娘奪った事故二度と…見守り男性がはねられ死亡 | 堺 だいすき ブログ(blog)

堺 だいすき ブログ(blog)

堺のいろんな情報・・・出来事・・・・もろもろを書き綴る
辛らつなブログ。
since2007.0705
nothing about us
without us

娘奪った事故二度と…見守り男性がはねられ死亡

 島根県益田市の国道191号で30日、小学生の集団登校の列に飲酒運転の軽トラックが突っ込み、小学3年の男児(9)と、付き添っていた男性(73)がはねられた。

 男児は軽傷だったが、男性は31日未明、搬送先の病院で死亡した。男性は33年前、現場近くで下校中の次女(当時7歳)を交通事故で失っており、再発防止のために集団登校の見守り活動をしていた。

 県警益田署の発表では、死亡したのは、近くの元洋装店経営・三原董充(ただみつ)さん。30日午前7時15分頃、市立豊川小学校の児童9人が現場交差点の横断歩道を渡るのを見守っていたところ、突っ込んできた車にはねられた。

 車を運転していた同市の木材会社社員の男(62)の呼気から基準値を超えるアルコール分が検出されたため、同署は自動車運転死傷行為処罰法違反(過失運転致傷)と道交法違反(酒気帯び運転)容疑で現行犯逮捕した。



<3>神楽の迫力 18か国魅了

2014年01月04日 21時25分
◇久々茂保存会長三原董充さん70

 太鼓と笛、鉦(かね)の音に合わせ、繰り広げられる激しい立ち回り。表現される<神話の世界>が、夜の練習場を熱くする。

 「急がずに間をとって。しっかり腕を振る!」

 石見神楽久々茂(くくも)保存会の会長、三原董充(ただみつ)さん(70)の声が飛ぶ。高校生から70歳代までの会員は23人。毎週木曜の夜、主なメンバーが益田市郊外にあるプレハブの練習場に集まり、普段着のまま稽古に汗を流す。

 祭りやイベントに合わせて行う公演は、年間40回近く。絢爛(けんらん)豪華な衣装をまとい、ダイナミックに演じるその舞台は、多くの観客を魅了してきた。

 保存会は、市内13社中でつくる連合組織「神和会」の一員で、三原さんは2007年からその会長も務める。会は地元だけにとどまらず、1986年からはドイツや韓国、サウジアラビアなど18か国でも公演。2012年には米国南部の5都市を巡り、代表的な演目「恵比須(えびす)」や「大蛇(おろち)」を披露した。終演後、観客は総立ちになり、拍手が鳴りやまなかった。

 「感動は万国共通。海外でも十分、通用する」

 石見神楽のパワーに、改めて手応えを感じた三原さん。ただ、悩みもあった。各社中の公演は時期も場所もばらばらで、それなりに客は集まるが、観光資源としてより広くアピールするには常設会場の確保が必要だった。

 そんな中で昨年、県西部の市町や商工・観光団体でつくる石見観光振興協議会が一つの「事業」に乗り出した。益田、浜田、大田の各市に2か所ずつ定期公演の場を設け、週末にどこかで上演する試みだ。4~9月に実施され、1公演あたりの観客数は1・3倍に。益田市では市民学習センターとJR益田駅前ビルが会場になり、訪れた外国人旅行客の評判も上々だった。

 そして11月。久々茂保存会に、うれしい仲間が加わった。ブラジル・サンパウロ市に住み、現地の神楽社中に所属していた古田川猛さん(45)だ。08年に神和会が同社中を出張指導したのを機に、交流が続いていたが、「本場の舞を会得し、伝える側に立ちたい」と益田市に移住、保存会に入った。

 10日には、大阪府高槻市での公演が控える。「求められればどんな遠方でも行く。もちろん、海外も。見て楽しんでもらえれば、神様も喜んでくれます」。厳しい稽古を通じ、若い世代へと受け継がれる舞と精神。130を超える社中が活動する石見神楽の“舞台”は、強く、華やかに広がり続ける。(小林隼)

2014年01月04日 21時25分 Copyright © The Yomiuri Shimbun