オランダで極右政党が急速に支持拡大、3月に総選挙
総選挙を来月に控えたオランダで、極右政党が急速に支持を広げています。18日に行われた自由党ウィルダース党首の集会には、大勢のメディアや支援者が駆け付けるなどヨーロッパで注目の的となっています。
ウィルダース氏の集会には支持者、反対派双方が駆け付け大混乱となっています。
「外国人や難民がオランダに勝手に入ってきて我々よりいい待遇を受けている。彼らの流入を食い止めろ、我々の金だ」(自由党・ウィルダース党首)
移民排斥を訴えるオランダの自由党・ウィルダース党首。その過激な言動からオランダ国内では長らく敬遠されてきましたがフランスやドイツなどでテロが相次ぎ、移民に対する恐怖心をあおり急激に支持を広げています。去年末の世論調査では、政府与党をおさえ議会第一党をうかがう人気の高さです。
「ほかの政治家ができないことをウィルダースならやってくれる」(自由党支持者)
こうした世論の動向を無視できず、ルッテ首相率いる自由民主党は「普通に振る舞え、嫌なら出て行け」と移民を批判する新聞広告をだすなど、人気取りのための負の連鎖が始まっています。
1960年代から70年代にかけ、労働力不足を補うためにモロッコなど中東諸国から多くの移民を受け入れ共存してきたオランダ。ひとりの政治家がその姿を変えようとしています。(19日21:04)