署名を集め、約2万9000筆分を6月20日に郵送。


ネットに渦巻く憎悪を目の当たりにすると同時に、希望も見いだせたという。 


  「一人では何も変わらなかった。ジェンダー問題に共感し、向き合っている人がたくさんいることも理解でき、少しは変わっていけると思えた」と活動を振り返った。 

男女格差、日本は116位 


  世界経済フォーラムが公表した22年版の男女格差(ジェンダーギャップ)に関する報告で、日本は146カ国中116位と下位に沈む。


声を上げる女性に対する攻撃は、その現在地を表しているように思う。


女性の生きづらさを軽減しようと声を上げる人たちの勇気が暴言でくじかれることがないよう、私も取材を続けたい。


【野口由紀】


以上引用

ネット上じゃ、colaboの監査請求に始まり、酷い批判が、出ている。

いろんなところで誹謗中傷も出ている。


言論の自由とヘイト。

やがて、混同が起こり、混沌とした闇が、生まれていくんだろう。